スカイエマのレビュー一覧

  • 優しいおとな
    ホームレスの少年イオンは何故ホームレスになったのか。どんな大人が『優しいおとな』なのか。地上での生活と地下での生活、『きょうだい』との、人との関係性。考えさせられました。胸が抉られた気がしてる。「私なんてまだ幸せな方」すらも差別だと気付かされた。
  • 月のうた
    久々に一気に読んでしまった!
    こんなにストーリーの世界に入り込んだの自分でも驚きかも。
    母親に死なれて継母が来るという設定は、悪い流れかと思いきや、それとは全く逆で清々しい終わり方で気持ち良かった。
    短編集の中に、必ずといって月の存在が出てくるのですが、それも精神のリラックス効果というものでしょうか...続きを読む
  • もうサイアクだ!
    有沢佳映さんの短編が載っていると見かけて買いました。
    「二十五分間のセンター」、期待通りすごく面白かった。くだらない会話が天才的に面白い有沢さんの作品。もっと読みたい!


    令丈ヒロ子さんの短編がものすごい切れ味でゾッとした。さすが容赦ない。
  • 優しいおとな
    凄く悲しくて福祉とは大人とは…と考えさせられるお話でした。
    でもただ悲しいだけでなく、与えられた人生を一生懸命明日に向かって生きようとするその姿に心がぎゅっとなりました。
    もしかしたら、この作品のテーマは現代においての永遠の課題なのかもしれません。
  • ぼくとあいつのラストラン
    絵がキレイ✨ 少し悲しい物語ですが、面白かったです。最後の方の主人公(武)が走っている絵も好きです❤️ヒサオが手を振っている絵も感動しました。
  • 優しいおとな
    貧困化が進み、福祉が機能しなくなった日本(東京)での話。
    一見、ファンタジーのような、近未来のような、今の私達には関係ない世界の話のように感じるけど、実はもうあと一歩でこの世界なんじゃないか?自分達が知らないだけで今実際に起こっていることなんじゃないか?と考えさせられる。
    桐野夏生さんの作品ってそう...続きを読む
  • 月のうた

    昌午くんのお母さん、、、

    民子目線だと優しい叔母になるんだけど、他視点からは嫁いびりのひどりおばちゃん、、、。
    2面せいがすごい
  • 優しいおとな
    上流と下流、光と闇、下の世界にはさらに下があってそれぞれの立場で理想を目指す。日本の中でさえも存在する世界の多重性に驚き、恐ろしく思った。経済の困窮、親しい人間の欠如がこんなにも人の精神を歪めることを知った。
  • 大江戸火龍改

    江戸時代版陰陽師

     安倍晴明がでてくる「陰陽師」に「剣」と「忍びの術らしきもの」がメンバーとして加わって江戸のあやかしにまつわる事件を解決するというもの。タイトルのわりにあまり「組織で動く」という感じがしないのはメンバーが少ないせいか。後半で出てくる「播磨法師」はやっぱり「あのひと」がずっと生き残っているということな...続きを読む
  • 「リベンジする」とあいつは言った
    アレルギーの湿疹にイライラしていたぼくは、転校生の江本くんのめがねを友達と投げ合い壊してしまい、そのせいで江本くんは骨折してしまう。ひとり病院に行ったぼくに江本くんは「リベンジする」と宣言するのだった。

    衝撃的なタイトルに主人公はいじめる側だと知り、重い話なのではないかと少し尻込みしました。しかし...続きを読む
  • 月のうた
    何も考えずに本のタイトルだけで買った。
    月が出てくる物語が読みたくて。
    .
    1つの家族の4つのお話
    語り手がそれぞれ違って
    娘の民子
    母親の美智子
    美智子の親友 祥子
    父親の亮太
    .
    民子の強さが切なかったり
    さっき出てきた心無いことが
    実はそうではなかったり
    ほろりとしてしまったり。
    .
    そして嬉...続きを読む
  • 月のうた
    ふんわりと穏やかな雰囲気が物語全体を優しく包み込む。
    読んでいて何度も温かい涙を流した。
    強いメッセージはないけれど、そっと静かに心に刻まれていく。

    小学生の時に母をガンで亡くした民子、民子の継母の宏子、民子の亡き母の友人の祥子、民子の父の亮太4人の視点による連作短編。
    大人びていて冷静な民子と、...続きを読む
  • アサギをよぶ声 そして時は来た
    ちゃんと面白い!
    これで、6年生になった時、縄文・弥生を学んだら、どんな風に感じるんだろう…。柵とか、生き口とか。
    その時代にも、リアルに今の自分と同じように生きてた人がいたんだよなぁって。
  • アサギをよぶ声 新たな旅立ち
    うん。良い世界観だった。
    子供を舐めてない。でも子どもの勇気を鼓舞するような、ドラマを真剣に楽しめる物語。
    良書。良書。
    最後泣いたわー!
  • アサギをよぶ声
    三男が誕生プレゼントにねだって3冊一気にゲット。
    読め読めというので、読んでみたら…なんの!なんの!
    面白いではないかっ!
  • アサギをよぶ声 そして時は来た
    《なにもないところから、はじめることのできる自分の力を信じるのだ》
    モノノミカター望みをかんじょうに入れてはならない。
  • 月のうた
    文章のリズムが自分のどストライクゾーンから少し外れていて、冒頭の一頁を読み齧ったまま1年ほど積読しておりました…

    2015夏、数年に一度の蔵書棚卸(不要本の仕分)作業の際「あれ?未読だったわ」と手に取ってみたところ、とても良い本でした。(これは手元に残しておこう。)

    前置きが長くなりました。ここ...続きを読む
  • ぼくとあいつのラストラン
    武が、ひさお(武のおじいちゃんの子供のころ)と一緒に走って、走り終わった場面のひさおがうれしそうにしていたところが面白かった。
  • アサギをよぶ声
    感想を放置し過ぎて忘れたシリーズ……なんだけど、メモにちょっとだけ書きかけの感想が残ってた。

     小学生だって10年ぐらい生きている。ハッピーエンドの約束された御伽話ばかりに触れ続けていれば、だれだって飽きるに決まっている。
     そのうち子供たちは不穏な話に興味を持ち始める。めでたしめでたし、にならな...続きを読む
  • 月のうた
    美智子と祥子、陽一と民子…幼なじみ中心に"とても優しく温かい"だけに終らせない物語。複雑な悲しみに乗るしっかりしたキャラ立ては婆ばあり、伯母親子あり、亮太あり…なのだが、痛みと切なさを貫通させない、極めつけの宏子さんとその母親は特筆だな!。時の流れと月の満ち欠けの背景のコントラストの使い方も絶妙の良...続きを読む