中川一徳のレビュー一覧
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地元はフジテレビ系列では無かったので、上京当時はキラキラした東京のイケてるTV局というイメージしか持っていませんでした。
が、こんなにドロドロした背景があった会社なんだと驚きと、それ以上になんて面白い歴史なんだと感じる程の創業者の豪腕ぶりとクーデターの裏側にあっという間に上巻を読み終えました。
下巻...続きを読む -
自分の上京当時が本書の舞台となる年代だったので懐かしさと、当時一時、堀江さんが一方的に悪者として扱われていたがその裏では村上ファンドをはじめとした多くの人達が暗躍していたのだというのが著者の陰で知ることが出来ました。
フジテレビの歴史三部作となる本書も非常に面白かったです。 -
上巻の後半は創業者の成り立ち話が多く食傷気味で、下巻の前半もそれをならっていたが、息子さんのお話以降はフジテレビの全盛期と凋落につながるお話で面白過ぎました。
次は続きの二重らせんを読むのが楽しみです。 -
ノンフィクションの金字塔。
ノンフィクション冬の時代。
これだけの熱量で書かれたノンフィクションを近年見ていない。
戦後の旺文社の赤尾家、朝日新聞の村山家、フジの鹿内家、戦後歴代の政治家の濃密な関わりから始まり、ライブドア事件で大団円を迎える。
上場企業とは思えない属人的な企業統治、社内政治がこれで...続きを読むPosted by ブクログ -
【鹿内はMBOを決断することを促し、最後の説得を試みている。しかし、亀渕は「会社を私たちのものにすることはできません」と尻込みした。
「ならば、誰のものになればいいんだい」
「誰のものになっても困ります」】(文中より引用)
フジテレビとテレビ朝日という日本を代表するテレビメディアの歩みを記した作品...続きを読むPosted by ブクログ -
この本に溢れている欲の総量にぐったりしました。そして脱法だけど違法ではない株取引のテクニックのオンパレードにも眩暈がしました。2020年、5Gが始まり、NHKはサイマル放送に執念を燃やし、オリパラきっかけにずっと言われてきた通放融合が今度こそ本格化するかもしれません。また4K、8Kへの技術投資を含め...続きを読むPosted by ブクログ
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「韓流ゴリ押し」で叩かれてるフジですが、そのような方に是非ご一読を。どんな会社でも叩けばホコリが出るものですが、そのホコリが半端ではない。創業者一族、鹿内家と日枝グループとの暗闘。お台場の一等地になぜ、新局舎を作ることが出来たのか、等など。こりゃ「社史」なんて作れないわなぁ。Posted by ブクログ
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業界人は必読。
これから社会に旅立つ学生にも役立つ。
数十年お世話になる社会がいかに過酷で、無慈悲で、理不尽なところなのかという現実を疑似体験できるからぜひ読むべきだ。Posted by ブクログ -
かなりページ数がある大著。それだけに読み応えがあり、ノンフィクション作品としてとても濃密な作品。これだけフジテレビ、テレビ朝日といった巨大メディアの内幕に迫れることに驚愕する。そしてその実情を書き切る著者の熱量と力量に脱帽。
この本を読むとライブドア事件に至るまでの関係者の攻防、歴史的経緯がよくわ...続きを読むPosted by ブクログ -
フジテレビの歴史について書いた一冊。
残念ながら2009年出版なのでライブドア事件についての記述はほとんどないが、公共の媒体でありながら血塗られた歴史はとても興味深かった。Posted by ブクログ -
支配が完成した後、本来なら「2代目」が強固な基盤と采配を振るう時代がくるはずでしたが、突然の死によって、「初代」がカムバックし、現れた「3代目」への継承とクーデター、そして、現在では、
「その後」の状況まであわせて読むことができます。
外部から現れた「乗っ取り」者であった堀江さんが、実はものすごく...続きを読むPosted by ブクログ -
フジテレビといえば「鹿内」さん、と思っていたら、いつのまにかその名前が出てこなくなり、いつのまにか「日枝」さんという方が全権を掌握しているような構図になっていました。
まず、「鹿内」さんがどうやって巨大メディアを作り上げ、そして総帥になっていったのかがこの一冊でわかります。
こんな手があったのか...続きを読むPosted by ブクログ -
戦国時代顔負けの、権力闘争や陰謀。メディア界の華麗なる一族の隆興と聚落。マスメディアの暗部。
これらが読み応えある形ながら、飽きさせることなく描かれている。
社史が描かれない企業、フジサンケイグループの歴史をよくここまで調べたと感嘆。Posted by ブクログ -
メディアの先頭を走るフジサンケイグループの闇を丹念に取材している。優れたコンテンツ能力を誇るフジテレビとグループの歴史とのギャップが面白かった。ただ、この上巻に関しては、登場人物も多く、非常に読みづらい点が難点。Posted by ブクログ
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フジ・サンケイグループの鹿内家の小説版。
日枝さんの鹿内家追い出しから読者をひきつけるね。
そのあとの戦後の話は少し飽きたけど。
共同調査会、TBS、NHK、ニッポン放送のなりたちなどが
絡み興味深い。
下巻も一気に読もうー。Posted by ブクログ -
宏明さんは悪い人ではなかったかもね。
銀行の文化・世の中の常識をもちこんだので
特異な業界ではつまはじきというか。。。
でも鹿内さんの魅力はすごい!!
他の本も読もう。Posted by ブクログ -
フジサンケイグループの鹿内一族の内面を描いたノンフィクションです。いやあこういう暴露ものというか企業内権力闘争ものというのはリアル感があって面白いです。それにしても日枝会長はライブドア事件で何を思ったことでしょう。あの事件さえなければネットと放送の協業がすでに実現したかもしれませんPosted by ブクログ
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官とメディアの結びつき。
これらの事例を見るとやはり小さな政府にするべきだと改めて思う。
小さな政府であれば結びついても得るものが少なくなる。そうなれば自然と癒着も少なくなるだろう。
電波をもつ政府との利害関係を保つことでメディアの参入障壁を高め、
その結果高収入を得ることができるように...続きを読むPosted by ブクログ -
それぞれの欲が錯綜する世界。
こういう実話を聞いてもこれが現実の世界だとスムーズに理解出来ない。
彼らは何を追い求めているのだろうか。いや何に追われているのだろうか。
しかし実名で書いているけどいいのか(笑Posted by ブクログ -
フジ産経グループの成り立ち、鹿内一族の歴史と栄光からの日枝さんのクーデター。前編はこの辺まで。
ずっと読みたくてやっと読めた。
ちなみに司馬遼太郎は元々産経新聞の記者なんだと。Posted by ブクログ