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「君を殺す」――復讐の誓いと訣別から半世紀。政治家となったソリヤは、理想とする〈ゲームの王国〉を実現すべく最高権力を目指す。一方のムイタックは渇望を遂げるため、脳波を用いたゲーム《チャンドゥク》の開発を進めていた。過去の物語に呪縛されながら、光ある未来を乞い願って彷徨うソリヤとムイタックがゲームの終わりに手にしたものとは……。 第38回日本SF大賞&第31回山本周五郎賞受賞作品
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Posted by ブクログ
読書「体験」とはよく言ったもので、時たま自分の見ている世界を一変させるような本があると思います。私にとって「ゲームの王国」はそんな作品でした。 時代や国を隔てれば、あらゆるものが今とは違う 。文化、価値観、経済。枝先の違いを見つめれば、それは遠くの物語。 でも、生と死だけは変わらずそこにあり、祈...続きを読むりはいまもここにある。 日々の、仕事の、生活の、スケールの小さいルールのなかで生きる自分を顧みながら、それでも人生というゲームのルールに「楽しむ」を組み込んで生きていきたいと、そう思いました。 この理の彼岸で、彼と彼女が幸せでありますように。
オレ頭良い!オレ変人!的な中2感満載のストーリーだが、史実であるポル・ポト時代のカンボジアと絡めることでなんか真面目に正座して読まないといけない雰囲気になってて面白い。
小川哲さんの作品を書かれた順に読み始め、ユートロニカに次いで2作目。この方の作品は科学、政治、宗教とか哲学、犯罪が織り交ぜられていて、深い。 田舎の村では昔からの流れ(風習)で運営されているが、掟のようなものは存在する。何か問題が起きると呪術とか祈祷のようなものが判断に大きな影響を与え、村長の判断...続きを読むが全てだったりする。 これが国の単位になるともう少しルールができてくるが、ルールが不完全だったり、ルールはあっても正しく運用できていなかったりする。他国との外交とかが絡むとさらに複雑化する。 ルールに従ってどう勝つか、どう楽しむかを考えるのがゲームだが、国の運営はゲームほど明確なルールが決まってない。というより守られていない。胴元が得する仕組み。 国のルールが良くないとき、ルールが正しく運用されていないとき、その状況を変えたければルールを作る立場になればいい。ただ、そこに行き着くまでに、すでに権力を持っている者たちに反則技で潰される。うまくやったとしても時間がかかる。時間を短縮しようとすれば自分が汚い反則技を使わざるをえない。 人の記憶は頼りない。不確実なものをつなぎ合わせている。概念を視覚的な刺激に置き換えて勝手にイメージしているかもしれない。さらにそれをあたかも本当の記憶として保存してしまっているかもしれない。逆に都合の悪いことは完全に記憶から消し去っているかもしれない。 この小説の中ではさらに何かを求めて強く記憶を呼び出そうとすると、他人の記憶を自分の脳に取り込んだり、自分の記憶を他人の脳に渡すことができる可能性を言っている。(完全なフィクションなのか、本当にそういう研究が進んでいるのかは、残念ながら私には良くわからない) ただ、どんなに科学が進んでも人間は最後には神に祈ったりマジナイの類(輪ゴムとか頭の中の綱引きとか勃起とか)を信じたりするのだろう。 ●勝手にキャスティング ・サトロ・サル 市村正親 ・ソリヤ 芦田愛菜 ・ムイタック 櫻井翔 ・チリト 泉谷しげる ・ティウン ユースケサンタマリア ・フオン 生瀬勝久 ・ソム 西島秀俊 ・泥 山田裕貴 ・鉄板 眞栄田郷敦 ・輪ゴム 劇団ひとり
上とは全然違う読み味なのに、これまた面白い。 合わせて800ページくらいあったけど、すぐ読めてしまった。それだけの物語としての面白さや登場人物の魅力に溢れた作品だと思う。 自分は上のほうが好き。
上巻の衝撃から時代が変わり、ソリア、ムイタックはそれぞれの立場から理想を追い求める。しかし、二人の奥底にあった想いとは… 2023年のカンボジアと過去の物語を行き来しながらなぜ今に至ったのかが語られる。 歴史は人の想いと祈り、そして残念ながら愚かな行動で時に大きく動かされていく。 時代に翻弄された二...続きを読む人の行き着く先にあるものはとても静謐なものだった。 物語の凄さが圧倒的。山本周五郎賞受賞はもちろん、心に残るSF歴史超大作だった。あとがきも解説もまでもが最高だった。
めちゃめちゃ面白かった。 上巻から下巻への展開はちと焦ったけど笑 雰囲気的には『ケインとアベル』に『三体』のエッセンスを入れて舞台をカンボジアにした感じでしょうか。 もう、超好きなタイプです。 超常現象的なバランスもいい具合です。 勃起アンテナは笑いが堪えられませんでしたが笑 あとチャーハン笑 ...続きを読む ラスト近くのゲームでの対戦、どのくらいのタイミングでお互い気付いたんでしょうね。
あとがきまで全部読んだ唯一の本
すばらしい
上巻を読み終わり下巻を開いた時には、いきなり30年以上経った現代に飛んでいて少し不安にも思ったが、それは杞憂に終わり、上巻同様に楽しめた。脳波を計測して遊ぶゲームなど、SF要素が出てくるものの、人生や社会が物語のメインテーマであることは変わらず良かった。ムイタックが提示する「人生」と名づけた数字を選...続きを読むぶゲームはシンプルながらメッセージ性が強い。 最後は唐突に終わった印象を受け、そこが少し残念ではあった。下巻から登場する人物も多く、日本人のNPO職員が語る途上国支援のあり方の話は興味深かったものの、本筋には深い関係はなく、そこにページを割くよりは最後をより深く描いてほしかったとも思う。 とは思いつつも、上巻、下巻あわせて800ページ以上あったものの長さを感じることはなく、面白かった。 作者のあとがきも良く、本作は30歳の大学院生が締切のない中書いたアマチュアの一作であるとのこと。 小川哲さんの作品は初めて読みましたが、他の作品も読んでいきたいです。
世の中はルールがあり、そのルールの範疇で人生を生きていく。そんな当たり前だと思われることは決して当たり前でない。ゲームのようにルールを決めて、憎悪の世の中をいきるのはゲームへの冒涜にあたるのかもしれない。ゲームとはただ純粋無垢な勝負で、そこには崇高な勝ち負けしかない
もっと早く読めばよかった。上巻と下巻でだいぶテイストの違って、しかし両方とも読みごたえがあっていい。登場人物紹介だけ見るとカオスすぎるけど、だんだん、ロベーブレソンの面々がくせになってくる。
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