竹内淳のレビュー一覧

  • 高校数学でわかる統計学 本格的に理解するために
    エクセルを用いて、一般にも統計学が使えることを伝えつも、本旨は統計学の数学的基盤をしっかり記述することを狙いとしている。ハウツー本ではない。道具の意味をしっかり自分の頭で理解して使いこなすために有意義な本。
  • 高校数学でわかる半導体の原理 : 電子の動きを知って理解しよう
    トランジスタの意味(整流、増幅、スイッチ)から始まって半導体の原理が数式と図式を通して、理解できた。「高校数学でわかる」シリーズの相変わらずの好著。

    P59の状態数と状態密度の出し方が、通常の説明とは順序が逆になっているようで、理解が私には難しかった。具体的には、「あるエネルギー状態での電子状態の...続きを読む
  • 高校数学でわかる相対性理論 特殊相対論の完全理解を目指して
    ローレンツ力を導いたところで、鳥肌が立った。このシリーズはハズレがない。竹内先生には、是非、様々なテーマを継続してやっていただきたい。「高校数学でわかる」というのがミソ。高校数学で「使えるようになる」とは言ってないし、そこまで求めない方が良い。決して難易度は低くないし、何度も反芻しながら、思考する部...続きを読む
  • 高校数学でわかる線形代数 行列の基礎から固有値まで
    物理学を意識しての線形代数。高校数学と大学数の橋渡しをしてくれる。数学書なので、ときとどき行き詰まるが何度も読み返すことでなんとか乗り越える。最終章の量子力学との関わりが味わえるのが本書の醍醐味。
  • 高校数学でわかるフーリエ変換 : フーリエ級数からラプラス変換まで
    ぐいぐいと概念、数式、応用例、人物史と読んでしまう。タイトルに偽りなし。構成もうまい。数学的な厳密さには欠けると思うが、著者も書いているとおり、それは物理学の範疇ではないだろう。光ファイバーの帯域など応用例も興味深い。純粋な知的好奇心が深く満たされた。もっと勉強したい!
  • 高校数学でわかるマクスウェル方程式 : 電磁気を学びたい人、学びはじめた人へ
    電磁気がどんなものか、すごく簡単な理解ができる。ある程度数学を勉強した人ならば読み解いていくことが可能だろうし、理論体系化にまつわる歴史も知ることができるので読んでいて楽しい。導入として最適だと思う。ただやっぱり著者は文章を書くのが専門ではないので少し読みづらい箇所もあると思うが、些細なことなので星...続きを読む
  • 高校数学でわかる統計学 本格的に理解するために
    確率って苦手だから頭の章は読む速度が、このシリーズの他の本とは段違いに遅かったけど...
    回帰分析の章はオモロっ!
    「えっ?最小二乗法って思ってたよりも簡単やん」とか相関係数とか決定係数とかの説明はすいすい読めた。
    正規分布は学生の頃、待ち行列のシミュレーションなんかで正規分布は使ったけど、数学的説...続きを読む
  • 高校数学でわかるボルツマンの原理 : 熱力学と統計力学を理解しよう
    「PV=nRT が出てきて懐かし〜!」と思いながら読み始めた。

    アボガドロ数の解説の段落に
      酸素欠乏環境に入る → 呼吸中枢からあくび指令が出る → あくびによって酸素以外を取り込みさらに酸素欠乏に陥いる → 酸欠死
    って連鎖の解説があるのにビックリ。
    そっかぁ、窒素事故とか一酸化中毒等の事故...続きを読む
  • 高校数学でわかる半導体の原理 : 電子の動きを知って理解しよう
    シリーズの「シュレディンガー方程式」や「マックスウェル方程式」と比べると数段難しいですが、p 型半導体と n 型半導体を接合するとなぜ増幅作用やスイッチ作用が起るのかが、数式とグラフで示されて非常に楽しく読め、
    また、CMOS と FET の違いも子供の頃にアマチュア無線の勉強した時よりも良く理解出...続きを読む
  • 高校数学でわかるボルツマンの原理 : 熱力学と統計力学を理解しよう
    数式を使わない入門書はどこか薄っぺらいが、本書は高校数学という道具を駆使して、学問の醍醐味を味合わせてくれる。

