ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
10pt
「お宅の旦那はあの歌曲集の中で一つ、やってはいけないことをした」。シューマンの妻・クララのもとにある日偽名による脅迫状が届く。シューマンの作品の評価を貶める決定的な証拠を入手したというのだ。夫婦の友人・ブラームスは、ハイネの詩をもとに創られた連作歌曲集「詩人の恋」にこめられた謎を追い、ベルリンに向かうが……。一方、180年の時を経た現代では、恋に悩む高校生、大学生指揮者、ベルリンを訪れた大学教員が「詩人の恋」をめぐって不可解な出来事に遭遇していた……。
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
シューマンの「詩人の恋」の新解釈?7部構成でそれぞれの主人公が詩人の恋について解釈する.恋に悩む高校生のおふざけ解釈やミステリータッチの大学合唱部編に大学教授のテロがらみのドイツ編,手を替え品を替え解説してくれる.ただ第7部は歌唱指導まで入りもう詳細すぎて素人にはお腹いっぱい.だけど最後の一覧表は分...続きを読むかりやすくて助かりました.謎の手紙のアイデアはともかく,それがなくてもなかなかに興味深い「詩人の恋」の解釈だと思いました.
シューマンとブラームスとクララの話と思いきや、隠された謎もなんだかわからずじまい。論文をエンタメにしたような、マニアにはこの解釈がたまらないのかも。
ないわ!連続殺人はどうなってんねん、回収してー。つーか、大学合唱サークルのパート、なくていいから。いきなり阿井センセのサバティカル・ショッピングから良くない? あと、プロの歌手が「子音を立てろ」だ「ずり上げるな」とかって、アマチュア合唱みたいな指摘されてるってどーよっ、あり得ないわっ。 しかしまあ、...続きを読むおそらくメインテーマであろう「ブラームスが加担したシューマンの企み」自体は興味深いものではあった。けれど、せっかく現代ドイツまで引き継がれたのに、ネオナチ絡みで消失…ってトコが、変にリアルで嫌な感じ。 ハイネの訳詩は引用元が明記されていないところを見ると、作者訳なのかな。私は新潮文庫の片山敏彦訳で育った(?)ので、一瞬「?」だった。 作者も結構なシューマニアーナなんだろうなあ。「第六部 伯林」中の、阿井センセの表題音楽と絶対音楽辺りの語りはなかなか情熱的だった。
芸術ミステリは、深水黎一郎さんのライフワークであり、代名詞。自分は芸術全般に疎いが、深水さんの芸術ミステリの一ファンのつもりではある。 深水さんの芸術ミステリは、その分野に精通していれば当然面白いし、自分のように全くの素人が読んでもやはり面白い。通と素人の両方を唸らせる。読者を置き去りにした蘊...続きを読む蓄系ミステリが多い中、なかなかできることではない。 手に取った待望の新作は、もちろん深水流芸術ミステリの系譜を継いでいる。面白いかったかといえば面白かった。しかし、本作と同名の歌曲集『詩人の恋』を知らなかった僕は、面白さと同時に悔しさも味わったのだった。 全七部からなるが、長さはばらばら、時代は過去だったり現代だったり、第二部「伝記的事実」はその通り第三者視点で淡々と綴っている。いずれも『詩人の恋』の内容が関わってくるが、この難解な詩を現代の恋愛模様にアレンジした第三部、第五部は、意外な展開に苦笑した。おっさん読者は若い感性に嫉妬しそうだ。 シューマンやブラームスの時代を描いた第一部、第四部。短くても濃密だが、謎を残して終わる。この謎が現代で解かれるのかなあと期待しつつ、読み進める。伯林を舞台にした第六部は、涙なしには読めない。一学者として誠実に生きてきた人物に同情する…。第六部の重要性に、自分は読み終えてから気づくことになる。 いよいよ真打登場の第七部。何と何とあの男が再登場。内容はとても理解できたとは言えないが、瞬一郎は歌唱指導までしてしまうんかいっ! そんな彼が最後に披露した、『詩人の恋』に込められた真相とは。偉い人の説がまかり通る、学問の世界。これを論文として提出したら、どう受け止められるのかと、ふと思った。 やはり、『詩人の恋』を知っている方が面白さは増すだろう。自分には真に理解できていないという点で、星四つとさせていただきたい。星五つはつけられない。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
詩人の恋
新刊情報をお知らせします。
深水黎一郎
フォロー機能について
「角川書店単行本」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
最後のトリック
ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!
エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ
大べし見警部の事件簿
虚像のアラベスク
言霊たちの反乱
五声のリチェルカーレ
試し読み
午前三時のサヨナラ・ゲーム
「深水黎一郎」のこれもおすすめ一覧へ
▲詩人の恋 ページトップヘ