瀧羽麻子のレビュー一覧

  • うちのレシピ(新潮文庫)
    レストランにまつわる2つの家族のそれぞれの物語。温かく、ほほえましい。シェフと孫娘のエピソードがとても好きだった。
  • もどかしいほど静かなオルゴール店
    2作目だけど、ラスト?
    前作は北の大地、今作は南の島。
    不思議なオルゴール店はあまり活躍せず、
    地元の人々の過去が中心。

    外国から来たお嫁さんの話が、
    一番面白かったな。
    音楽の力を一番感じたから。
  • あなたのご希望の条件は
    小説になる綺麗な話ばかりじゃないんだろうけど、
    相手の人生を一緒に創れるって良い
    これからの仕事がんばろう(2021,12.31)

    24年3月
    21年に読んだ際は気づかなかったけど、
    この作者は実際に働いたことがあるのか?というくらいエージェントへの解像度が高くて
    再読なのに圧倒された。

    ひとり...続きを読む
  • もどかしいほど静かなオルゴール店
    前半、普通のオルゴール店みたいな話が続いたから、音楽聴こえなくなったのかと思った。この島も音楽に守られてる不思議な島。ババ様の役目には驚いた。
  • うちのレシピ(新潮文庫)
    おじいちゃんと孫のエピソードはよかったな。大人が思いもよらない悩みを抱えて、そこに寄り添いながら、自分の思いや人生をていねいに振り返る感じが素敵だなと思いました。
  • 左京区七夕通東入ル
    さてさてさんにお勧めしていただいた本です。

    タイトルを見てわかるかと思いますが、舞台が京都です。
    私が京都に住んでいたことがあり、とても懐かしいとコメントしたら、お勧めいただきました。

    川端通、出町柳、修学院。のっけから懐かしい地名がたくさん出てきました。
    なにせ私は高野川沿いの川端通りに住んで...続きを読む
  • 株式会社ネバーラ北関東支社
    東京の外資系の証券会社でバリバリ働いていた弥生は、田舎の健康食品の下請けメーカーに転職した。
    実は納豆が苦手だったのに、採用はあっさりと決まってしまった。
    バラエティー豊かで仲のいいメンバーと、何だかほのぼのとしたゆるやかな毎日が始まってゆく。

    人生には休息が必要なのだと思う。本当にそう思う。
    ...続きを読む
  • はれのち、ブーケ
    あなたは、『結婚式』という言葉にどんなシーンを思い浮かべるでしょうか?

    『チャペルの裏口で裕人(ひろと)と別れ、父娘ふたりだけ』となった時間、『しっかりな』と言う父に『無言でうなず』く理香子。『大丈夫、お父さん。裕人は約束を破らない。なにがあっても、幸せになる。きっと、ふたりで、幸せになる』と強...続きを読む
  • 左京区恋月橋渡ル
    山根君の初恋はハッピーエンドとはならなかったけど、すごく良い終わり方でよかった。10代?と思うくらい純粋な恋でかわいかった。
  • いろは匂へど
    京都で食器屋をいとなむ30代半ばの紫(ゆかり)が、染め物師の光山(こうざん)と、ゆっくり恋をするというお話。紫のことが好きなアメリカ人のブライアンや、光山といわくのあった藤代など、登場人物が魅力的。物静かで内省的な紫はいい感じに思うので、やや変わりのもの光山と仲良くなるのは腑に落ちないのだが、変わっ...続きを読む
  • 左京区七夕通東入ル
    とっても綺麗な青春恋愛小説。京都の街並みの描写がたくさん出てきてすごく良い。挿絵もかわいくて、何度も読み返したくなる。大学卒業を控えて、新しい環境へ飛び込むことへの不安や将来へのもやもやする気持ちも共感できるし、花とたっくんの関係が爽やかで、心洗われる気持ちになった。
  • ぱりぱり
    6つ上の姉は、家族と離れて暮らしている。
    気負いなく堂々とわが道をゆく姉。
    私は風変わりな姉のことが好きだった。
    17歳で詩人になった姉、中埜菫―なかのすみれ―。

    第一話は妹の視線で書かれていた。
    タイトルになっている「ぱりぱり」の意味もすぐに理解できた。
    不思議な魅力を持つすみれのことが、続きが...続きを読む
  • 失恋天国
    実家にずっと買ったまま読まずに置いていたのを見つけて読んだ。
    私も失恋したところなのでこんな学校あったらいいのになあ…というのが率直な感想。
    ただ読みやすいだけじゃなく、自分の恋愛観を振り返るきっかけになってくれた一冊。
  • 左京区七夕通東入ル
    京都の大学に通う女の子が理系男子に恋をする話。
    最初は「1回しか会ってないのにそんなすぐ恋におちる?どこが好きになったの?」と思ったけど、読み進めていくうちにそこは気にならなくなった(笑)
    ピュアな恋愛に応援したくなった!!
  • ぱりぱり
    本来はコミュニケーションを通して影響を与え合うのが社会に生きる人間だけど、独特な感性を通して影響を与える。
    それもある種のコミュニケーションのようで、素敵だなぁと思った。
  • サンティアゴの東 渋谷の西
    単行本で読んだけど、文庫で再読。

    旅先で、地元での別れで…。
    偶然がきっかけで、顔を上げて前を向いて一歩を踏み出そうと思える短編集
  • 黒い結婚 白い結婚
    結婚生活は甘いのか、辛いのか。

    私は黒の話の方が好きだったな。
    窪美澄さんの『水際の金魚』が特に。
    『かっぱーん』も、実際にありそうだなと。
    『愛の結晶』は少し不気味に思えたけど、面白い。
    一人目を妻が出産したら二人目は夫の番!
    いいじゃない!
    男性は妊娠出産育児を自分のこととして体験したほうがい...続きを読む
  • 虹にすわる
    魚住くんの椅子への愛があふれ過ぎていて、たまらなく愛おしい。
    あらためて、「椅子っていいな」と思った。
    人は常に居場所を求めるものだけれど、その一番小さなスペース、単位?…が椅子なのではないかと思った。
    それが、心と体に添う物ならなおさら。

    徳井律と、一つ下の魚住光は、10年前、大学の選択科目の木...続きを読む
  • 左京区七夕通東入ル
    好奇心旺盛でオシャレが大好きな花。
    人数合わせで参加した合コン以来、たっくんが気になって仕方がない。
    少しずつ、少しずつ、どんどん好きになっていく。たっくんとちょっと何かあるだけで舞い上がってしまうの花が初々しくて可愛い。
    これぞ甘酸っぱい恋。

    たっくんの友人 工業化学科のヤマネが好きなものは爆薬...続きを読む
  • 白雪堂化粧品マーケティング部峰村幸子の仕事と恋
    まだ社会人になって間もない私には、新入社員の幸子にとても近い立場で読むことができた。
    ベテランの人でも、若手の頃を思い出して共感するところが多いのではないかと思う。

    学生とは違う人との付き合い方に驚いたり、会社での理不尽な出来事に納得がいかなかったり。

    入社して間もない人間の方が、会社のおかしな...続きを読む