室の梅 おろく医者覚え帖

室の梅 おろく医者覚え帖

682円 (税込)

3pt

奉行所検屍役・美馬正哲。身投げや殺し、首縊り……。屍の末期の無念を解き明かす彼を、ひとは「おろく医者」と呼ぶ。武器は、遠く紀州は花岡青洲に学んだ最新の医術! 江戸の「法医学者」は恋女房、産婆のお杏とともに、八百八町の底に渦巻く愛憎に立ち向かう。人の生と死に触れる夫婦を描く、傑作事件帖。

...続きを読む

室の梅 おろく医者覚え帖 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    江戸時代の検死医「おろく医者」――杉田玄白が『解体新書』を翻訳し、蘭方医が増え、華岡青洲が麻酔薬を発見した、日本の近代医学の医学の夜明けとも言える時代。本当におろく医者が実在したのではないかと感じるほど、違和感がなかった。宇江佐真理は目の付け所が鋭いと感じた。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    江戸時代でいう検死官と産婆さん夫婦の話。
    宇江佐さんの話は安定していて、読みやすく面白かった。
    謎解きと、人情が上手いこと絡んで良かった。

    0
    2016年06月16日

    Posted by ブクログ

    検視専門の医者の夫と、産婆の妻。

    で、夫婦で事件の謎解きなんかをする、と。

    夫婦の仲睦まじさが、そこかしこに出ております。

    0
    2014年03月10日

    Posted by ブクログ

    江戸に専門の検死医がいたかどうかは不明だそうだが、検死ばかりしている医者一家の三男坊とお産婆の妻の話である。彼女の作品の女性主人公はみな職業持ちで、内助の功を誇ってばかりではない。勝手に作り上げられた大和撫子の型にはまらない主人公たちを見ているのはいい気分だ。夫婦としてのバランスもとてもいい。武家や

    0
    2011年09月11日

    Posted by ブクログ

    検屍を行う医者と、産婆の女房。死者の姿からその真相をさぐりあてる医師の姿、日々生命の誕生に立ち会う産婆の姿。生々しいまでの生死の営みが江戸の時代に描き出されていた。面白いんだけど、結構リアルに想像できてしまうのがちょっときたかな(笑)

    0
    2011年09月17日

    Posted by ブクログ

    宇江佐作品を読んでいて『おろく』という言葉が
    度々登場する。
    それが遺体のことを示すのは読んでいればすぐわかる。
    それでも『おろく』という言葉はどこからきたのか。
    「南無阿弥陀仏」の唱えが六字であることから
    そう呼ぶのだとこの作品で説明してあった。
    なるほど。

    死を扱う「おろく医者」の正哲と
    生を

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    江戸時代版、法医学教室の事件簿という感じでしょうか。

    主人公は死を扱う「おろく医者」、恋女房は生に立ち会う産婆、というところに作者の気持ちを感じます。

    テンポもよく、かなり面白く読みました。

    作者あとがきに、

    どうか読者の皆様には存分に生きて、人生を謳歌してほしいと切に祈っております。(略)

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    隅田川に女の水死体が上がった。これは自殺か、それとも・・・? 「死人はただ死に顔を晒しているだけじゃねェんだぜ。ちゃんとな、手前ェはこんなふうに死にましたと言っているのよ」 ・・・そう嘯くのは、容貌魁偉だがどことなく愛嬌のある江戸八丁堀の検屍医、人呼んで“おろく医者”美馬正哲。産婆の女房・お杏ととも

    0
    2019年06月10日

    Posted by ブクログ

    副題が付いていたのでシリーズ物かと思ったのですが、どうやら1巻物のようです。
    おろく医者はどうも実在の職業ではないようですが、美味い設定ですね。不自然さが無く物語りに入っていけます。
    しかし、この作品は宇江佐さんにしては情感が低い作品です。確かにお杏と正哲の絡みの場面では、少し「らしさ」が出るの

    0
    2017年11月08日

    Posted by ブクログ

    あまり覚えていない。産婆の主人公とおろく医者(今で言う検死医師)の夫婦の話。夫の検死の仕事から下手人を推理する形態。

    0
    2012年02月08日

室の梅 おろく医者覚え帖 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

宇江佐真理 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す