内館牧子のレビュー一覧

  • 老害の人
    柿谷美雨さんが書きそうな話だなぁという感想。
    誰しも老いていく。
    いかに生きるか、楽しむか、考えさせられつつ楽しく読んだ。
  • 今度生まれたら
    70歳の主婦、夏江。
    若い頃から園芸の才能があり、親からはその道の勉強をするよう進められたが、幸せな結婚を夢見て普通の女子短大へ進み一流企業へ就職して、エリートを捕まえた。
    しかし、それから数十年の歳月が流れ、あの時あの道を選んでいたら…等と思い出したりする。
    そして、生まれ変わったら今の夫とは結婚...続きを読む
  • 老害の人
    友達が貸してくれた本。
    ホームドラマを見ている気分になった。
    昔、親が見ていた「渡る世間は鬼ばかり」みたいなドラマ。(そういえば今ってホームドラマないね)

    老人には「きょういく」と「きょうよう」が必要らしい。
    教育と教養ではない。
    「今日、行く」と「今日、用」つまり、出かける約束があり、やるべき用...続きを読む
  • 出逢った頃の君でいて
    昔のドラマのノベライズです。
    いわゆる、不倫の話で、賛否はあると思いますが、当時は夢中でドラマを見ていました。
    ドラマでは、不倫をする娘の母役で、加賀まりこさんが出演されていて、中原中也さんの「春日狂想」の詩を引用するシーンがあり、心に残りました。

    ただ、ノベライズには、いろんな事情があるのか、登...続きを読む
  • 女の不作法
    「ナチュラル至上という無作法」より。 外見に関しては、ある年代からナチュラルが通用しにくくなる。年齢に応じた手当は必須だろう。納得です。やりすぎると「痛い」感じになるかもしれないけど、みすぼらしく見えたら損ですよね。
  • 終わった人
    「わた鬼」もどきの小説。小説ならではのなかなかお目にかかれない設定。感情移入するよりも、テレビを見ている感覚。
    何か明るい未来を暗示するか、新しい提言を示すとかの工夫があれば良かったと思う。
  • 今度生まれたら
    自分は30半ばだが、70歳になった自分からのメッセージなのかと思うくらい考えや表現がグサグサ刺さった。

    人は、誰かから必要とされてると思う時に
    生き甲斐を感じるのだと思う。
    仕事で求められて「あなたがいなくちゃこの仕事は〜」と言われて居場所を感じ、
    「ママがいいー!」と言われて、この子には私しかい...続きを読む
  • 今度生まれたら
    共感して、ちょっとだけイラッとして、良かったなぁ…とほっこりして、最後はくすっと笑えて面白い本でした。
  • 女盛りは腹立ち盛り
     先日、週刊朝日休刊の報を耳にし、活字派の私としてはとても寂しい思いをしています。内館牧子さん、週刊朝日掲載のシリーズです。「女盛りは腹立ち盛り」、2017.12発行。 ①過剰な丁寧語、断定を回避する言葉、往生際の悪いことよ。はい、自分の言葉には自信と責任を。②女子水泳選手の言葉「楽しんできます」。...続きを読む
  • 女盛りは意地悪盛り
     小さい頃、自分で紙力士を作り、戦わせて遊びました。私は千代の山を勝たせましたが、著者は鏡里だったようですw。内館牧子「女盛りは意地悪盛り」、2014.4発行。 ①花とか木は、話しかけながら世話すると育ち方が全然違う。植物は人間の言葉を聞いている。②大人の女がめざす三点は: 相手を楽にさせる物腰、許...続きを読む
  • 終わった人
    大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられそのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。生き甲斐を求め、居場所を探して、惑い、あがき続ける男に再生の時は訪れるのか?シニア世代の今日的問題であり、現役世代にとっても将来避けられない普遍的テーマを描いた、大反響ベストセラー「定年」...続きを読む
  • エイジハラスメント
    30代の主婦が「オバサン」になる事への抵抗や心理を描きながら、日本の女性への年齢差別を面白くユーモアを交えて描く物語。
    夫婦の危機も訪れるが、自立への機会となり、物語はハッピーエンドで終わる。
  • 今度生まれたら
    印象に残ったシーンが2箇所。 まず、同い年の弁護士・高梨公子の講演会で主人公の夏江が感想を述べていた場面。勇気がいる発言だとびっくりしました。 そして、夏江が息子の嫁を訪ねた場面。息子を擁護するつもりが嫁へアドバイスを与えたシーン。 なかなかできることではありません。 それにしても、考えさせられてし...続きを読む
  • 今度生まれたら
    プライドが高くて上から目線、でも自分でパンチは打てない後向きバアサンな主人公。
    お姉さんは明るくて、そうなってしまった全てが時代のせいってわけでもなさそう。息子に過干渉なところは老害を感じたけど、息子たちがちゃんと自立しててよかった。
  • すぐ死ぬんだから
    主人公の日常がよく視える本だった。
    知らない誰かの人生や考え、価値観を覗き見できるのが読書の醍醐味だと思ってるからその枠で言えば楽しく読めた◎
    ただ主人公のハナさんの心の声が強気すぎて(悪口が多い)あまり好きにはなれなかったので☆3
  • すぐ死ぬんだから
    【自由研究】人はなぜ老いるのか?(序文)

    《「人は中身よ」という女にろくな者はいない。》本書より
    * *
    人は誰でも老いますが、その過ごし方は様々です。受け入れる人、抗う人、「すぐ死ぬんだから」と放棄する人…。
    最近〈老化〉に興味があり読んでみました。果たして美しく老いるとはどういうことなのでしょ...続きを読む
  • エイジハラスメント
    34才の蜜は、6才の娘と研究者の夫と暮らしながらも、若さを保つことに執着していたが、ある日、パート先でオバサン扱いされたことで、益々エイジハラスメントに対する反応が過剰になっていく。
    そんなときに夫が21才の女性と浮気をし、どう対処するか、足掻きながら自問自答し、最後には大学に入り直して、夫がいなく...続きを読む
  • 必要のない人
    明子はそれを見て、不覚にも涙がこぼれた。社会の第一線で女が働くということは、ああいうことなのだ。結婚していようがいまいが、男 がいようがいまいが、何もかも自分で引き受けることなのだ。あの女にもいろいろなことがあるのだろう。しかし、帯をバシッと 一つ 叩いて気合を入れて、何事もないかのように華やいで客...続きを読む
  • 小粋な失恋
    紹介されている都々逸の中でも
    1番好きなのは「こうしてこうすりゃこうなるものと 知りつつこうしてこうなった」

    「女友達に話す内容は自分自身に言い聞かせたい事と大体同じ」みたいな文があってすごく共感した 
    帯はダサいから変えた方が良いと思う
  • 終わった人
    分厚い本でしたが、文字が大きかったためすぐに読み終えました。
    「定年って生前葬だな。これからどうする?」というキャッチーなフレーズが帯に書かれていて興味を持ちました。

    主人公の田代壮介は東大法科卒、メガバンクを定年まで勤め上げたエリート。退職後もプライドが邪魔して老後を素直に楽しめず、他の学業や恋...続きを読む