加藤千恵のレビュー一覧

  • ハニー ビター ハニー
    題名通り甘くて苦いキュンとする短編小説集。高校生〜大学生あたりの若い女性向けな気がする。長編を読んでみたくなりました。
  • アンバランス
    加藤さんの長編、久々に読んだ。
    この夫婦は最後どうなっていくんだろう。続きが知りたかったけど、この終わり方がよかったのかも。
    急に突き落とされた絶望から、歪なまま、少しずつ日常に戻っていく。そして最後、バランスを崩し音を立てて崩れていく。この中で揺れ動く心情の表現が素晴らしかった。
  • あかねさす――新古今恋物語
    中学国語教科書に参考図書として掲載されていたので、読んでみた。うーん。恋愛小説はやっぱり得意じゃない。そんな私でもさらっと読めてしまう短編の数々は秀逸なのだろうとは思うが。巻末の解説を読んでピンと来た。そもそも私は高校時代、読み物として雨月物語など楽しんでいたが、古典の中の恋愛に共感したことがない(...続きを読む
  • マッチング!(新潮文庫nex)
    序盤は面白かったけど、最終的に一般論を並べているような気がしてしまっただけに残念。
    でも、結婚や妊娠、仕事、年収で気づいたら人を見下しているようになっていること。学生時代は優劣があったのに大人になるとそんな事は関係ないことがどんなに辛いことか、経験しないとわからないことばかりだなぁ
  • そして旅にいる
    今回は旅がテーマ!
    どんな関係性であれ、人を思う温かい気持ちに溢れていて、ホッコリしたり、ホロリとしたり。
    加藤千恵さんはやっぱり切ない片想い系の話が好きだなぁ。
  • マッチング!(新潮文庫nex)
    うーん。マッチングアプリを使用したことないから実情がどんなものなのか分からないけれど、上手く色々な人と会えるのはなんか都合の良い話だなと思った。
    結末も、甥っ子が好きだということが不自然なくらいに強調されてたから、それを伏線と考えるとまあ子供関係の方面の仕事に行くっていうのも納得でき……るかな?これ...続きを読む
  • 真夜中の果物
    恋をしたことがある女性のうち、ほとんどの方は、37のうちの1つは共感できる物語があるのではないかと思います。女性視点で描かれているものがほとんどです。
  • こぼれ落ちて季節は
    楽しい連作短編集。3.5くらいにしたいところ。
    いろんな視点から書かれているのがなんとも楽しい。
    最後の章は、たぶん真貴ちゃんの一人語りだと思うけど、こういうカタチにしたのはなんでだろう。これがマトメというわけではないと思うけど、真貴ちゃんで終わるのはなんかなぁ。他の人がよかったな。
  • その桃は、桃の味しかしない
    同じマンションでルームシェアをしている、まひるとわたし。
    共通点は、同じ男性の愛人であること。


    ユニークな設定。
    だけど、普通じゃないからこそ、共感しながら読み進めるのがかなり難儀。

    主人公の奏絵が平井さんのことが本当に好きなのか、世界が狭くならないようにバイトをしているのになぜおかしな生活を...続きを読む
  • 真夜中の果物
    恋愛にまつわる37のショートストーリーに短歌を添えた作品。
    恋愛のちょっとした場面を上手に切り取った作品でした。私は【ただいま】で描かれていた、近すぎていて大切なモノが見えなくなっていた…という話しと、【地下鉄にのって】で描かれていた、結婚はゴールではない…というくだりが好きでした。ショートストーリ...続きを読む
  • マッチング!(新潮文庫nex)
    前半、ちょっと飽きたかなと思ったが、中盤を過ぎたあたりからは読ませる展開になり、楽しめた。2~3度落ち込む時期を経てから物事の本質にたどり着いて行くという、話の流れもスッキリまとまって読みやすかった。

    個人的には、マッチングアプリの使用を検討した時期がありつつも結局使わずに終わった経緯があるので、...続きを読む
  • マッチング!(新潮文庫nex)
    いつだって自分が選ぶ側でいられると思うのは驕り。琴美や岡田さんは、かなりデフォルメして描かれてはいるけれど、現実でもこういう鈍感さ、傲慢さ、怒りや嘲笑は存在すると思う。
    加藤千恵さんらしいヒリヒリ感がもう少し強めでもよかった。
  • マッチング!(新潮文庫nex)
    田島琴実、30歳、会社員。気づけば元カレと別れて2年。心配する既婚子持ちの妹に勧められ、マッチングアプリに登録してデートを始めてみたけれど。何も決めない優柔不断男子、プロフィールと見た目が全然違う人、素性のあやしいイケメン・・・本当にアプリで運命の人は見つかるの?恋愛も仕事も宙ぶらりんな30代女子の...続きを読む
  • ごはんの時間割(1)
    マンガと小説とを組み合わせて、しかもそれぞれに明確な役割を与えてという形式はめずらしい。お弁当にナンとカレーは、くせが強かった。
  • 点をつなぐ
    コンビスイーツ開発の仕事をしている女性の日常を緩やかに描いている。地元の友人や大学時代の友人が結婚、出産、海外生活など変化が起こっている事を目の当たりにしながらも、淡々と商品開発の仕事に打ち込む主人公。何を選択すれば幸せな未来へと繋がるのか悩んでいる気持ちは、現代社会における女性の悩みをリアルに表現...続きを読む
  • ごはんの時間割(1)

    びっくり弁当

    お兄ちゃんの作る独特なお弁当がとてもうらやましいです。
    グループが出来上がっていると、後からなかなか入りづらいの共感します。
    本当に仲良くしたい子と友達になれてよかったです。
  • マッチング!(新潮文庫nex)
    「お母さんに、『結婚相手っていうのはチームメイトなんだから、きちんと信頼できる人を選ばないとダメよ』とも言われて。信頼とこういって、イコールじゃないんだな、って改めて思った」
    「私がたびたび陽一を思い出していたのは、彼自身というより恋人がいた頃の幸福な記憶に想いを馳せていたどけなのだ。そう考えると、...続きを読む
  • ご本、出しときますね?
    最近オードリーの若林さんにハマっており、たどり着いた一冊です。
    この番組見たかったなー。対談相手の作家さんも好きな人達ばかり!
  • ご本、出しときますね?
    ◆心に刺さったワード◆
    ⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
    ⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
    ⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う...続きを読む
  • マッチング!(新潮文庫nex)
    結末が予想と違っていて面白くはあったけど、主人公に対して、『この女嫌い』って思ってしまって、共感する楽しさはなかったな。