金融腐蝕列島(下)

金融腐蝕列島(下)

638円 (税込)

3pt

緊張の定時株主総会を終えて渉外班の任を解かれた竹中治夫の次なる仕事は、営業本部プロジェクト推進部で大口の不良債権処理を進めることだった。その回収に乗り出して右翼や暴力団からターゲットにされた竹中は、家族まで巻き添えにされ、辛い闘いを強いられる。闇の社会に浸食されて腐敗した銀行にあって、竹中は活路を見出せるのか。先行きの不透明な日本経済の現状のなかで、ミドルの生き方を問いかける。日本の大銀行の恐るべき内実を明らかにし話題を呼んだ迫真のドラマ完結編。

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金融腐蝕列島 のシリーズ作品

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1~11件目 / 11件
  • 金融腐蝕列島(上)
    638円 (税込)
    大手都銀行・協立銀行の竹中治夫は、突然、本社総務部への異動を命じられる。通称“渉外班”――総会屋対策を担当するポストである。上層部からの特命を帯びた竹中は、心ならずとも不正融資に手を貸してしまう。組織と個人の狭間で葛藤しながらも、ワンマン会長のスキャンダル隠しに加担せざるをえなかった竹中は、会長側近の秘書役と駆け引きし、元大物総会屋や企業舎弟じみた人物との交渉に奔走する。今日の銀行が直面する問題に鋭いメスを入れ、日本中を揺るがせた衝撃の話題作。
  • 金融腐蝕列島(下)
    638円 (税込)
    緊張の定時株主総会を終えて渉外班の任を解かれた竹中治夫の次なる仕事は、営業本部プロジェクト推進部で大口の不良債権処理を進めることだった。その回収に乗り出して右翼や暴力団からターゲットにされた竹中は、家族まで巻き添えにされ、辛い闘いを強いられる。闇の社会に浸食されて腐敗した銀行にあって、竹中は活路を見出せるのか。先行きの不透明な日本経済の現状のなかで、ミドルの生き方を問いかける。日本の大銀行の恐るべき内実を明らかにし話題を呼んだ迫真のドラマ完結編。
  • 呪縛(上) 金融腐蝕列島II
    814円 (税込)
    思いもかけなかった検察による大手都銀への強制捜査。朝日中央銀行企画部次長の北野浩は崩壊の危機に直面し、志を同じくする役員、上司、同期のMOF(大蔵省)担らと共に銀行の健全化のために立ち上がる。上層部の葛藤、外部勢力の圧力、マスコミによる糾弾が続くなか、北野たちは闇社会や組織の呪縛と闘っていく。ビジネスマンの誰もが感じる大組織の閉塞感からいかにして脱却していくかを、一人の管理職の生き方を通して活写する問題作。
  • 呪縛(下) 金融腐蝕列島II
    814円 (税込)
    検察の強制捜査後、内部の軋轢と外圧にのたうつ、朝日中央銀行。銀行の再生を願う北野たちミドルは、闇社会との関係を断ち切るべく立ち上がった。新執行部は株主総会を乗り切ったものの、前会長の自殺という悲劇を迎え、北野たちも動揺を隠せない。前会長からメッセージの込められた遺書を託された北野は、権力に固執する佐々木相談役に対決を挑む。闇社会との関係を排除し、行内の正常化を果たさない限り、銀行の明日はない。再生に向けて苦闘する男たちの姿を描く話題作、完結編。
  • 再生(上) 続・金融腐蝕列島
    726円 (税込)
    金融不祥事を辛くも乗り切った大手都銀・協立銀行。不良債権処理に奔走する営業本部プロジェクト推進部副部長の竹中治夫は、銀行の責任を追及する住宅金融債権管理機構への対応を命じられる。機構との対決、上層部の対立、検察による元MOF(モフ)担取り調べと、銀行は再び揺れ始め、竹中は心ならずも大物フィクサーへの不正融資にかかわる。さらに竹中を家庭崩壊の危機が襲う。金融界の現実を圧倒的迫力で描ききった衝撃の力作。
  • 再生(下) 続・金融腐蝕列島
    726円 (税込)
    大阪・梅田駅前支店に転出した竹中治夫は、「貸し剥がし」といわれる過酷な債権回収の現実に直面した。優良取引先からも強引に資金を引き上げる銀行の論理の前に、個人の無力を痛感する。広報部長として復帰した竹中を待っていたのは、激化する上層部の抗争だった。危機的状況に陥った協立銀行再生のため、ミドルたちが立ち上がる! 組織のなかで苦闘するビジネスマンの姿を描き、大きな話題を呼んだ「金融腐蝕列島」シリーズ。
  • 混沌(上) 新・金融腐蝕列島
    770円 (税込)
    産銀、芙蓉、朝日中央の大手銀行3行が経営統合を発表した。世界一のメガバンク誕生に、内部抗争のつづく大手都銀・協立銀行は騒然となる。焦る経営陣は、首都圏を基盤とするあけぼの、中京圏に強い東亜の中位行連合に割り込もうとし、アライアンスの頭取特命を受けた広報部長の竹中治夫は折衝に乗り出す。銀行マンの意地とプライドを賭けた駆け引きが始まった!金融再編の暗部を迫真のリアリティで描いた経済小説の傑作!
  • 混沌(下) 新・金融腐蝕列島
    814円 (税込)
    東亜・あけぼのの中位行連合に割り込んだ協立銀行は、大手行意識を剥き出しにする。担当役員の格、合併比率、統合方式の変更など、反発を募らせたあけぼの銀行は離脱へと動き、危機感に駆られた竹中は必死の奔走を続ける。紆余曲折を経てJFGグループが発足、4大メガバンクの一角にとどまろうとするが…。上司と部下、同僚、ライバルなど組織の人間関係を克明に描き、日本の経済と銀行の未来を暗示した衝撃の経済小説!
  • 消失(上) 金融腐蝕列島・完結編
    924円 (税込)
    都銀大手・協立銀行の執行役員で広報部長の竹中治夫は、大阪・中之島支店長への異動を命じられた。中京圏を基盤とする中位行・東亜銀行との合併を控え、関西全般の不良債権処理が名目だったが、明らかに左遷であった。JFG銀行設立を大阪で迎えた竹中は、苛酷な不良債権処理の圧力の中、中堅建設業・スズキ工務店の再建に取り組むが…。バブル以降の金融業界を、圧倒的スケールで克明に描いた「金融腐蝕列島」シリーズ完結編。
  • 消失(中) 金融腐蝕列島・完結編
    924円 (税込)
    融資先企業をめぐるライバル行との駆け引きを経て、金融庁の厳格検査を乗りきったJFG銀行中之島支店長の竹中は、人事・総務担当の常務執行役員として東京に戻った。金融庁のあからさまな「JFG潰し」に対抗するためには、資本不足を補う大型増資が必須だったが、行内では「グリーン化作戦」と称する旧東亜銀行系への露骨な排除が始まり、内部抗争で混乱がつづく。組織の方針の前に、公平な人事を目指す竹中は苦悩するが…。
  • 消失(下) 金融腐蝕列島・完結編
    924円 (税込)
    経営再建中の巨大スーパー・ダイコーの不良債権に関する隠蔽資料の存在が内部告発される。金融庁のターゲットは、4大メガバンクのうち、大型増資に失敗したJFG銀行に絞られた。もはや巨額赤字は避けられない。竹中たちに、未来はあるのか?最強の営業力を誇ったメガバンクはなぜ消滅しなくてはならなかったのか。金融当局の狙いは何だったのか。金融大再編に至る銀行業界をリアルに描いた経済小説の金字塔、ついに完結!

