生きて死ぬ私

生きて死ぬ私

605円 (税込)

3pt

歓びも悲しみも、そして眼前に広がる世界のあり様も──人生のすべては物質である脳の中の現象にすぎない。ならば、脳とは私にとっての牢獄なのか。脳内現象である人間の心とは何か。この難問に挑むには、自身の脳がとらえた世界をより深く「感じる」ことから出発する以外にない。本書は、怜悧な科学的知性と熱情あふれる文学的感性とを駆使して新たな世界像を描く試みだ。著者の純粋な出発点に位置する記念碑的エッセイ。

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生きて死ぬ私 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年06月05日

    「なぜ、あのオレンジ色の街頭が、オレンジ色とわかるのだろう」

    「「知る」とこよりも、「感じる」ことのほうが大切なのではないか」

    「素晴らしすぎるからといって、それが本当でないとということはない」

    深い、洞察を感じる一冊でした。
    著書が出た当時、今の自分より若い歳で、こんなにも情緒豊かな生き方を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月05日

    人生というものは、すべて、脳というわずか1㎏の臓器の中でしか存在しないという。それでは、夢や幻想と現実の区別はどのようにされているのか。宗教や臨死体験・体外離脱といったオカルトチックな事にソフトな批判を加えながら、人生とは何かを提示しているエッセイ。読みやすく、表現も上手なので、なかなかの一冊だと思...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年10月12日

    茂木健一郎の著作を読むと、知的好奇心が刺激されます。
    こちらは結構取りとめのない内容にも見えますが、
    30代の彼が生きること、死ぬこと、を彼の経験や興味から読み解いたエッセイ。
    最初はなかなか入りづらかったけれど、最後の方は思ったより入り込んで読めました。
    なんだか目から鱗なコンテンツが満載です。
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    Posted by ブクログ 2010年03月02日

    養老さんの本も好きだけど、茂木さんの本もいい。
    雑誌CREAの「セレンディピティ」の連載を見て思い出した。
    脳の話て幸せになるために必須ではないかと思います。

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    脳科学者茂木さんが33歳のときのエッセイ。あとがきによると本当は臨死体験についての考察になるはずだったそうですが、書いている間に茂木さんのこの世界に持っている興味、人が自分、他人、世の中などこの世のすべてを認識する<窓>である脳に興味をもったのがそもそもどういうところから出発しているのか、興味の方向...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    茂木氏はいわゆる学者の言葉を使わずに、分かりやすくストレートに語りかけてきます。と思って、「クオリア」について知りたくて数々の作品を眺めてみたのですが、なかなか難しい。その中でも読みやすい本です。

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    Posted by ブクログ 2020年04月01日

    死生観について自分の考えを持っておきたいと思い、信頼を寄せる著名人である茂木さんのエッセイ(結構知育とか脳科学の本ばっかりのイメージだったので興味が湧いた)を読んでみた。

    いくつか印象に残った話があった

    ・母と仏壇:死んだ後墓に入ろうが入るまいが、そんなに気にならんとおかんに話したらギャン泣きさ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年03月22日

    私の心の中で起こることのすべては、私の脳の中で生じるニューロンの発火によって引き起こされている「脳内現象」にすぎないー

    この命題に途方もないロマンチックさを感じた。

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    Posted by ブクログ 2012年10月08日

    茂木さんの本読んだことあるんで真新しくはないんだけど、脳科学の話ってのは面白いもんです。宗教的天才は滅多に出てこない話とか、過去と未来の時間感覚の違いとか。
    話変わって普通に考えたら茂木さんみたいな死生観を誰もが持つと思うのよ、死んだら墓なんかいいからって。でもおれの周りの人はそうは考えないのよね。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年02月19日

    分かりやすい哲学書のような感じ。

    科学に立脚した視点が分かりやすく、「魂」などの語るのが難しい概念をほどいていく。文章からマイナスイオンが出てる感じ。

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