都筑卓司のレビュー一覧
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『現実世界と統計力学がリンクする!』「分子などの粒子の集団としての振る舞いをその確率から統計的に記述する物理」と説明されて「なにそれ面白そう!」と興味が持てる人間は間違いなく少数派だが、本書はもうこれ一冊で存分に統計力学を楽しむことができる。「コーヒーとミルクってなんで混ざるの?」「お茶はなんで冷め...続きを読むPosted by ブクログ
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今まで読んだエントロピー関連の本では群を抜いてわかりやすく、おもしろかった。薄い割には内容が濃い。とはいっても入門書。何を勉強すればよいのかわかってきたので、本書を足がかりにこれから深く勉強していきたいと思う。Posted by ブクログ
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非常に面白かった。本書の初版が出版されてから、今日に至るまで人類全体のエントロピーは増大し続けている現状を鑑みると、本書の結びにある人類自身がマックスウェルの悪魔となり、自らの救世主となる未来は遠い。Posted by ブクログ
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タイムマシンは可能です。未来行なら。効率は悪いですが、プチタイムマシンならもうすぐつくれますね。
問題は、未来からの信号を受け取れるか? 過去に行けるのか? 過去にいけなくても過去にでた光を観測できるのか?
現在の物理学でその問いに答えをだすことはできませんが、今の物理学でどうような理論があるの...続きを読むPosted by ブクログ -
熱力学の第1法則・第2法則、エントロピーの性質を分かりやすく説明しています。最終章で、エントロピーを世の中一般に広げて話をしているのもすごい。確かに今の仕事は、反エントロピーを生産することですね。Posted by ブクログ
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どう考えても難しい題材だと思うのですが、小説など様々なジャンルを含めてもかなり読みやすい部類に入ります。「巨人の星」に始まり、最後のSF戦争まで飽きずに楽しめました。Posted by ブクログ
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いくつもの変な物語が冗長だが、それを差し引いても、本書は物理に関する基本的な考え方を丁寧にひもといてくれている。これは専門書ではできない芸当だろう。
・光束の幅をゼロにすることは、光の回折性によって絶対不可能であることがわかっている。
・星が見えると言うことは・・・光がつぶであることの裏付けとなっ...続きを読むPosted by ブクログ -
相対性理論を理解する上で、何が思考の原点になっているかを窺い知ることができる本。難解という訳ではないが、それでもところどころ、腰を落ち着けて読む必要がある。そこが本書の肝の部分だからだ。
・力学では剛体の運動で6次元など平気で出てくる。
・p138時間と空間の違い。人の意思で支配できる空間とそうで...続きを読むPosted by ブクログ -
物理学者というのはとんでもないことを考えるなあ。ホーキングという名前は知っていましたがここまで突拍子もないことを考案した人だったとは。全てが新鮮でしたが、理解はしきれない。Posted by ブクログ
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最高に面白かった!
熱力学を中心に全ての自然現象についての知識が深まります。
ミクロの世界に浸りたい方は是非!Posted by ブクログ -
最初に、空の色について、疑問から創造へと導いている。
光が波であること、波の性質についての記述がある。
「納得のいく説明」として。
作用と反作用。
について記述している。
以下、静力学、動力学と摩擦、地球、流体力学、光と音、熱と電磁気、相対論と宇宙
という分類に基づいて、話題提供して...続きを読むPosted by ブクログ -
これはすごい。
こんなに読みやすいのに、エントロピーを軸とした「自分が今考えてみたいこと」にどんどん踏み込んでいってくれた。いかんせん熱力学・統計力学は学問的にもうHOTではないと考えがちであったが、昨年田崎先生の熱力学を読んで以降考えを改め、本書によりさらに興味を刺激された。
都筑先生の著作は学生...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
卵を割らずに黄身がとり出せるか?
四次元の世界ではそれが可能だという。
真実とはかくも奇妙なものなのか。
アインシュタインがついに見つけた実在する四次元から、超多時間理論、重力波まで、絵には描けない世界を丁寧に語り尽くす。
[ 目次 ]
第1章 次元とはなにか
第2章 四次元空間の性...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
タイムマシンを実現させて過去をよみがえらせ、永久機関を動かして、世間をアッといわせてみせる。
人類が滅び、宇宙に終焉が訪れるとすれば、マックスウェルの悪魔こそ、救世主か?この不可思議な悪魔に目をつけながら、時間の向きを決めているという「エントロピー」を、他に類を見ない面白さとわかりやす...続きを読むPosted by ブクログ -
夕もやにかすむ街はずれの空地、くさりかかった丸太や、土管が乱雑に並び、掘り返しの穴には水がたまって、垣根の竹が汚水の中に落ち込んでいる。
……
と、ある傾きかけた家の台所で、坊やが泣いていた。
……
あかりもない台所はすでに薄暗い。まもなく坊やの父親も、一日の仕事から帰ってくるだろう。
...続きを読むPosted by ブクログ -
上手くたとえ話を交えながら書かれているのでわかりやすい。自由エネルギーとエントロピーの関係のイメージを掴むのに良い。(ただ平和鳥の原理は結局よくわからなかった。)
最終章は物理だけの話ではなく人間社会へと話が及ぶ。情報の爆発により人間が滅亡する話は2021年に読んでも説得力があり、本当にそうなりそ...続きを読むPosted by ブクログ -
マックスウェルの悪魔
身近な科学本レーベル ブルーバックス の真骨頂。
宇宙の熱的消滅や人類滅亡は フィクションが過ぎる気もするが、自然の脅威 エントロピーと 救世主 マックスウェルの悪魔 という見方は面白い
イメージしか捉えられないが
エントロピーは
*混合、一方通行性、全体主義化
*情報...続きを読むPosted by ブクログ -
エントロピー、熱力学の第2法則を知りたい人にお勧め。エルゴード仮説についても書かれているが、書かれた時期が少し古いので、最近進展について触れられていない。最近大きな動きがあったらしいので、現在の状況が書かれていないのが残念。是非第2版を出して内容を最新のものにして欲しい。
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物理学者 都筑卓司氏による不確定性原理についての解説書。1970年発表の同名書籍の新装版。不確定性原理がどういったものかについて初めて触れるには、とても良くできた内容です。しかし当然ですが、本書を読んだだけで不確定性原理を理解できるほど甘くはありません。本書に登場する例え話ですが、もともと書かれたの...続きを読むPosted by ブクログ