高杉良のレビュー一覧

  • 不撓不屈
    本書は昭和の東京オリンピックの時代である。戦後昭和の官僚主導経済を成功モデルのように見る向きもいるが、官僚に潰された人々もいただろう。その意味で昭和は良かったとはとても言えない。むしろ官僚主導経済を批判する新自由主義に個人の解放につながる要素がある。飯塚も外資をクライアントとしていた。コンピュータ化...続きを読む
  • 管理職降格
    1980年代半ば始まったら東京は銀座を中心としたデパート乱立、デパート戦線。法人相手の外商として勤務する夫デパートマンとキャリウーマンとして働く妻、そして中学生の長女と長男のお話。巻末解説の昭和末期から平成、そして現在までの小売業界の推移の論考も興味深い。
  • 管理職降格
    主人公 津川直太朗の娘の万引き事件から物語は始まる。
    そして、共働きの妻の不倫。一方で、大手デパートの外商課長の主人公は大きな取引先を失う危機を迎え、その真面目さからなかなか思うように取引先との交渉が行えず、散々な目にあうが、何とかつなぎとめることに成功。しかし取引高は大幅に減らされ、厳しい状況に立...続きを読む
  • 管理職降格
    デパートの外商に所属する主人公。家族のゴタゴタや取引先のプレッシャー、部下の不祥事に東奔西走。トピックの繋ぎ合わせ的な感じがあり、全体を通したメッセージ感に乏しさを感じる。20点。
  • リベンジ 巨大外資銀行
    リベンジ成功だ。とてもリアルで読み応えがある。しかし彼らもこのまま黙ってはいないだろう。それをどうする抑え込むか、そんな様子も見せて欲しい気がした。
  • 巨大外資銀行
    8年ほど前に読んでいた、ザ・外資が改題されていた。続編が出ていたので、それを読む前に再読。
    当時、感動した事を覚えている。多分かなり事実を元に書かれていてリアル感が半端なかった。今回再読してもその感じ方は変わらなかった。さあ、続編を読もう!
  • 辞令
    人事及び人間関係のどろどろとした部分を上手に描いている秀逸なビジネス小説だと思う。自分の地位を守るために他人の悪口をいい、血縁関係でのし上がっていく、果たしてそれでヒトとして幸せなのだろうか?目的のに手段を択ばず、好き嫌いで昇格者を決める、ということはよくやられているが組織が崩壊する第一歩だと思う。...続きを読む
  • エリートの転身
  • 最強の経営者 アサヒビールを再生させた男
    スーパードライでアサヒビールを復活させた経営者、樋口廣太郎さんの物語。まさにトップダウンでグイグイと会社を引っ張っていく様子が描かれる。スーパードライという商品に恵まれた幸運や、バブル景気という追い風があったにせよ、まさに典型的な、日本の強い経営者像ですね。かなり元気を頂きました。
  • 辞令
    大手家電メーカーの人事の話。30年前(1988年)の小説なのに、今(2017年)と全く変わらないため再販された、という触れ込みに惹かれて購読した。
    実際会社の人事で行われていることが変わってるのか変わってないのかはわからないが、今もこんな感じだとすると、偉くなるのは大変なんだなぁとしみじみ思った。ま...続きを読む
  • 銀行渉外担当 竹中治夫 ~『金融腐蝕列島』より~(1)

    感想 銀行渉外担当 竹中治夫

    庶民である自分には、縁も所縁も無い世界のお話です。
    バブル、銀行、総会屋、不正融資、大蔵省。それらを股にかけて描かれるスーパー銀行マンの活躍がSF的にも思えました。
    認識のみの知らない世界って、空想と同じだと思いませんか?
    ただ、漫画の評価は事実云々よりも読み応えです。
    面白さが大切だと思い...続きを読む
  • 消失(下) 金融腐蝕列島・完結編
    現実のメガバンク誕生や金融庁の検査を背景とした銀行員の物語は非常にリアリティがあって読んでいて非常におもしろいし、主人公の信念ある仕事ぶりはいち会社員としてやっぱり何かしら勇気付けられる側面がある。最終的に会社としてはハッピーエンドでは終わらないところもよりリアリティを感じさせてくれる。全シリーズを...続きを読む
  • 混沌(下) 新・金融腐蝕列島
    数年ぶりに読み返しているが、やっぱりおもしろいな。いやな上司や同期、理不尽な会社命令に従いつつも、自分の中で信念を持って現実を折り合いをつけつつ、仕事をこなす様は読んでいて、やっぱりおもしろい。
  • 金融腐蝕列島(下)
    このシリーズは6、7年前に読んで、小説っておもしろいと思わせてくれて、本を定期的に読むキッカケとなった。久しぶりに読み返してみたが、やっぱりおもしろい。銀行という非常に窮屈で、失敗に厳しい職場のなかで、清濁を併せ呑んで、でも自分に誠実にできる範囲で仕事をこなしていく主人公は読んでいて好感をもてるし、...続きを読む
  • 新・青年社長 下
    ワタミ社長渡邊美樹の半生である。こんな素晴らしいことをした人がブラック企業の会長とは信じられない気がする。外食・介護・宅食・教育・孤児院運営と次から次へと新しいビジネスを起こしていくことは驚愕に値する。そして常に”有難うを集める”を旨に生きる指針としている。なんと素晴らしいことだろうか。他人に常にチ...続きを読む
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 燃ゆるとき
    今日から、緑のきつねを買います。

    読んでてあまりにも面白く、気持ちが高ぶったので
    本を読まずに、ネットで事実関係を調べてしまいました。

    でも、結果を知って読んでも、それでも尚読み応えのある作品でした。

    もっと頑張らなくちゃ。
  • 燃ゆるとき
    読んで気持ちが熱くなった。
    努力したり、がむしゃらにやったり、する事は無駄では無いんだなと。改めて思う。成功する人は、意思の力と体力が凄まじい。
    自分も情熱的にビジネスに取り組みたいと思わせてくれる一冊。
  • 東京にオリンピックを呼んだ男~強制収容所入りを拒絶した日系二世の物語~
    第二次世界大戦中のアメリカ籍の日系人の迫害に耐えて生きた苦労がわかる本だ
    海賊と呼ばれた男 に勝る 素晴らしいデンキ読み物だ

    戦後わずかで復興した祖国日本を見てもらうために東京でオリンピックを開催させるのに票を獲得するのに南米諸国の首脳を訪問 苦労を重ねる米国籍の二世和田氏の活躍ぶりに頭が下がる
    ...続きを読む
  • 新装版 虚構の城
    久々経済小説。しかもふっるい本。
    石油会社で働くエリートサラリーマンの物語。栄光から左遷、情事に転職そして離婚。めまぐるしく進む展開にグイグイ引き込まれる。

    初版は1981年で俺が10歳。著者のデビュー作で代表作。古いのに古さを感じずに楽しめる一冊やで。