西村健のレビュー一覧

  • 光陰の刃(下)
    地の底のヤマに比べると没入感は無かった。井上日召、團琢磨、まさに陰と陽の二人が日本に与えた衝撃。全てが運命。この時代は本当に熱い。
  • マネー・ロワイヤル
    世界最大のウィスキー・メーカー、サンシャインで誘拐事件が発生。ウィスキーの味を決める超重要人物がさらわれた。身代金は5億。大胆かつ巧妙な手口で現金強奪を狙う犯人に、必死の捜査網で挑む警察。だが彼らを翻弄するかのように、第二、第三の犯行がー。危機管理の盲点を突く斬新なアイデア、止まらないどんでん返し。
  • 地の底のヤマ(上)
    長い。
    そして暗い。
    1人の男の人生と町の歴史の話。
    壮大。
    まだ、上巻と折り返し地点。
    先は長いです。
    話の長さ、そして重さ。
    読み応えが凄い
  • 地の底のヤマ(下)
    このミス2013年版5位。三池炭鉱のある大牟田市を舞台とした重厚な大河ミステリー。1963年に警察官である父親を失った主人公が警官になってからの1974年から2010年までの約40年間を10年毎ぐらいに発生する事件を解決しながら、最後には未解決の父親殺しの真相に迫っていく話。半世紀のそれぞれの時代毎...続きを読む
  • 〈博多探偵ゆげ福〉 はしご
    エンタテインメント作品としたら事件解決は薄い内容で見せ場すらないが、福岡のラーメン屋の名店が実名で登場するところが食べ歩きの参考になるかな。
  • ビンゴ
    ハリウッドのアクション映画そのまま。
    ダイハードとストリートオブファイアを混ぜたらこうなるのかな。
    いや、大沢在昌と東直己のミックスか。
    都合よく進むストーリーはチープ感が拭えないが、これだけ見事に打ち上げると爽快感で一杯。
    メチャクチャだけど面白さは半端ない。
    エンターテイメントはこれでいいんです...続きを読む
  • ギャップ GAP
    「解離性同一性障害」、俗に「多重人格症」の主人公の話。
    設定の奇抜さ、特に後半のバタバタとした展開を
    作者は確かな筆力で描いている。

    別の作品も読んでみたい。
  • 笑い犬
    大部分が刑務所内の生活描写で占められている。
    これがリアルなのか創作なのかも分からず、肝心の復讐譚がほんの少ししかなく、何がメインなのか良く分からなかった。
    腐敗権力に立ち向かう市井の弱者という構図は西村氏らしかったけど、このモヤモヤはオダケンのようなスーパーヒーローがいないせいか?
  • マネー・ロワイヤル
    アウトローながら人間的な魅力溢れる面々が権力に立ち向かうところは西村作品の定番ながら、本作は正義ではなく詐欺をはたらくところがやや異例かも。
    それなりに面白かったけど、敵役に凄味が欠けているため緊張感が不足していたことと、最後が中途半端に終わってしまったのが不完全燃焼で、西村作品の中ではやや残念な部...続きを読む
  • 突破 BREAK
    巨体でとてつもない力を発揮する私立探偵大文字一徹。彼が依頼された失踪人探しと、大蔵官僚の殺人計画が交差する時。

    前二作ほど荒唐無稽ではありません。リアルな描写が読ませます。郡上八幡の描写が素晴らしい。
  • 脱出 GETAWAY
    前作「ビンゴ」より、さらにボリュームが増した本作。アクションに次ぐアクション。巻き込まれた一般市民はいないのか?(特に前半)などということは考えずに読みましょう。
  • ビンゴ
    前から気になっていた作家の一人。最近作が話題になっているらしく、過去の作品も平積みされていたので、読んでみた。
    確かに荒唐無稽な物語だが、ここまで突き抜けてしまえばあっぱれです。
  • ゆげ福 博多探偵事件ファイル
    実在のラーメン店がたくさん登場するところは面白いけど、それ以外はオダケン・シリーズのようなスピード感がなくてちょっと期待外れ。
  • ゆげ福 博多探偵事件ファイル
    煮え切らない終わり方だったよなー
    とか思ったりした。西村さんの迷いが読めたような気もした。

    続きは出るのかな?どうだろう?
  • ゆげ福 博多探偵事件ファイル
    博多に住むラーメンマニア探偵の事件簿。事件は単純ですぐ解説する。事件の解説にはラーメンの蘊蓄が語られる。面白くなさそうで結構読ませる。探偵自身が持つ謎が解明されていないので、続編が出るんだろう・・・
  • 笑い犬
    守っているつもりでいた銀行に裏切られたエリート銀行員が刑務所に入れられ、すべてを失っていく。身についたのは「笑い顔」。まあどうしようもない状況に陥った時に人は笑うしかないとよくいうけど、その笑い顔が固定されてしまうわけ。エリートの転落が上手く表現されている。刑務所内でその不気味な笑い顔がやくざの親分...続きを読む
  • 霞が関残酷物語 さまよえる官僚たち
    おもしろかった。官僚の出世システムや内部事情についてはいろんな「暴露本」が出されていて、今更真新しい情報はそんなになかったけど、官僚の近年の不祥事をおさらいする目的で読みました。
    挿入されているエピソードはどれもすごくおもしろいです。

    特におもしろかったのが旧通産省であったという「4人組事件」。
    ...続きを読む
  • 脱出 GETAWAY
    また長い作品をw
    やくざの主人公は自分の女を殺された(死なされた?)うらみから、警察官僚を殺害。
    それが引き金となって、巨悪の罠に陥っていく。
    しかし、主人公の明るさか、どんどん追い込まれていく割には暗さも感じさせないし、焦っていくような風でもない。
    全体を通して、あ、死なないんだろうな、こいつ…と...続きを読む
  • 劫火(1) ビンゴR
    手に汗握るアクションシリーズ(全4巻)
    とにかく人がたくさん出てきます。・・・名前を覚えるのが苦手な私にはちょっとキツかったかな。