    以下、復習
    ・シャルルの法則:絶対零度の発見。気体の体積は温度に比例する。
    ・PV=RT:ボイル・シャルルの法則
    ・アボガドロ定数:6.02x10^23個:=の原子の質量=原子量(g)
    ...続きを読む
  • 高校数学でわかるマクスウェル方程式 : 電磁気を学びたい人、学びはじめた人へ
    適切な図、数式の解釈、論の展開、小話のおもしろさ。「高校数学でわかる」シリーズは文字通り、高校数学をマスターしている人であれば、間違いなく理解できる書物だ。

    ・今日の電気のプラスとマイナスはフランクリンが決めた。
    ・ファラデーはクーロン力も万有引力も近接作用で理解できると考えた。
    ・空間そのものが...続きを読む
  • 高校数学でわかるシュレディンガー方程式 : 量子力学を学びたい人、ほんとうに理解したい人へ
    簡潔にして、量子力学の深奥に迫る好著。成功の要因は「高校数学で分かる」という前提を設けたことだろう。すいすい、ぐいぐい読める。

    おまけで、マイナスかけるマイナスがプラスや虚数iの歴史的記述なども面白かった。スピンやパリティなどの概念も取り上げている。

    ・不確定性原理が式で導かれたところ:位置と運...続きを読む
  • 高校数学でわかる統計学 本格的に理解するために
    あらゆる統計学の手法について、数式や図表も交えて説明されている。
    高校時代「数Ⅱ」までしか取らなかったので、ついていくのが大変だったが、言葉がわかりやすかったのでよかった。

    文系理系、学歴関係なく、これからは物理学と統計学は必須だとつくづく思えた。

    メンデルは単なる牧師でなく相当の勉強家・博学で...続きを読む
  • 高校数学でわかる半導体の原理 : 電子の動きを知って理解しよう
    半導体の入門書としては最高。説明がしっかりしていて、半導体を専門としている自分にも新しい発見があった。
  • 高校数学でわかるマクスウェル方程式 : 電磁気を学びたい人、学びはじめた人へ
    電磁気の振舞を記述したのがマクスウェルの方程式です。
    高校生が理解しておくと、その後世の中に出ても、
    無線、ノイズなどよい面も課題も明確になります。

    本書では、高校数学で分かる範囲内で解説しようとしている。

    基本的に、マクスウェルの方程式は微分方程式になる。
    個々の現象を、それぞれ定性的に説明し...続きを読む
  • 高校数学でわかるフーリエ変換 : フーリエ級数からラプラス変換まで
    わかりやすい。また数式のあれこれだけではなくフーリエやナポレオンとの関係等、工学の勉強だけしていたら知らなかったような歴史も知ることができ、読み物としても非常におもしろかった。ためになります。
  • 高校数学でわかるフーリエ変換 : フーリエ級数からラプラス変換まで
    若いときに出会いたかった本。
    ラプラス変換に親しみを覚えた。
    巻末付録でテイラー展開を微分で求めていて喝采。 でも仮定の証明が無いな。
  • 高校数学でわかるシュレディンガー方程式 : 量子力学を学びたい人、ほんとうに理解したい人へ
    [ 内容 ]
    最もわかりやすいシュレディンガー方程式の入門書。
    高校数学レベルの知識さえあれば、量子力学の最も重要な方程式あのシュレディンガー方程式に到達できる!
    シュレディンガー方程式を理解しなければ、ほんとうに量子力学を理解したことにはならないのだ。
    『高校数学でわかるマクスウェル方程式』の著者...続きを読む
  • 高校数学でわかるボルツマンの原理 : 熱力学と統計力学を理解しよう
     授業の復習のために購入。210ページ(本編)で熱力学~統計力学のエッセンスを取り出しながら、最終的に、Boltzmannの原理を導出する。もう少し具体的に言うと、古典熱・統計力学におけるボイル・シャルルの法則から状態方程式、熱力学の3法則やエントロピーを扱い、気体分子運動論による統計力学に入ってい...続きを読む
  • 高校数学でわかるフーリエ変換 : フーリエ級数からラプラス変換まで
    私のブルーバックス積読シリーズ。
    フーリエ変換の解説から、ラプラス変換まで高校数学のレベルで解説された本。ブルーバックス新書であるが、数式はたくさん出てくる。高校数学を「しっかり身についている」人向けの本。
    数式がたくさん出てくるだけでなく、なぜ有用なのか、どんな分野に応用されているのかも記載がある...続きを読む