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革命期のパリを舞台に大志を抱いた孤児が奮闘する物語。ひねりの利いた、身の毛もよだつ作品だが、読んだら決して忘れられない。その孤児はやがて王族とも急進派とも同様に友人となり、後に伝説のマダム・タッソーとなる。1761年、マリーというちょっと変わった容貌の小さな女の子がアルザスの小さな村に生まれた。両親の死後、彼女はいささか風変わりな蝋彫刻家の弟子となり、パリの裏通りにやってくる。そこでふたりは尊大で支配的な未亡人と内気でおとなしく蒼白いその息子と出会う。四人は、使い手のない「猿の館」を改装して蝋の顔を展示し、その見世物は一大センセーションを巻き起こす。マリーは芸術的才能を買われてヴェルサイユ宮殿に呼ばれ、王女の教師となり、出産で命を落としかねなかったマリー・アントワネットを救う。しかし宮殿の外では時代が動きだしていた。革命期の動乱のなか、民衆は王族の首を要求し……。ついに蝋人形館は……。エドワード・ケアリーの『おちび』は比類なき作品で、ひとつの世界を創ることになる「血に染まった小さな少女」の驚異の物語である。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年04月14日
ロンドンの蝋人形館の創始者として有名なマダム・タッソー。
フランスで生きた若い頃の波乱の人生を描きます。
マダム・タッソーが描いたことになっている、筆者の絵も魅力的。
マリーは可愛いとは言えない特徴のある顔の、小柄な女の子。
早く両親を亡くし、ひたすら働き続けます。
医師のクルティウス先生のところ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月23日
おもしろかった…!
ずっと読みたかったんだけど値段にビビって買えずにいた♡
結果買ってよかった…!久々に続きが気になって睡眠削ってまで読んでしまった。
大好きなマダムタッソーミュージアム。
本当楽しくて何回も行ってるけどその歴史は全然知らなかった。
まさかのこんな苦労人の女性だったなんて。
もちろ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月12日
主人公の「おちび」(原題はLittle)とはマダム・タッソーのこと.例の蝋人形館には30年ほど前に行ったことはあってタッソーとは設立者だろうな,ぐらいにしか思っていなかった.7歳でパリに連れられてきた彼女がフランスで革命の激動に巻き込まれ,41歳でイギリスに渡るまでの期間を描いた話.
どうやら史実に...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月06日
ロンドンに実在する蝋人形館の経営者であるマダムタッソーの人生を描いた作品。
決して美人ではなく、恵まれた環境にもおかれないマリーが、たくましく、貪欲に、力強く人生を生きていく姿が一冊を通して描かれていると思います。
この物語の面白いところは聖人君子のような人間が出てこず、全員が一癖も二癖もあるような...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年03月30日
マダム・タッソーの伝記風小説.15年かかったという歳月が決して無駄ではない熟成された物語.小さなマリーが心の中の大きな愛を抱えて強く健気に生きていく.物語の前にまず小さなマリーの人形があったというのもむべなるかな,そのマリーへのケアリーの愛がしみじみ感じられる風変わりで歴史に忠実な物語だった.それと...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月28日
おちびのマリー
と風変わりなクルティウス先生との運命的な出会いから蝋人形を作る事になる。
最初は人の臓器、やがて人間の顔を石膏で型をとり
蝋人形の顔を作る。
スイスを追われ、パリに行き2人は洋裁店の未亡人とその息子の家に間借りをしまた新たな運命が動きだす。
フランスの歴史に絡め、おちび事マリーの長い...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年07月27日
マダム・タッソー → マリー・タッソー こと マリー・グロショルツの物語。
実話ではなく、ケアリーの作り上げたフィクション。
フランスの蝋人形作家。
不気味で怖い挿絵だが、あちこちにたくさんあり、わかりやすい。
幼い頃の話は、グロ恐い。
恐い話なのか?と思いビクビクしながら読んだが、
ヴェルサイユ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月23日
フィクションとノンフィクションの中間な
マダム・タッソーの自伝的物語。
結構なボリュームで中盤疲れたけど
読み切ってよかったと思う。
タッソーの蝋人形館がロンドンにあるから
勝手にイギリス人かと思ってたけど
大陸の生まれでフランス育ちだったのか。
そして、フランス革命の時代を生きた。
史実をうまく...続きを読む
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