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島に生まれ、自分は漁師になると、まっしぐらに心に決めている中2の竜太。都会から転校してきた灯子は、竜太とぶつかりながら島を愛するようになっていく。灯子に惹かれる竜太だが、高校に進学すれば彼女は島を出て行ってしまう。そう考える内、自分の進路に迷いを抱くようになる。そんなとき、2人が世話になっていたベテラン漁師が海に出たまま行方不明となった――少年の気持ちをみずみずしく描き、命の問題を考える感動作。
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Posted by ブクログ
2014年出版と新しいけれど、ラノベっほ°いところがなく、日常を描いたものとしては骨太な感じだった。こういう素朴で落ち着いたものも、まだ出版できるんだ……とほっとした。
辰島で生まれ育った竜太は漁師をめざしていた。最近移り住んできた灯子が、文化祭の出し物として、島の良さを知ってもらえるローカル新聞を作ると言い出した。島の長老トクさんに島のことを聞いたり、地元食材の料理レシピを取材したり、竜太も知らなかった島の魅力が浮き彫りになっていく楽しさ。一方で、自然の厳しさを思...続きを読むい知る事件が起こる…。 揺れ動く10代の心を繊細に描いた物語。もし辰島があるなら、行ってみたくなるに違いない。
島で暮らす少年、竜太は祖父、父と代々続く漁師の仕事を継ぐ気でいる。しかし、島を出ていた兄・航平が戻ってきて漁師の仕事を始めたり、都会から島に越して来た同級生・灯子に惹かれていくうちに自分の生き方を自問する… 都会の子にこそ読んで欲しい物語。きっここんな世界は想像もつかない、もしかしたら読んでもこの...続きを読む「島」という環境に生きるということはこういうことなのだ、と理解できないかもしれない。けど、だからこそ手渡したい、一言添えて手渡したい物語。何もかもを手に入れるために生きることはできない、けど足りないことを嘆く必要も無いし、そういう生き方でも幸せに生きられる。そういう生き方をこの本で知って欲しい。
『地球のまん中 わたしの島』の続編だった・・・。 もちろん、『明日は海・・・』から読んでもいけるのですが。 離島・辰島に暮らす竜太(りょうた)・中学2年。 同じく中学2年生は東灯子。中学1年の勇気と、島で中学生は3人だけ、小学生も6人の小中併設の分校に通っている。周囲3キロほどの小さな島の住民のほ...続きを読むとんどは漁業に携わり、本土の町へは高速定期船が1日1往復あるのみだ。 竜太の家も漁業をしているが、同級の灯子の家は、島で唯一の民宿をはじめて5月に転入してきたばかりだ。 9月。2学期に入って、灯子の発案で、辰島ニュースという新聞を作るため、竜太と勇気は、島の歴史に詳しいトクさんを訪れた。記事にするなら、まず神社。島のことを知ろうとする灯子。 竜太の兄は、本土での仕事を辞め、島に戻ってきた。自動車整備の仕事が好きだったのに、漁師になるらしい。 老人の多いこの島の未来はどうなっていくのか。 高校進学すると、灯子は本土へ通うこととなる。 竜太は漁師になりたいが、灯子はいつか、本土に帰ってしまうかもしれない。(竜太は水産高校希望) お互いを認めながら、自分たちと島のこれからの事に不安を抱え、迷う二人。みずみずしくさわやかな物語。
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