ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
福祉システムが破綻した日本。スラム化したかつての繁華街〈シブヤ〉の野宿者・イオンは、闇を根城にする若者たちと出会い、アンダーグラウンドに足を踏み入れる。NGO「ストリートチルドレンを助ける会」、女性ホームレス集団「マムズ」……彼の「優しいおとな」はどこにいるのか。桐野夏生が描く、希望なき世界のその先とは。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
ホームレスの少年イオンは何故ホームレスになったのか。どんな大人が『優しいおとな』なのか。地上での生活と地下での生活、『きょうだい』との、人との関係性。考えさせられました。胸が抉られた気がしてる。「私なんてまだ幸せな方」すらも差別だと気付かされた。
凄く悲しくて福祉とは大人とは…と考えさせられるお話でした。 でもただ悲しいだけでなく、与えられた人生を一生懸命明日に向かって生きようとするその姿に心がぎゅっとなりました。 もしかしたら、この作品のテーマは現代においての永遠の課題なのかもしれません。
貧困化が進み、福祉が機能しなくなった日本(東京)での話。 一見、ファンタジーのような、近未来のような、今の私達には関係ない世界の話のように感じるけど、実はもうあと一歩でこの世界なんじゃないか?自分達が知らないだけで今実際に起こっていることなんじゃないか?と考えさせられる。 桐野夏生さんの作品ってそう...続きを読むいう話が多い気がするなー。 ハウスの人や闇人達の平等に対する考え方も、なるほどなー、一理あるよなーと思う部分もあり。 今日本は、着実にこの状態に向かっているのではないかと怖くなる! すごく面白くて、読む手を止められなかった!!
上流と下流、光と闇、下の世界にはさらに下があってそれぞれの立場で理想を目指す。日本の中でさえも存在する世界の多重性に驚き、恐ろしく思った。経済の困窮、親しい人間の欠如がこんなにも人の精神を歪めることを知った。
福祉システムが崩壊した近未来の東京で生きる身寄りのない少年イオンの物語。東京は中流や金持ちが住む世界と、そこからはみ出したまま一生を終えるホームレスの人々が住む世界に分かれており、さらにその地下に陽の目を避けて生きる地下住民たちの世界がある。ホームレスは毎日がサバイバルで、女子供はかたまって派閥のよ...続きを読むうにして身を守りながら生きている。少年は守られたい気持ちと自由になりたい気持ちの両方を持ち、生き延びつつ成長もしているという、危ういながら伸びやかな存在として描かれている。最期の最後で両親を思う気持ちが切なく、人はみな、愛を注がれて育ちたいものなんだなと思った。いくつになっても、「優しいおとな」を求めている。 登場人物がそれほど印象に残ってないのは、主人公の設定が少年だからかもしれない。そして、桐野さんが性格の良い人(イオンの支援者モガミなど)を描くと、どうもリアリティに欠ける、つまらない人間に見えたりするのは、普通の人というのはつまらないものだからなんだろうか?
ここ30年、家族が壊れてきた。 昔のようではないということは目安にはならない、とは知っている。 変んだ、変んだと他人事に思って、 というより おかしくなってしまっているのを身近に経験する。 身内に感じる、ためいき。子育てを誤ったのか?親が悪いのか!? 言い訳をすれば一度しか経験できないものを...続きを読む、 失敗だってあるさ! じゃあ、この物語のように親が誰だかわからずに、育っていくのって、どうか? 本人の拠りどころの無さは過酷だと思う。親代わりを見つけてしまうのも無理は無い。 だったら 失敗を恐れず親になるしかないのじゃない!? 出版されたらさっそく購入して読みたくなる作家さんの一人。 好きこそ、あたりはずれはなんのその、 わくわく手に取る、ファンのありがたさ( と自分で言う) 一瞬、「まんが」かと思う装丁は、 なるほど、 ストーリの展開には欠かせないのだった。 (単行本で読んだ)
リアルすぎて悲しい。 こんな世の中にはなって欲しくないなぁ でも、日本にもホームレスや貧困の人は思っている以上にたくさんいる。 本の中だけの世界ではけっしてない。
読むにつれ悲しくなり結果が気になった。 結果、どうなったか分からないんだけど‥ 誰か教えて。 怖い世界を読みました。
貧富の差が拡大して荒廃した日本。ホームレス、地下世界…テーマは重い。 親を知らないイオンの目からその世界を見る。 次々に展開する話に引き込まれた。
コミューンとか、共同平等とか、桐野作品らしい。本当の悪人が出ないのとかも (私がどんくさいから気付かないだけかもだけど)。みんなピュア。 最後の最後に、イオンがやっと自由になれてよかった。救われない感じもするけど、 これはこれでいい。 メタボラと同じような、登場人物と疾走した連帯感と喪失が嬉しかった...続きを読む。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
優しいおとな
新刊情報をお知らせします。
桐野夏生
スカイエマ
フォロー機能について
「中公文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
燕は戻ってこない
グロテスク 上
ロンリネス
燕は戻ってこない 第1話
アサギをよぶ声
明日は海からやってくる
アンボス・ムンドス ふたつの世界
作者のこれもおすすめ一覧へ
▲優しいおとな ページトップヘ