必要のない人

必要のない人

418円 (税込)

2pt

3.5

五十五歳の誕生日を迎えて間もなく、野末稔は『毎朝タイムス』の印刷現場セクションから、子会社の『毎朝文化セミナー』へ出向を命じられた。稔は一日も休むことなく、新しい職場に通っていたが、二週間を過ぎた頃から、ひどくみじめな思いに悩むことがふえていた。具体的な原因は何もなかったが、以前のような「俺は必要とされている人間」だという昂揚感がどうしても持てなくなっていたのだ……(「必要のない人」)。恋、性、老い、そして死――。人生の大きな流れのなかで、揺れ、惑う、男と女を描く、著者初の本格短編小説集。

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必要のない人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    内館さんの本は初めてでしたが、1冊目がこれでよかったな~と思いました。
    彼女のキライなタイプの女が、私と似ていたから(笑)
    次はどれにしよう。

    0
    2010年06月11日

    Posted by ブクログ

    明子はそれを見て、不覚にも涙がこぼれた。社会の第一線で女が働くということは、ああいうことなのだ。結婚していようがいまいが、男 がいようがいまいが、何もかも自分で引き受けることなのだ。あの女にもいろいろなことがあるのだろう。しかし、帯をバシッと 一つ 叩いて気合を入れて、何事もないかのように華やいで客

    0
    2023年04月07日

    Posted by ブクログ

    再読。表題の短編は今一つだったが、他の短編では女性の心の移り変わりを描くのが上手いと思った。特に独身者。生活に追われると丁寧な思考、暮らしが出来難いような気がする。
    皆何かに葛藤し、それでも前を向いて歩いていかなきゃいけない。丁寧に生きたいものだ。

    0
    2021年05月06日

    Posted by ブクログ

    内館さんの本は好きなのだが、この本は、良いなぁ、というのと、そう?と首を傾げるのが半々だろうか。
    潔い女性のほうが私は好き。

    0
    2011年06月14日

    Posted by ブクログ

    普通に読みやすかったし面白かった。妻とか愛人とか夫を取られるとかどんな立場にもなりうるんだよなぁ。。愛想が尽きる瞬間ってあるんだよなぁ。。ってそんな感じ。
    (06/09/08)

    0
    2009年10月04日

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