伴名練のレビュー一覧

  • なめらかな世界と、その敵
    6編からなる中編SF集。どれも面白い。
    パラレルワールドを行き来することが出来る乗覚を皆が持っている世界、3人の女性SF作家をSF史として語る世界、ナノマシンに寄り脳を改造できる世界、抱き締めるだけで悪意を失わせる事が出来る少女がいる世界、AIが発達したアメリカとソヴィエトが争う世界、新幹線が乗客ご...続きを読む
  • なめらかな世界と、その敵
    SFあんま詳しくない状態で読み始めたけど超おもしろかった……SF詳しくないとは言いつつ伊藤計劃はちらほら読んでたのでミァハ……!てアツなって、ハーモニー読み直すか……になった
    どの話も設定結構えげついのに根っこに優しさがあって、あんま安易にこの語を選ぶと安っぽくなるだろうから使うべきじゃないだろうけ...続きを読む
  • なめらかな世界と、その敵
    むちゃんこ面白かった…今まで日本のSFおすすめを検索するたびに目にしていた本作でしたが、なかなか手にする機会がなかったのが、本当に悔やまれるというか、このあと『少女禁区』やその他アンソロジーに収録されている作品、そして伴名練が編んだアンソロジー、めちゃくちゃ読みたくなりました。今年は伴名練を追いかけ...続きを読む
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー
    副題が「改変歴史SFアンソロジー」と書かれ、帯には「5人のSF作家が語る偽史」と書かれ、知っている書評家の2人が「大推薦!」としている。5人の作家はいずれも知っている人で、今回は私の嫌いな伴名練もいるが短い作品なので一応読んでみようと思う。しかし、大袈裟に歴史改変SFって言っているが、ちょこちょこと...続きを読む
  • コミック百合姫 2022年12月号[雑誌]

    最終回

    ロンリーガールに逆らえない、がついに最終回。2人の始まりに触れつつ、成長した姿もみれつつ、未来につながるのがよかった。
  • コミック百合姫 2022年10月号[雑誌]

    百合

    「私の百合はお仕事です!」や「きみと綴るうたかた」などが安定のおもしろさ。「ささ恋」はついに知りたかったことを知れる回、「君と知らない夏になる」は次回が気になる終わり方
  • コミック百合姫 2022年10月号[雑誌]

    小春と湊連載おめでとう

    Twitterで見てたエッセイ漫画が連載されるということで百合姫を買ってみましたが、期待通りとても面白かったです!ろんだるカップル、お幸せに…!
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽
    表題作、200年以上途絶えたことのない楽曲を演奏し続けてきた楽団の話。
    無駄と思えることの中で前に進む人達の姿に自身の想いを肯定してもらえた。

    どの話も面白く、異世界の中での一生(またはそれ以上の時間)と異文化が頭の中で拡がっていく楽しさに震えました。
    異世界ではなく現代を舞台にし、ホラーの要素が...続きを読む
  • コミック百合姫 2022年9月号[雑誌]

    最終回

    今日もひとつ屋根の下が最終回
    読み切りは「割り切った関係ですから」の作者の1作品
    「今日はカノジョがいないから」「私の百合はお仕事です!」「夏とレモンとオーバーレイ」がとくに展開があったと思う
  • 新しい世界を生きるための14のSF
    ――

     SF入門14本、と打たれているけれどちょっととっつきにくいのはページ数だけが理由ではない…
     しかし、これからのSFというジャンルを読んでいこう、って思ったとき、きっと何度も繰り返しこの作家たちに帰ってくることになるのは確かだと思う。



    「Final Anchors」 八島游舷
     進化...続きを読む
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽
    久し振りに、自分にとって特別な作家に出会えたと感じられる素晴らしい短編集を読んでしまった。もともと他ジャンルと相性の良いのがウリのSFだけれど、ホラーや純文学作品として、ここまで昇華させられるセンスがある作家には出会ったことがない。

    楽団メンバーが3時間交代となって、200年間一度も演奏が途絶えた...続きを読む
  • コミック百合姫 2022年5月号[雑誌]

    わたゆり

    私の百合はお仕事です!が大波乱の展開だったので、これを読むだけでも購入する価値があると思います。怒涛の連続で感情が追いつきません。
  • コミック百合姫 2022年4月号[雑誌]

    わたゆりよんで

    わたゆり単行本で追ってるよ〜って人にも読んで欲しいくらいの展開
    すべてがすべてつらすぎる
    これが記念すべき50話とかさすが先生
  • コミック百合姫 2022年4月号[雑誌]
    今回はやはり最終話を迎える「きたない君がいちばんかわいい」です。
    終わり方は好き嫌い別れると思いますが、
    自分は良い終わり方だと思います。
  • 日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙
    9つの短編が収録されている。難解な作品は少なく、どれも楽しく読めた。「恋愛篇」とあるが、恋愛要素は少ない。

    『死んだ恋人からの手紙』は異空間の仕様で手紙の時系列がバラバラという設定が面白い。戦争に出ている恋人からの手紙によって、異空間からの司令が時系列がムチャクチャなのでよくわからない行動を起こし...続きを読む
  • 日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女
     この本を読むまで、作者のお名前を存じ上げなかった。解説およびあとがきを読むと、長編は1作もなく中短編が30ほど発表されているらしい。作品の多くは文芸誌に掲載され、芥川賞の候補に3度なってる。SF寄りの作品が多く、東京大学医学部出身ということもあって、安部公房を彷彿させる。

     この「日本SFの臨界...続きを読む
  • 日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女
    昨年の10月に既に読み終わっていたのだが、登録忘れに気が付いて慌ててレビューを追加した。

    前回の小田雅久仁に引き続く新たな作家との出会い、これは単なる読書の楽しさだけでなく、遥か昔に感動したSFに対する記憶・共感を呼び起こしてくれる。その点では「日本SFの臨界点」と称して新しく企画してくれた伴名練...続きを読む
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽
    「そうは言っても一昔前のSF作品だし…」などと思っていたら、各短編の多彩なアイディアの数々に、時に壮大、時に怖い、時に切ない、様々な感情を浮かび上がらせるストーリーの数々に、一編一編読むごとに、中井紀夫という作家の紡ぐ世界に夢中になっていったように思います。この作家の傑作集が、こうして出版されたこと...続きを読む
  • コミック百合姫 2022年2月号[雑誌]

    読み切り少なめ

    読み切り作品が少なかった印象
    出張掲載とか、甘えさせて雛森さん!が2話ぶん掲載だったからかな?
    あと1月号から各連載の最初のあらすじと主要な登場人物のページがなくなったけど、あれはあったほつがよかったなぁ、
    隔月連載とかだと名前なんだっけってなったりするし。
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽
    なんてこった、と思った。1話目を読んで、50ページに満たない物語で鳥肌が立ち、目を閉じて空を仰ぎたくなった。
    楽器をやっていたからだろうか。吹奏楽とオーケストラでは全く違うだろう。
    多数と奏でる音楽はいいものだ。
    誰かと奏でることに、今の感情の動きがある。