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金融腐蝕列島(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2011年09月19日

    おそらくはうちの銀行が主なモデルの金融小説。

    会長による不正融資、MOFへの接待、不可解な人事、暴力団との絡み、住専問題…

    バブル後の痛みに痛んだ銀行の内部が1人の感情的で正義感の強い主人公の目を通して描かれている。

    読んでいるうちにテンションが下がってきたが、次第に視点は変わってきた。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    すごく面白かった。やりたい放題の鈴木がずるずると権力の座を滑り落ちていく様はいかにも痛快であった。08.6.3読む。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    金融系にでも就職しない限り、地下水み脈のように見えないところで大きく流れるお金の動きについて知るコトはまずないだろう。
    この本を読んで、日本の金、権力、法、マスコミ、ヤクザの関係性について新しい視点が持てるようになったと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月23日

    高杉良さんの代表作。

    ワンマン経営者が経営する都立銀行の、内部における事件・事故。それに対峙する会社人の悲喜交々を、主人公を通して描き出している。

    登場人物は架空のものであるが、時代背景や政治背景は現実に則しており、舞台はバブル絶頂期。膨大かつ丹念な取材をもとにしたであろうその筆致は、現実以上の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月06日

    右翼団体からのいやがらせなどに耐え、少しずつ正道に建て直していく。
    終盤には裸の王様鈴木会長を含めた権力逃走が描かれる。
    最初は愚痴っぽくひがみっぽい主人公も随分成長している。

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    Posted by ブクログ 2011年05月22日

    バブルを知らない世代の自分にとっては、当時の様子がリアリティを持って書かれているので非常に面白かった。小説ではあるものの、金融の歴史を知る意味でも役に立つ本だと思った。

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    Posted by ブクログ 2010年08月14日

    三○銀行(現MTU銀行)がモデルになっているらしい。
    しかし、次から次へと目が離せない展開。面白い。

    いやあ、女は怖いなあ。気をつけないといけない(笑

    しかし、柳沢吉保はどうなったんだろう。
    結構気になったりするんだけど、やっぱり左遷されたのかなあ。

    ふと思ったのが、国民は公的資金の...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    主人公の竹中は、総務部渉外班での特別任務を終え、次のポストはプロジェクト推進部。プロジェクト推進部の業務は不良債権の回収。不良債権の回収が遅々として進まないのは、その筋の方が多く関係しているから。

    一生懸命不良債権の回収をしている行員をよそ目に会長は銀行を私物化し、新たな不良債権を創出する。そん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    銀行の腐敗の原因が、権力者の公私混同、社内政治の横行といったものに原因がある事が描かれている。
    金融機関だけでなく日本の企業経営者は多かれ少なかれ当てはまるのではないか。
    小説であるが、自分の勤めている会社のことを描いているように思えた。現代の日本企業の病巣を抉り出した力作

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    Posted by ブクログ 2012年06月20日

    銀行が舞台になっています。
    三和銀行がモデルになっている”協立銀行”が舞台。
    正直、銀行ってところはどんな業務をしているのか知っていそうで、
    知らないことが多く”へぇ~”って感じでした。
    特に、主人公が色々と銀行の裏側で、スキャンダルを処理するところなどは、
    フィクションならではの描写だろうなぁ~
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