高杉良のレビュー一覧
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男女のもつれの結末
男の欲望と女性の欲望、どちらも企業内の職務上の立場から「禁」の世界を生み出し、最後には男の地位と名誉を守るために女性が引き下がる、実に現実味した企業内の男女関係の小説だ。
一方、女性雇用・出世に対する大手日本企業の立場は以前旧態依然として役員の見栄と偏見があることをこの小説が解く...続きを読むPosted by ブクログ -
携帯のなかった時代だからこその緊迫感。深夜に自宅へ電話したり、家へ押しかけたりと、現代なら下手すると警察沙汰になりそうです。
最後の○越社長解任劇が印象に残りました。
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バブル崩壊後の日経新聞を題材にした小説の下巻。
解説を読んで本著にまつわる裁判の模様も知るコトができましたが、この文庫版で登場していた「宇野社長」は、文庫化前は「亀田社長」だったそうで、どうもそれが実在した鶴田氏的にはNGで裁判に発展した、というエピソードも語られていました。なんとも…。
主人公の...続きを読むPosted by ブクログ -
高杉良氏による、バブル崩壊の頃の日経新聞を題材にした小説。「対抗誌のないのをいいことに、経済情報を独占し、いい気になっている点を反省してもらいたいな。」と登場人物に言わせるという(笑
調べればわかる「ほぼ史実」「ほぼ実名」の内容を取り上げつつ、結構にこき下ろしていて、これはこれでかなり勇気がないとで...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公は架空の人物、企業も架空の企業と思って読んだが、解説を読んで「あれっ?」と思いインターネットで調べてみたところ、主人公の北野譲治氏は実在の人物で、イーパーセルも実在の企業であった。自分の無知を恥じるしかない。ちなみに北野氏は現在もイーパーセルの社長である。
当初は架空の人物と思って読んでいた...続きを読むPosted by ブクログ -
経済小説は数多くあるが、これは主人公が実名になっている。また実名で登場する人物が多い中で、実名ではない人物もおり、それが少々分かりにくい。
人物伝ではなくあくまでも小説なので、例えばフジサンケイグループの鹿内氏を辞任させたシーンなど、本当の出来事かどうか分からない場面が数多くある。フィクションがか...続きを読むPosted by ブクログ -
シェアが低迷していたアサヒビールを立て直した人の話。
経営者に必要なものはたくさんあるとは思うけど、本書からは固い意志と情熱が強く感じられる内容だった。ある意味昭和的なのかも。Posted by ブクログ -
傑作短編集と謳うだけあって、どれも楽しく読めた。人事という共通のキーワードで進むそれぞれの話、時代は違えども、どうしても「人事」というものに大きく左右されるサラリーマンの悲哀を感じてしまった。会社が大きくなればなるほど、そこには理不尽が散りばめられている。それと付き合いつつ時には我慢しながら生きるの...続きを読むPosted by ブクログ
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1987年私が二十歳になった年にアサヒスーパードライが発売されテレビCM、新聞広告は非常にセンセーショナルで、コンビニの入口に「アサヒスーパードライはお一人様3本まで」と書かれていたのを思い出します。経営者の本を何冊か読んだ中で惹き付けられたのは出光佐三氏、本田宗一郎氏、そして樋口廣太郎氏です。バブ...続きを読むPosted by ブクログ
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樋口廣太郎さんは、自己肯定感が強く有言実行する人だ。且つ人への気遣いができるので皆んながついてくるし頼られる。受けた仕事は最後までやりきるし後継者の事も考えて人事を全うしている。
ただ今の時代だと厳しいですよね、完全にパワハラですもんね。
印象に残った言葉は、「チャンスは貯金できない」あれこれ考えて...続きを読むPosted by ブクログ