戸部良一のレビュー一覧

  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    「失敗の本質」の本を読んだことがあり、その後に久しぶりに野中先生の本が読みたいと思い読んでみた。非常に興味深い内容で、今まで通り日本軍の戦争を研究材料としつつ、戦場でのリーダーシップについて大量の論文とデータを元に分析されて納得感のある内容であった。

    個人的には第8章の辻政信の内容に思うところがあ...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    リーダーは実践し、賢慮し、垂範せよ
    理想のリーダ像はかくあり、その実現するが難なることを痛感する日々です。
  • 国家戦略の本質 世界を変えたリーダーの知略
    権力の「悪魔性」を自覚しながら善用し、「共通善」を実現する「戦略」を物語る。
    失敗の本質シリーズに脈々と流れるテーマですね。
    言うは易しですが、かくありたい。
  • 失敗の本質
    名著だというので読んでみましたが、めちゃくちゃよかったです。

    まず大東亜戦争の失敗エピソードが興味深く、日本軍の組織構造がそのまま現代の企業や政治組織のまんまだということに、ゾクゾクとした恐怖や危機感を味わいながら読みました。今もし仮に戦争になったら、また多くの犠牲者が出るような失敗をまさに今現代...続きを読む
  • 失敗の本質
    先の戦争でどうして負けたか。何が原因なのかを追究した本。
    ノモンハン事件(事件にしていることからして問題)から日本組織の弱点が露呈している。日本人の兵卒が超人的な忍耐力で極限まで戦っていたのに上官が糞では仕方あるまい。
    個人的には以下の3つが失敗の本質だと思う。①都合が悪いと隠す②フワッとした指示で...続きを読む
  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利
    201228読み応えある 何度も再読して血肉化したい 失敗の本質シリーズ
    1.失敗の本質=組織の失敗を学んだ
    →「成功の秘訣」は「知の創造」にある
      情報→知識→[本質・直観]→知恵
       暗黙知
       形式知
       実践知
    2.管理過剰を批判 バブル後のつけ
      リスクとる、人材・仕組み・風土を...続きを読む
  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利
    久しぶりの野中先生の戦略・知略の本。
    頭に汗をかくような、難解な内容ではありますが
    最終章は、読みごたえがあって非常に有用な
    内容でした。内容を絶対に頭に写真としてのこして
    おきない内容です。
    SECIモデル。実践知リーダーの必要な6つの能力
    知略の4つの要件。
    これは覚えておきたい。
  • 日本陸軍と中国 ──「支那通」にみる夢と蹉跌
    私は「失敗の本質」は、それまで似たような本を複数読んでいたことから、世間の評判ほどには面白く感じられなかったが、この本には私にとって新鮮な視点が多く、面白かった。

    旧支那通も新支那通も独りよがりなんですな。
    ロマンの悪い面ですな。
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    戦争状態における戦略的・戦術的判断の理由をリーダーシップを軸にひも解いています。集団の意思決定において、国家レベルの集団であったとしても必ずしも論理的な判断をするとはかぎらないということが改めて理解できました。
    野中郁次郎さんのことはよく知らないまま本書を手に取りましたが、他の著作も読んでみたいと思...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
     時代の流れのなかにいるときは見えてこないことがある。
     見えていても、カタチを伴ったものとして全体を捉えることができないので、時代の片隅にいた自分が見ていたものだけで、無意識にその時代を記憶に留めている。
     自己の記憶はそういったもので、その記憶が己が生きる世のなかを造っていく。だから、人それぞれ...続きを読む
  • 知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利
    独ソ戦、バトル・オブ・ブリテン、ベトナム戦争、イラク戦争を題材に、勝者に共通する知略について解明した本。『失敗の本質』をはじめとする本質シリーズの最終巻である。分析が精緻で、勉強になった。役立つ記述が多かった。
    「『失敗の本質』の最も主要なメッセージは「過去の成功体験への過剰適応」ということであった...続きを読む
  • 失敗の本質
    ノモンハン事件から沖縄戦を通して組織論としての旧日本軍の敗北を分析した名著責任の曖昧さや人間関係・情緒中心主義、失敗を顧みない姿勢は今も改善されていないと感じた単なる歴史本ではなく組織マネジメントの内容であった
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    「失敗の本質」の続編。太平洋戦争時の日本軍におけるリーダーシップ不在、大きな戦略不在についてが、具体的な事例、人物を取り上げながら説かれている。実用的な知識だけでなく哲学が必要なこと、グランドデザインを持ちつつ現場の細かな様子にも気を配る必要があること、リーダーシップにおいては日常の部下とのコミュニ...続きを読む
  • 決定版 日中戦争(新潮新書)
     日本の行動を見ると、遅れた戦争をしているとつくづく思う。まるで第一次世界大戦時のドイツの劣化コピー。
     第一次世界大戦時のドイツも皇帝・軍部・政府・議会・各州各地域に権力が分散していた。第一次の時に敗戦したことが権力集中を可能にし、皮肉にもヒトラーの台頭につながったといえる。
     第一次の敗戦を経験...続きを読む
  • 自壊の病理 日本陸軍の組織分析
    「失敗の本質」のシリーズ本 当初の作戦レベルから国家レベルへ深化しつつある
    一方で、読後感は嫌悪感を増している
    この国に「国家の負託」を自覚しているリーダーは存在するのだろうか
    ことごとくが「小手先」グランドデザインを構想している者はいない
    ⇒「現実を直視しないこの国」本質は全く変わっていない 芹川...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    名著「失敗の本質」の続編.リーダーシップに焦点を絞って議論.
    ・若手に権限移譲し「小さい組織」を任せるなど,次世代のリーダーが実際に権限を行使する場を設ける事が重要
    ・開かれた多様性を排除し,同質性の高いメンバーで独善的に意思決定する内向きな組織が問題
    ・求められるのは「現場感覚」「大局観」「判断力...続きを読む
  • 失敗の本質
    本書は歴史の専門家と組織論、社会学の専門家6名がそれぞれの英知を結集し、組織論の側面から数々の無謀とも思える勝算の低い作戦がどのようにして策定、意思決定され、そして実施されていったかを検証したものである。ケーススタディとして、ノモンハン事件、ミッドウェー海戦、ガダルカナル、インパール、沖縄戦 の6つ...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    真実はいずれとしても、いろんな角度で意見が出されているところが面白い。特に、バンザイ突撃の日本軍とアメリカ軍の双方の捉え方の相違が、興味をそそった。
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    野中教授が主張されている「現場感覚」「大局観」「判断力」を有した「フロネティック・リーダー」を裏付けるための、戦時の事実・将校の行動を通じて各専門家が論じている。
    自分は、「石原莞爾」「辻政信」「山口多聞」の考察が大変深く印象に残った。
    天才肌故か、組織に目配せする能力が欠落していた石原。
    軍の基本...続きを読む
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇
    70年以上も前の戦争における失敗を分析することにより,現代へと適応する方法の検討。

    失敗の本質ということだけあって,時代がかわってもその本質はブレナイのだと実感できる。

    人間は万物についての真実を知ることはできない。組織にとっての都合の悪い真実は頬かむりしたくなるのが,人間だ。だが,それでは新た...続きを読む