石崎幸二のレビュー一覧

  • 日曜日の沈黙
    ミステリ。コメディ。バカミス。
    著者のデビュー作。ミリア&ユリのシリーズ1作目にもなるのか。
    面白おかしく描かれたミステリ。ユーモアというよりも、コメディの方が近いかな。
    ミステリを馬鹿にするような会話が満載で、気楽に読むと面白い。熱い講談社ノベルス推し。
    完成度はともかく、嫌いな作風ではない。☆3...続きを読む
  • 皇帝の新しい服
    ミステリ。コメディ。メタ。
    初めて読む作家さん。本格ミステリかと思っていたが、完璧にコメディ路線。
    この作風は、個人的には東川篤哉さんが思い浮かぶ。わりと好きな作風。
    ミステリとしては微妙だったが、主人公たちの会話で十分に楽しめた。☆2.5。
  • 袋綴じ事件
    20161022 再読

    "「ふふ」新堂が自嘲気味に笑う。「この番号は忘れないよ。かつてはあこがれていたが、今は戒めとしているからね」
    「あこがれと戒めですか……」石崎が首を捻る。
    「そうだ。全く逆の意味もあるのだがね。それもまた面白い」
    「逆の意味ですか?」石崎が更に首を捻る。「難しいですね」"[...続きを読む
  • 長く短い呪文
    20160918 再読

    "「まだ妹たちは無事みたいね」
    「俺たちが行って幕が上がるってことさ」石崎が小声で返す。
    「舞台も幕もシナリオも、なんもないってこともあるかもね」ユリが笑う。
    「その時は、せめて御茶漬けくらい食べて帰りましょ」ミリアが明るく言った。"[p.88]

    3巻目。
  • あなたがいない島
    20160830 再読

    "「どうもおかしいと思ったのよ」ミリアが歩きながら答える。「石崎さんが、わたしたちを館内に残さないで、外の探索に連れてきたことが。いつもなら、危ないからおまえらは残れ、だなんてかっこつけて言うのに」
    「気づいたか」
    「なるほど。そういうこと」ユリも頷いた。「他の人は信用でき...続きを読む
  • 日曜日の沈黙
    20160806 再読

    "「さらに、俺が予想している今後の被害者の名前をここに並べると……」石崎が一度言葉を切った。
    「実際の殺人事件で、こんなふうに次の被害者を予想して偉そうに説明してるやつなんか、最低のやつだからな」石崎が顔を上げてミリアとユリを見つめた。
    ミリアとユリは黙って頷く。
    「それで...続きを読む
  • 日曜日の沈黙
    これはまた変な小説。というのも、ミステリだかコメディーだかつかめないのだ。

    先に謎の死を遂げた人気ミステリ作家、来木来人の遺族が、故人が生前に残した手紙の謎を解明するために、「ミステリの館」なるイベントを開催する。そこに呼び出された「石崎幸二」と女子高生ミリアとユリは…。

    のっけから、「ミステリ...続きを読む
  • あなたがいない島
    女子高生・ミリアとユリ、そして彼女たちに振り回されるサラリーマン・石崎幸二のおちゃらけたやり取りや、「無人島イベントの真意」、「持ち物が一つに限定されている理由」、そして「犯人は誰でその凶器は何か」という謎も魅力的でなかなか面白い展開でした。
    しかし、事件発生から解決までがかなりコンパクトな為ミステ...続きを読む
  • 鏡の城の美女
    ミリア&ユリシリーズ。
    大手エステグループから顧客の3D身体データが盗まれ、次々と通り魔に襲われるという事件が発生。
    石崎たちミステリィ研の一行はグループの総本山である不銹城に向かう。そこで犯人の最終目標と思われる美女、鏡子が犯人を迎え撃つというのだが…
    たぶんシリーズの途中何冊か抜かして久しぶりに...続きを読む
  • 鏡の城の美女
    前作のレビューにも書いた気がするんですが、そろそろミリアたちが石崎氏に散々な事を言い、そしてそこに斎藤さんも加わり、言葉で(斎藤さんは平手打ちで)ボコる…という展開に飽きてきました。マンネリパターンの良さと言うのはあると思うんですけども……。
  • 鏡の城の美女
    久々に、DNAじゃない話しが読めた。 なんか、もうそれだけで、満足ですが、普通のミステリとしても普通によかったし、シリーズとしてもよかった。
  • 鏡の城の美女
    なんだかんだ言って、このシリーズは全部読んでるから好きなんだと思う。
    巻を重ねるごとに「人工感」というか「虚構感」が深まる。
    「抽象性が高まる」と言い換えても良いかもしれない。
    もはや、「小説」というより、合間にコントが挟まった「長めの推理クイズ」という感じ。
    これは褒めているのです。
  • 日曜日の沈黙
    手軽に読めるコミカルなミステリーでした。
    女子高生2人の役回りに違和感があったものの、軽快なテンポで読みやすい文章でした。
  • 復讐者の棺

    ミリアとユリの女子高生コンビと冴えない
    サラリーマン「石崎」( 本格ミステリマニア)との
    掛け合い漫才をメインにしながら島での
    連続殺人事件が起るという一つのパターン化
    した良質ギャグミステリ。
    今作も事件が起るまでのギャグパートも
    キレキレで失笑の連続ですw。

    その事件と言えば大...続きを読む
  • ≠の殺人

    女子高生ミリアとユリのコンビシリーズの新作。
    途中の作品読んでないけど...まぁ...いいや(笑)。

    今回も島に行きます。また島です(笑)。
    217ページの本作ですが事件が発生したのが
    91ページ目(笑)。すでにこの時点で全体の
    1/3ページ以上費やしてます(笑)。
    事件が起こるまで...続きを読む
  • 皇帝の新しい服
    面白かったんだけど、そろそろ同じ流れに飽きてきたかも。
    ていうか、石崎とミリア・ユリ・仁美の漫才はマンネリでもそれがこのシリーズの特色だから良いの。
    でも斉藤さんがなー。いい加減イライラする。同じタイプでも森博嗣のVシリーズに出てくる祖父江はまだ可愛いげがあるけど……勿論、紅子さんのが1000倍可愛...続きを読む
  • あなたがいない島
    ”あなたがいない島―本格のびっくり箱”石崎幸二著 講談社ノベルス(注意:2001/03発売)

    ・・・心理学研究のための無人島・5日間のイベントへ向かう女子高ミステリ研究会のミリアとユリ&顧問であるサラリーマン石崎。持ち込めるものはひとつだけ。
    が、石崎の持ち込んだパソコンは壊され、他の参加者の持ち...続きを読む
  • 皇帝の新しい服
    表紙、可愛くなって良かったですね。
    ひたすらボケ続けて話が進んでいく辺り、毎回お約束ですが、今回もアレか……。アレなのか……。(微妙にアレしてきてますが…)
  • 長く短い呪文
    ラストの怒濤の疾走感は良かったが、そこに至るまでがテンポ遅すぎ&盛り上がりに欠けててちょいとゲンナリ。
    ユリ・ミリア&石崎のかけ合い漫才も、今回は滑りまくり・空回りの印象が強くて(特に最初の日本史談義とか、ページ数使った割にはかなり無駄な気が…)。
    ラストの展開自体は好きだったので、あそこをもうちょ...続きを読む
  • 第四の男
    ネタもここまで引っ張れば笑うしかないという感じで。

    だからDNAと自虐ネタはもういいって。

    と思ってはいるけどこのまま突き進むんだろうな。
    ここまでくれば、それもそれで一興。

    女子高生誘拐事件と誘拐された女子高生の母親に降りかかった過去の事件とは?

    という感じですね。