古市憲寿のレビュー一覧

  • だから日本はズレている
    2014年の作品。震災後の日本にさらなる閉塞感が漂う中で、クールジャパン、憲法改正、脱原発、ソーシャルメディア、ノマドなどに希望を寄せる人がいて、ちょっとしたブームになった。著者はそれらを冷めた目で斬る。根っこにあるのは、おじさんたちが安全な場所から、若者に社会課題の解決を望んでいるということなんじ...続きを読む
  • アスク・ミー・ホワイ
    辛口コメンテーターで知られる古市さんの小説。
    こちら、昨年古市さんがTwitterで毎日少しずつ投稿してくれていたツイッター小説を一冊にまとめたもの。

    私も去年毎日楽しみに読んでいたのでこちら再読となります。

    舞台はオランダのアムステルダム。一緒にアムスに来た彼女のさくらに振られて、鬱々としなが...続きを読む
  • 百の夜は跳ねて
    「格差ってのは上と下にだけあるんじゃない。同じ高さにもあるんだ」。高度200メートル。僕はビルの窓を拭く。頭の中で響く声を聞きながら。ある日、ふとガラスの向こうの老婆と目が合い……。境界を越えた出逢いは何をもたらすのか。無機質な都市に光を灯す「生」の姿を切々と描き切った、まったく新しい青春小説。

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  • 楽観論(新潮新書)
    気を楽に、読み進めることができました。
    いろんな角度から、いろんな話題が、3ページずつ紹介されていて、頭の中が落ち着かない時も、ちょっとした時間に文字にふれたい時も読むことができました。

    最後まで読み終えたとき、「楽観」のイメージがふわっと舞い降りてくる感じがしました。

    時間をおいてまた、ページ...続きを読む
  • 誰の味方でもありません(新潮新書)
    数ページずつの単発の話が続くと思ったら、週刊新潮に連載されているコラムをまとめたものであった。本全体で何かを伝えてくれるかというよりも、古市氏の視点を垣間見させてくれることを期待して読んでもらいたい。やはり、知識と経験が豊富で見方が鋭い。
  • 平成くん、さようなら
    安楽死っていうテーマの中で人を好きになるとか、生きる意味とか、最期の迎え方とか2人の感覚が私にとってはなんていうか新鮮だなと思った。
  • アスク・ミー・ホワイ
    頭の中にすーっと入ってきて読みやすい文章。
    異国情緒の高揚感と湊くんが自分を異世界に連れていってくれるかもしれないという期待感が心地いい。
    uber eatsとか食べログとかGUCCIとか俗っぽい言葉が出てくる感じが個人的には新鮮に感じた。
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)
    学生時代、あまり得意ではなかった日本史。

    当時の私には、歴史を学ぶというより
    無機質に暗記する教科だった。

    大人になった今、実家に帰省した際に、
    当時の日本史や世界史の教科書を読むと、
    意外と面白くて学生時代が悔やまれる。

    本書は、神様のような俯瞰した目線で、
    巨視的に日本の歴史を描いている。...続きを読む
  • 平成くん、さようなら
    安楽死について。
    安楽死が合法になったらこんな感じかなぁ、いい面も悪い面もあるなぁ…って。同性婚も、安楽死も、人の生き方に関して寛容な国になって欲しいと思うけど、やっぱいい事だけじゃないな。イフの世界を読めて面白かった。
    あとお金もちの生活いいなぁ憧れる…笑

    最後、悲しかったな。死んでしまったらも...続きを読む
  • 楽観論(新潮新書)
    『全ての現実を仕方ないと受け入れたり、何の約束もない幸運を待ち望むくらいなら、せめて楽観的になったほうがいい』
    『何とかならないことは、ほとんどない。少なくとも、そう思って行動していたほうが、人生はずっと楽になる』
    『アンチエイジングといえば、スキンケアばかりが注目されがちだ。しかしもっと心のアンチ...続きを読む
  • 頼れない国でどう生きようか
    対談集です。加藤さんという人は、知らないけど、古市さんは、こういう対談をもっとやって欲しいなー、というのが読後感でした。
    出版されて9年経ったけど、古市さんのスタンスは変わっていない感じを受けました。
    それと詩を書いていたのは、知らなかったです。
    この詩がまた凄い。
  • ニッポンのジレンマ ぼくらの日本改造論
    NHK Eテレで放送されていた『ニッポンのジレンマ』
    2013年3月に放送された回の未公開部分を含めた書籍化。

    この番組を知ったときには、もう後半戦というか、残り回数が少なくなっていて。
    もっと早く知りたかった番組でした。

    一度だけ番組の公開収録にも行きましたが、本当に楽しくて有意義な時間で。
    ...続きを読む
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)
    少しずつ読み進めて、多分1年くらいで読み終わった。学生時代は歴史は苦手だったが、この本は大きな流れで捉えていて読みやすかった。
  • 保育園義務教育化
    そうなんです、母親だって人間なんです!!
    今は共働きも増えているし、正社員でバリバリ働きながら家事も育児もワンオペでやってる人結構いると思います。
    男性も昔に比べて家事育児に参加してるとか言うけど、育児って結局最高責任者が母親だって世間はみんな思ってますよね。
    なんでもかんでも母親に押し付けすぎ!な...続きを読む
  • 保育園義務教育化
    ・乳幼児期に教育(社会性)をする事が大事
    ・一般日本人の、赤ちゃんを取り巻く環境の理解が大事


    ・日本は「お母さん」を人間扱いしない国
    旅行に行くと、子供が可哀想。
    保育園に預けると、子供がかわいそう。
    仕事で残業しまくっても、子供がかわいそう
    新幹線で泣き喚く我が子を無視すると、子供がかわいそう...続きを読む
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)
    日本史を、まとまる→バラバラになる→まとまる、の3つに大別する視点は秀逸だと思う。
    内容は良くも悪くも大雑把。著者の思想を多分に反映しているのも気になった。
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)
    歴史学者の歴史書は細部を正確に書きたがるから焦点が定まらないものがある。細かいことは端折って大筋に徹するこのような本は新鮮だ。「挫折しない」タイトルは安っぽい。「挫折」なんてことばは受験勉強の歴史に絡むもので、大人の読書の楽しみに「挫折」はない。
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)
    語学の勉強をしているときに、日本史について海外の人に話せるネタを持っていない事に気付き、手に取ってみた一冊。固有名詞がほとんど登場しないので、ざっくりと全体を見渡す感じが読みやすく心地よかった。注釈は読まなくてもいいと最初に書かれていたけど、逆に気になって読んでしまった。参考文献がたくさん紹介されて...続きを読む
  • アスク・ミー・ホワイ
    優しい物語だった。
    フィクションって書いてあるけど
    港は、どうしてもある俳優さんが頭に
    浮かんできて離れなかった。
    ずっとその俳優さんを思い浮かべながら
    読んだ。どこまで本当の話なんだろうとかも
    考えながら。
    あと読む側に人物の感じを具体的にイメージ
    させることができるのだとは思うが、
    人物が着てい...続きを読む
  • 絶対に挫折しない日本史(新潮新書)
    日本史についてめちゃめちゃざっくり説明した本。
    入りとして読むのには良いが、理解できた感は全くない。
    今後、他の本を読んでいきたいと思うきっかけにはなった…気がする。