グロテスク 下
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グロテスク 下

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光り輝く、夜のあたしを見てくれ!
女たちの孤独な闘いを描いた最高傑作。

就職先の一流企業でも挫折感を味わった和恵は、夜の女として渋谷の街角に立つようになる。
そこでひたすらに男を求め続けて娼婦に身を落としたユリコと再会する。
「今に怪物を愛でる男が現れる。きっと、そいつはあたしたちを殺すわよ」
“怪物”へと変貌し、輝きを放ちながら破滅へと突き進む、女たちの魂の軌跡。

解説・斎藤美奈子

※この電子書籍は2003年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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    750円 (税込)
    光り輝く、夜のあたしを見てくれ! 女たちの孤独な闘いを描いた最高傑作。 名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。 「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」 悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。 ユリコの姉である“わたし”は二人を激しく憎み、陥れようとする。 圧倒的な筆致で現代女性の生を描き切った、桐野文学の金字塔。 解説・斎藤美奈子 ※この電子書籍は2003年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • グロテスク 下
    790円 (税込)
    光り輝く、夜のあたしを見てくれ! 女たちの孤独な闘いを描いた最高傑作。 就職先の一流企業でも挫折感を味わった和恵は、夜の女として渋谷の街角に立つようになる。 そこでひたすらに男を求め続けて娼婦に身を落としたユリコと再会する。 「今に怪物を愛でる男が現れる。きっと、そいつはあたしたちを殺すわよ」 “怪物”へと変貌し、輝きを放ちながら破滅へと突き進む、女たちの魂の軌跡。 解説・斎藤美奈子 ※この電子書籍は2003年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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グロテスク 下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    そうそう、なんでこの作品読もうと思ったんだっけ、と思っていたくらい、悪意でびったびたにされていた上巻。
    そうだ、以前読んだ柚木麻子さんの「BUTTER」だ。
    その参考文献にあった、上野千鶴子さんらの作品「毒婦たち 東電OLと木嶋佳苗のあいだ」で本作品が東電OL殺人事件をベースにした作品であり、フェミ

    1
    2021年08月01日

    Posted by ブクログ

    名門女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。
    「わたし」とユリコは日本人の母とスイス人の父の間に生まれた。母に似た凡庸な容姿の「わたし」に比べ、完璧な美少女の妹のユリコ。家族を嫌う「わたし」は受験しQ女子高に入り、そこで佐藤和恵たち級友と、一見平穏な日々を送っ

    0
    2024年01月27日

    Posted by ブクログ

    上下巻の感想をあわせて。

    柚木麻子先生の『BUTTER』のような、女性の強烈な内面を描いた作品が読みたくて手に取った作品です。
    奇しくも『BUTTER』同様、実際に起きた事件(東電OL殺人事件)をモデルにした小説とのことで、事件の概要を調べながら読み進めました。

    それぞれの登場人物の口から語られ

    0
    2024年01月04日

    Posted by ブクログ

    この本読んで神泉のお地蔵さんを訪れた
    時間は隔てていても、自分の日常生活と地続きの場所で男社会に抗った人がいたことを覚えていたいと思った

    0
    2023年10月08日

    Posted by ブクログ

    心が貧しいが故に、周囲から人が離れる。寂しくなり、自分を必要としてくれる人を欲して、性交に走る。そして、自分を客観視できなくなり、見た目も中身も怪物になる。

    私自身、かなり治安の悪い地域で働いていた経験がある。その時にどうしようもない人を何人も見た。そして私はその度に「この人たちは若い頃どんな日々

    0
    2022年12月29日

    Posted by ブクログ

    下巻は「どうしてこうなった?」の解説パートだったのかなと。
    二人の女性を殺害した中国人の素性パートが意外と長いんですが、これもまたある意味で味わい深いものになっています。
    前段でAです。と説明されていたことが、後段で実はBでしたみたいな感じで覆されることがままあり、「え??」と思うこと多数。伏線と回

    0
    2021年09月05日

    Posted by ブクログ

    去年のアメトーークの読書芸人の回で光浦靖子が推薦していたのが印象に残っていて、それからずっと頭の隅にありつつ、内容が大変そうだからちょっぴり避けていたところもありつつ。
    を、ついに読んでしまった。
    結果、とても疲れた。笑

    主人公の“私”(最後まで名前は出てこない)には、怪物のように美しい妹のユリコ

    0
    2016年11月11日

    Posted by ブクログ

    佐藤和恵の考え方が自分と似てて、読んでるとチクチクした…笑
    上下巻あるような小説を読み切ったのは久しぶり。
    面白かった。

    0
    2024年01月29日

    Posted by ブクログ

    最後にきた、東電OLのモデルの方の手記が圧巻…
    恐ろしい。
    いや、家族も見過ごすのが、悪いような。
    唯一専務だけが、真正面から向き合ってきたのが、こういう人が出世するのかーと同僚の山本さんという東大卒の女性が仕事にやり甲斐を見出だせす、早々にあまりイケていない(捻くれた和恵から見ると)彼氏と寿退職す

    0
    2024年01月17日

    Posted by ブクログ

    わたしはあなたたちとは違うー
    世の中の、みんな同じ、という重苦しい圧から抜け出したい。だから最も「ふつう」とは異なる娼婦をする。それは人の頭や心から作り出された空気にとは反対に位置する肉体を通して生きる仕事なのだ。
     だがそれは「ふつう」の世の中からはグロテスクな存在にしか見えない。現実が「生の」世

    0
    2023年12月08日

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