西村健のレビュー一覧

  • 〈博多探偵ゆげ福〉 はしご
    『地の底』の作者の短編集。帯に「麺固」と書いてハードボイルドと読ませているように、博多のとんこつラーメンの紹介も兼ねている。
    シリーズものだった。1作目「ゆげ福」も読んでみたい。
  • 霞が関残酷物語 さまよえる官僚たち
    とりあえず斜め読み。主に官僚のこれまでの人事(どんな人が偉くなりやすいか)について書かれている。内部構造について詳しく、数字を踏まえた具体的な話が多く参考になった。読んでいて辛かった。
  • 劫火(3) 突破再び
    シリーズ第3弾の本作は一徹の西日本グルメツアーがメインとなっており、いつものアクションが殆どない。主役3人の脇を固めるレギュラー陣だけでなく、少しだけ登場するエキストラレベルのオッサン達が皆あっけらかんと人生を楽しんでいて、とても魅力的。
    次作はとうとう最終回。勧善懲悪で終わるのは間違いないでしょう...続きを読む
  • 劫火(2) 大脱出
    全くあり得ない設定がてんこ盛り、しかも各作品がボリュームたっぷりなのに一気に最後まで読めるエンターテイメント・アクション小説です。各作品で主人公が異なるのに登場人物全体はほぼ同じという「オダケン・シリーズ」独特のスタイルは、どの作品から最初に読んでも楽しめますが、やっぱり最初の「ビンゴ」から順番に読...続きを読む
  • 劫火(1) ビンゴR
    「劫火」シリーズの一作目。登場人物が多いので、慣れるのに少しかかる。
    前の「ビンゴ」に同じく、「ビンゴ・R」ではバーのマスター、オダケンを中心に書かれている。
    こういう冒険小説もなかなかいい。
  • 劫火(3) 突破再び
    突破…か? 飲み食い道楽極まった三巻の主人公。まぁ、そこらじゅうに寄り道して食うわ食うわ。裏で悪が暗躍し仲間たちが阻止せんと動いている時に、まぁ美味そうに食うわ。そしてこの巻にはアクションがほとんどない。大丈夫なのか大文字。相当な馬鹿力だとは書いてあるのだけど。
  • 劫火(4) 激突
    本自体の厚さにややビビるも、読み始めたら一気に読んでしまった。最終決戦ですからね。この劫火しか読んでいない人間は、やっと大文字の強さを読むことができるわけだし。読み終わって思うのは、短かったということ。それだけ詰まってたんでしょう。
  • 劫火(1) ビンゴR
    冒険小説大賞受賞の文字に惹かれて購入。計算された荒削りな文章につられて一気に読む。小樽から始まり、やがて日本全土を巻き込む大活劇の序章。やくざも警察も探偵もジャーナリストも巻き込んで、手に汗握る展開。合間に挟まる酒飲み食い道楽の部分がまた美味そうで。美味い日本酒を飲みながら冒険活劇を読むのも一興かと...続きを読む
  • 劫火(2) 大脱出
    まさに大脱出。これでもかこれでもかと危機迫る展開を、持ち前の野性的な運動能力と勘でからくもかわす伝説の男。主役なんだから死なないだろうと思いつつも手に汗握ってしまう。自衛隊にミサイルを撃たれたりと、ド派手なのも爽快です。
  • バスに集う人々
    シリーズ3作目で最終作らしい。前の2作より推理色が濃くなってるように感じて、私的にはその方がいい。バスには拘らないが、こうしたちょっとしたところを回るのは好きだな。推理の組み立ても悪くない
  • バスへ誘う男
    シリーズ2作目とのことだが、初めて読んだ。東京に住んでた頃なら面白かったかな。いまや、どうでもいい感じ・・・。東京のバスオタクには面白そう
  • バスに集う人々
    あ、これシリーズものなのか!
    と途中で気がついたけれど
    おもしろいので最後まで読んでみた。
    各話の主役が違う連作短編なので
    ぜんぜん大丈夫でした(^ ^)

    バス旅コーディネーターの須賀田と
    あえてバスを乗り継いで都内をめぐる
    バス愛好家の人たちが
    ちょっとした謎に行き当たる。

    謎を解くのは、同好...続きを読む
  • バスに集う人々
    路線バスを乗り継いで目的地に行くことを楽しみにしている面々の「ちょっと不思議」な謎を追うミステリ短編集。日常の謎系かと思いきやラストには・・・
    路線バスとその地域のあれこれの話をしつつ、ふとした謎があって、それをアームチェアディテクティブな感じで探偵役が解明、という流れ。路線バス乗り放題のシルバーパ...続きを読む
  • 東京路線バス 文豪・もののけ巡り旅(小学館新書)
    ICカードが1日乗車券になるなんて、知らなかった!
    それも、運転手さんに「これ、一日券で」と頼むだけだなんて。世の中便利になっているのね~。


    作者のバス愛が、「鬼平」愛が、あふれて
    くすくす笑いながら読みました。

    乗り降りステップが少ないバスって助かるのよね~。

    作者の次回作?永井荷風「日和...続きを読む
  • 東京路線バス 文豪・もののけ巡り旅(小学館新書)
    <目次>
    第1章  永井荷風『日和下駄』を歩く
    第2章  鬼平の「墓」と「家」を探せ
    第3章  『四谷怪談』のお岩さんは実在した!
    第4章  飛び回る生首が描いた北斗七星をぶらり

    <内容>
    ブログにそぞろ書いていたことを、講談社Webマガジンの編集者が目に留め、そこで連載が開始されると、小学館の編...続きを読む
  • 激震
    1995年、大地が裂けた。時代が震えた。

    阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件と未曾有の災厄が相次いだ一年、戦後五十年かけてこの国が築き上げたあらゆる秩序が崩れ去っていく……。
    昭和史の闇を抉った傑作『地の底のヤマ』の著者が描き出す平成の奈落。

    雑誌記者として奔走した自身の経験が生んだ渾身の力作長編...続きを読む
  • バスを待つ男
    いわゆる連作物。

    ちょっとした謎を解き明かす安楽椅子ものだが、あまりの妻の切れ物ぶりが凄すぎます。

    舞台設定は土地勘のある所なので楽しめますが、謎解きそのものは安易すぎてどうなのかなと思うところもあります。

    最後の終章で最初に提示されていたモヤモヤした謎が、綺麗に解き明かされるます。思わず涙ぐ...続きを読む
  • バスを待つ男
    某雑誌にて新種のトラベルミステリーとして紹介されていた作品で、定年退職した元刑事が都営バスで都内を旅し、そこで遭遇した日常の謎を自分の妻に解決させるという安楽椅子探偵もの。土地勘のある場所が数多く登場するので、都内在住者としては結構楽しめる。名所巡りと謎解きがミスマッチだったり、キャラクターの人物造...続きを読む
  • バスを待つ男
    そこが大事なんだとは思うんだけど、日本地図覚えきれないナビなんて絶対無理なわたしにはバス路線の説明が。
    ちょっと高速で飛ばし読みしてしまって申し訳ない。
    奥様が素敵で賢くて奥ゆかしくて最高だということは間違いない。
  • バスを待つ男
    路線バス✖️ミステリーということで、西村京太郎さんのようなバスを使ったトリックを想像していたのですが、この作品では主人公が旅先で見たちょっと疑問に思ったことを解決していくミステリーです。

    主人公は元捜査一課の刑事。定年退職し、余暇を楽しもうと妻の助言で、東京都シルバーパスを使って、色んなところを周...続きを読む