高杉良のレビュー一覧
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金融腐食列島完結編。銀行の広報部から役付けで、関西の中之島支店の支店長として異動となる。そこで、不良債権処理に取り組むことになる。そして、家庭では、妻との離婚に向けて動きが。。
UFJ銀行がモデルと言うことなので、その先の展開も想像できますが、竹中がどこまで出世するかが楽しみです。銀行員というと半...続きを読むPosted by ブクログ -
よくぞここまで言うような徹底的な取材力に圧倒された。銀行の歴史を知らない自分にとって教科書ともいえる本当にためになる内容だった。経済小説というのはあまり読まないジャンルだがとにかくその当時に情景がリアルに描かれていて、当時の苦労を考えるだけで興奮した。Posted by ブクログ
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「濁流」のその後
スギリョウから復職を迫られる大二郎
綾との再会、大腸ガンの手術、叙勲プロジェクト、資金集めのために
「ウォ-クンギ」誌の創刊
最後はスギリョウと綾の再婚
「杉野良治・綾夫妻に感謝する会」を開催
集まった元総理をはじめそうそうたるメンバ-
人数にあらためてスギリョウパワ-に驚き。Posted by ブクログ -
こういう生き方をしたい。邦銀にいると「ここ」でしか生きていけない気がする。放り出されても生きていける、そんな力をつけていきたいと思えた。自分に大きく影響を与えてくれた本。Posted by ブクログ
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産業経済社主幹杉野良治、常務田宮大二郎、主幹の娘治子、主幹の愛人で秘書の古村綾、インチキ宗教教祖山本はな・・・登場人物の人間模様
雑誌「帝都経済」で取り屋の本領発揮のスギリョウ。
最後の吉田の行動には拍手。吉田側に立ち会社を辞めていく大二郎もすばらしい。最後にわらうのは綾。治子と結婚した大二郎が辞め...続きを読むPosted by ブクログ -
実話に基づく話はいつもある種の迫力を持つ。三銀行の統合がいかに困難であるか、そんなことは考えたことも無かったが、この本を読んで統合に必要な作業・調整が良くイメージでき、非常に引き込まれた、というか、自分だったらと考えながら読むと、仕事をした気分になり非常に疲れた。一般社員から見ると雲の上の社長達がど...続きを読むPosted by ブクログ
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企業合併にここまで反対できる人はいないだろう。上層部、会社の決定には逆らえないというのがサラリーマン間での暗黙の了解であり、それが愛社精神などと思われている。そういった精神は果たして正しいのか、信念を曲げてでも従わなければいけないのか、その覚悟はあるのか、よく考えさせられる作品。Posted by ブクログ
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名頭取として有名な中山素平氏を中心に、日本産業の発展を裏から支えた日本興業銀行を描いたもの。日本興業銀行は、経済界に長期資金を融通するだけではなく、様々な人材を供給し、「産業金融の雄」として日本産業の土台となっていた。
しかし、その道のりは平坦ではなく、終戦直後は戦犯銀行として、GHQから閉鎖命令を...続きを読むPosted by ブクログ -
井岡の活躍は本書の中心だが,ごますり野郎の広瀬,カリスマトップの加藤のような人はどこの会社にもいると思います.でも立花のような信頼出来る人がいることで井岡も力が発揮できるのでしょう.証券化等の経済用語が頻出していてやや理解できない所もあったが,企業小説として面白く読めた.Posted by ブクログ