燕は戻ってこない
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燕は戻ってこない

1,012円 (税込)

5pt

北海道での介護職を辞し憧れの東京で病院事務の仕事に就くも、非正規雇用ゆえに困窮を極める29歳・独身女性のリキ。「いい副収入になる」と同僚のテルに卵子提供を勧められ、ためらいながらもアメリカの生殖医療専門クリニックの日本支部に赴くと、国内では認められていない〈代理母出産〉を持ち掛けられる。バレエ界の「サラブレッド」としてキャリアを積み、自らの遺伝子を受け継ぐ子の誕生を熱望する43歳男性・基。その妻で、不育症と卵子の老化により妊娠を諦めざるを得ず、「代理母出産」という選択をやむなく受け入れる44歳女性・悠子。それぞれのままならぬ現実と欲望が錯綜する、ノンストップ・ディストピア小説!

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燕は戻ってこない のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    北海道の田舎町から上京し、憧れの東京で働くリキ。

    思っていた状況とはとはかけ離れ、貧困生活を送りながら暮らしていた。
    そんなとき同僚のテルから、お金になるからと、卵子提供の仕事を紹介される。
    不安ながらも、貧困から逃れるためにクリニックへと向かうが、そこで代理母出産の話を持ち掛けられる。悩みに悩ん

    0
    2024年04月25日

    Posted by ブクログ

    いい作品でした^_^僕は女性じゃないから子どもを産んだ、産むまでの時間がわかんないけど、お腹にいる時間は母親になるまでの時間なんですねー^_^
    悠子さんも偉いなー^_^

    0
    2024年04月18日

    Posted by ブクログ

    考えさせられる作品でした。
    桐野夏生さんの作品は「OUT」の印象が強く、怖くてなかなか読めていませんでした。

    東京に憧れて上京しても、テレビや雑誌で見るようなオシャレなカフェや洋服を楽しむことは誰もができることではない…
    貧困でどうしようもなく選ぶことになった選択。私ならどうするのだろうと終始考え

    0
    2024年04月12日

    Posted by ブクログ

    いまは小説にかかれるような題材であったとしても、この先の日本で現実に見聞きする話になりそう。基、悠子、リキ、それぞれの感情の揺れ動きが丁寧に描かれていて、それぞれの感情を味わうことができた。りりこの存在も面白かった。

    0
    2024年05月26日

    Posted by ブクログ

    子供ができない人。
    子供だけ産む人。
    育てるだけの人。
    等々。。。。
    様々な人の様々な考えや行動を考えさせられますし,思いを感じることが出来ます。
    さらには今後はどうなるのだろう社会は。。。と考えてしまいました。。。

    0
    2024年05月24日

    Posted by ブクログ

    テーマは代理母出産。
    倫理的な問題や精神的な深刻さよりも、依頼する側・受ける側のそれぞれの気持ちの変化や身勝手さが人間らしい。身体と心は切り離せないから、性や出産をビジネスにするのはホント難しい。

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    女性の貧困、卵子提供、代理出産、生殖医療ビジネス。
    子供が欲しいが望めない夫婦
    貧困から抜け出すために代理母を引き受ける女性
    登場人物たち皆が自分勝手で傲慢で。言っていることがコロコロ変わる。それぞれの葛藤や苦しみが渦巻く。だがそれが人間。簡単に割り切れるものでもなく、揺るぎない思いを貫くことなんて

    0
    2024年05月13日

    Posted by ブクログ

    さすがに、すでに定評のある作家の作品は、乾いた文章の連なりにも関わらず、全体としては、湿度と厚みと生々しさを感じとれるような、重みのある読後感を残す。
    ストーリーの面では、結末には、やや違和感を感じた。いろいろな終わり方が予想されたが、それを採ったか・・、と。この結末を選ぶということは、主人公にとっ

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    GWの最後に一気読み。相変わらず人間の昏いところ、自己本位、いい加減さをジワジワと炙り出して、おそろしい。桐野夏生ワールドに、またしても『してやられた』感あり。もう少し先が知りたいところ。

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    設定があまりなくて、とても面白そうだったので、本作を手に取りました。手に取った時は、出産後の話がメインに書かれているのかなと思ってましたが、実際は出産前の葛藤が描かれており、そこに人間らしさが見られ、個人的には面白かったかなと思います。

    本作のテーマは「代理母出産」。妊娠が出来ない女性の代わりに人

    0
    2024年05月04日

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