風間一輝のレビュー一覧

  • 男たちは北へ
    ーーー東京から青森まで、緑まぶしい五月の国道四号線を完全装備の自転車で疾走する中年グラフィク・デザイナー、桐沢風太郎。
    ひょんなことから自衛隊の陰謀さわぎに巻き込まれ、特別隊に追跡されるはめになる。
    道中で出会ったヒッチハイクの家出少年、桐沢、自衛隊の尾形三佐…追う者と追われる者の対決、冒険とサスペ...続きを読む
  • 男たちは北へ
    非常に面白い内容だった。
    何気ないが素晴らしい男の生き様です。

    こんな作家がいるとは知らなかった。
    もっと読みたかったと思う。
  • 漂泊者
    砂嵐の中をラクダに乗った日本人のおっさんが、一人のさまよえる日本人青年を助ける・・・
    このストーリーだけでも私は大爆笑だったが、さらにストーリーの最後には手旗信号まで!!(意味がわからないと思った人は読んでみるべし)

    みんなかっこいいんだよ本当。
    すごいかっこいいおじ様たちなんだけど、でもツッコミ...続きを読む
  • 片道切符
    殺し屋が主人公の話。ハードカバー版の話と、もう一編入っています。殺し屋の話だけど読みやすく、ユーモアが効いています。
  • 男たちは北へ
    自転車で旅をする話ですが、途中とんでもない陰謀に巻き込まれます。
    ハードボイルドな作品。かなり嵌りました。
    ウイスキーか日本酒を片手に読みたくなります。
  • 男たちは北へ
    物語は二人の男を主人公に進んでいく。学業優秀だが貧乏な家庭で母を養うという義務感から本意ではない自衛隊エリートの道を歩んだ男・緒方三佐、自分なりのダンディズムを貫き通すタフガイのグラフィックデザイナー桐沢風太郎の二人である。それぞれの一人称視点で交互に物語っていく形式で書かれており、物語の進行につれ...続きを読む
  • 男たちは北へ
    国道4号線ハードボイルド。
    東北から青森まで、邦画の匂い、ムンムン。
    大好きです。
    オレも自転車で行くかなー。
  • 男たちは北へ
    「それ、機密情報のメモだから返してくれる?」・・・「はい、どーぞ!落ちてて拾っちゃっただけだし。」・・・で終わる簡単な話。主人公の桐沢も何が何だか分からず、「何か俺のノート狙われてる?返して!て言えば返すけど?」って狙われてるのにマイペース。周りだけが大慌てで本人は北へ北へ向かう・・・という、何だか...続きを読む
  • 男たちは北へ
    中年の男が自転車で青森(東京から)を目指す話。そこに、自衛隊の機密文書が絡んできて…何だけど、序盤はおふざけの感じがするし、合間合間に出て来る高校生もいらないかな。
    但し、ある場面を過ぎてからは一気読みでした。
  • 男たちは北へ
    東京から青森まで自転車で行く。それだけでは面白い話でもないが、自衛隊の作戦を絡ませたエンターテイメント小説。リアリティがあるかはともかく、スリリングな進行はたのしめるものだった。ハードボイルドの調子が途中で変わったりして、小説の完成度としてはもうひとつ。
  • 男たちは北へ
    重要冊子の一冊を紛失し、陸自の尾形三佐はそれの奪還を命じられる。
    持ち去った男・グラフィックデザイナーの桐沢は自転車で北へ向かって旅をしていた。途上で作戦をしかけるものの次々に失敗する中で尾形は桐沢という男に興味を持ち始める。
    青函トンネル開通前の作品ですが、特に違和感も古臭さも感じませんでした。
    ...続きを読む
  • 男たちは北へ
    バカバカしいストーリーなのになんかいい雰囲気。こういうの好きだ〜♪自転車で東京から青森まで。我が家の近所も通過!自分の足だけが頼り、坂道を登り終えた時の達成感。山登りとどっちが気持ちいいだろう?
  • 男たちは北へ
    すごく懐かしいテイストのハードボイルド。多分、読んでるだろうな、前に。青森までのツーリング(自転車です)のロードノベル。電動機付きのママチャリで、近所のスーパーに行くだけで、風を感じた気になっているおっさんには、羨ましすぎる。国道沿いのうまい定食屋なんかまだあるのだろうか。ビール飲んで、自転車乗るの...続きを読む
  • 男たちは北へ
    ちょっと都合が良すぎるストーリーながら、それを差し引いても余りある楽しいハードボイルド。作品が少ないのが残念。
  • 漂泊者
    最近「昭和の香り」という表現をよく目にする。80年代後半を海外で送った私にとって昭和はまだそこにある過去。「大正ロマン」や「明治は遠くなりにけり」じゃあるまいし、頭では理解しても皮膚感覚はない。舞台は86年、バブル幕開けの年。今や絶滅危惧種とも言える国産純ハードボイルドである。冒頭にサハラの神話が挿...続きを読む
  • 男たちは北へ
    単行本が出たのが1989年。文庫になったのが1995年。17年ぶりに3度目の読書。細かいところは忘れてしまったが、一気に読ませる楽しいロード・ノベル。
  • 男たちは北へ
    「初めての旅」は高2の夏の能登半島一周自転車旅行だった。そしてそれが最初で最後の長距離サイクリングとなった。只管、青森を目指して自転車を走らす中年男。初日の橋の袂での野宿と無銭旅行の少年との出会いに共感と郷愁を覚える。狩る者と狩られる者が時には旅の同伴者のように一心に坂を登る。急坂を漕ぎ登る男達の激...続きを読む
  • 片道切符
    風間一輝の小説は、一旦は落ちかけた人生を再び歩き始めようとする男の姿に共感を覚えるのだが、
    本作は、深志荘も出てるし、お馴染みのメンバーも顔をだしているがその要素は少ない。

    「殺し屋」という職業に共感を覚えず、また、上記のような要素も少ないからではないかと思うのだが。
  • 不器用な愛
    「組織の中にいて、上からの辞令に逆らう方法があるか―」殉職した警官の不正を暴くために潜入捜査を続ける監察官。
    自分の出世の為に同じ釜の飯を食った仲間を売る「卑しき道」を歩む男の苦悩は、殉職した刑事北上の娘との交流を通じてさらに深まる…。
    『暗殺の街』として仲村トオル主演で映画化された傑作短編(「され...続きを読む
  • 不器用な愛
    風間一輝の作品をすべて読んだらこれがデザート。「誰」とは書いてないけど「あの人」の話ねっていうこぼれ話の傑作集。