佐々木隆治のレビュー一覧

  • プラトン ソクラテスの弁明 シリーズ世界の思想
    アリストテレス、ダレス、スピノザ等掻い摘んで読んでみたがよく分からず。

    こちらの書籍は読者と一対一で寄り添ってくれ、一つひとつ丁寧に解説してしてくれる良書。

    ソクラテスが何を語り、そして何を語らなかったか。彼の語った言葉を正確に読み取ることから何が見えてくるのか。非常に良い読書体験でした。

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  • マルクス 資本論 シリーズ世界の思想
    ・第一巻(のディーツ版)
    ・原典引用と著者による解説・解釈で構成


    今まではほとんど知らなかった資本主義のメカニズムについて理解が深まったと思う。現実の賃労働者である自分という立場について、これまでより高い視座から資本主義や資本家との関係を見つめる事が出来そうな気がする。

    インターネットによる繋...続きを読む
  • プラトン ソクラテスの弁明 シリーズ世界の思想
    幸せになる勇気を読んでアドラー心理学とギリシャ哲学に興味を持ちこの本を読んだ。非常に面白くあっという間に読んでしまった。岸見一郎先生の翻訳で読みやすく、時代背景やソクラテスの心情が詳しく解説されているのでよく理解できた。
    2500年も前に人間の徳について語っている人がいた事に衝撃を受け、確かにこの考...続きを読む
  • ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考 シリーズ世界の思想
    古田さんの本は相変わらず読みやすく、わかりやすい。
    こちらの本を読むことで、自分が論理哲学論考に対してより理解を深められたように感じたし、何より論理哲学論考そのものを読んでみたいという気持ちになった。
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    資本論を勘違いしていた
    『資本主義は良いよ』と言っているものかと思っていた
    資本主義の正体をさらし、
    労働者が自由を獲得するためにどう行動すべきかということを問うているのだ。

    さて、どう生きていけばいいかしら。
    結局行き着くところは、ヒッピー生活??
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    マルクス→法、文学、哲学ときて経済へ。

    資本論は労働者の搾取をただ語る本ではなく、資本主義経済がなんたるものか、その解釈を与える本。
    共産主義のユートピアを目指すか、資本の蓄積こそ攻略法と見出すかはその応用に過ぎない。

    物の価値→使用価値と抽象的人間的労働価値

    労働とは、貨幣とは、労働とは、労...続きを読む
  • ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考 シリーズ世界の思想
    語りえない(生きる意味)と知りつつも、語ろうとしてしまう。その狭間で格闘し抜くことこそ、哲学なのだと改めて思った。
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    カール・マルクスの生涯を辿りながら、彼の思想を変遷を描いている。マルクスの思想はマルクス主義とは異なる。マルクスはより大きな展望を持ちつつ社会の問題に具体的な解決を求めて取り組み、社会変革のために生涯探究を続けていた。資本主義が進み、グローバリゼーションが広がる現代においてこそ、マルクスの問題提起が...続きを読む
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    マルクスについての力のこもった論考。昨今、」マルクスとジェンダー」とか「マルクスとエコロジー」といったタイトルを目にすることがあったが、本書を読んでそれがよく分かった。
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    良い意味で新書らしい新書。マルクスの生涯および思想の変遷を追いながら、本丸たる『資本論』について多くの紙数を費やして解説している。その解説も実に懇切丁寧なもので、具体例をいろいろ引きながらうまく噛み砕いている(それでもやっぱり難しいのだが)。とくに著者の注目する物質代謝論から共同体研究に至る晩期マル...続きを読む
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    マルクスと聞くとイデオロギー色が強かったのかと思っていたが、精緻な歴史・社会分析に基づいたリアリストであった。イメージが一変した。

    資本主義の本質である物象化に抵抗する思想家。人間疎外を克服する実践への志向。

    なかでも労働力のみ利潤を生むとの指摘、その奥底には労働力の再生産の維持(最低限の生活費...続きを読む
  • マルクス 資本論 シリーズ世界の思想
    基礎知識もほぼない自分には難しかった…
    佐々木さんのカールマルクスは読んでたけど、資本論そのものについての前提知識はそれ以外ないぐらいの状態で読んだ
    特に第三篇の話が難解で、他の著作もあたってみようと思う
    それでも、資本論の入門書としてその3分の1を概観することはできたのかなと思うと個人的にはとても...続きを読む
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    マルクス初学者であり色んなことを無知すぎる自分でも楽しめた
    かなり難解な資本論の、マルクスの興味関心の、全貌とは言わないけど輪郭がぼんやり捉えられたような気になれる
    この入門書ですらいろんな言葉が出てきて、定義をその都度思い出しながら読まなければ理解が難しい
    コテンラジオで紹介されていたので読んだけ...続きを読む
  • ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考 シリーズ世界の思想
    原著を読んでいたけどちんぷんかんぷんで、この本の解説を見てなんとか理解できる部分があった。
    全部は読めていないし理解しきれていないけれど、
    最初の部分に書かれている、物はそのものとして存在せず、事態のなかから切り出されているということは理解できた。
    人が言葉を定義して輪郭を決めて認識しているが、それ...続きを読む
  • プラトン ソクラテスの弁明 シリーズ世界の思想
    ソクラテスとは、どのような人物だったか。

    知恵や真実に気を使い、魂を優れたものに、という思想。無知に対する無自覚ぶりと、無知を自覚している自分の優越性を背景に、ソクラテスが賢者であるという評判が広まる一方で、無知を指摘された人々やその関係者からは憎まれ、数多くの敵を作る事になった。

    授業料も受け...続きを読む
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    カール・マルクスの生涯とその思想の変遷、資本論についてかなり分かりやすく説明されている。とは言っても資本論についてはその独特な言葉の使い方もあってやはり一回読んだぐらいで腑に落ちるとこまでは行かないけど。それでも、どのような時代背景があり、マルクスが何をしたかったのかは何となく理解できる。マルクスが...続きを読む
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    近年のマルクス研究を踏まえたマルクスの思想を初期から晩期までを俯瞰する好著。

    構成は、1章が初期マルクス、2章が資本論、3章が晩期マルクスというもの。

    2章の資本論のところはちょっと難しい感じはあるけど、白井聡さんの解説などを読んでいたので、なんとなく理解できた。

    1章は、どうしてマルクスが哲...続きを読む
  • プラトン ソクラテスの弁明 シリーズ世界の思想
    無知であるというのは全く何も知らないということではなく、「善美の事柄」「最も重要な事柄」について知らないという意味ってあるけど、「善美の知」とか「最も重要な事柄」ってのは詳しくはどういうことなんかな?とモヤモヤした〜
  • カール・マルクス ──「資本主義」と闘った社会思想家
    「あの本は読まれているか」という海外ミステリを読んでみたいな、とふと思い。

    ●あの本、とは「ドクトル・ジバゴ」のこと。

    →「ドクトル・ジバゴ」を読んでから読もう。

    →あれはロシア革命前後の叙事詩のはず。ロシア革命をあらあら知ってから読もう。

    →ロシア革命にいたる道…マルクスをもう一回、ちょっ...続きを読む
  • ホッブズ リヴァイアサン シリーズ世界の思想
    このシリーズ、古典の長めの本文抜粋と現代視点の解説を並べるっていうのはとてもよい形式だと思う。古典そのまま読むのは実際無理だし。