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ビッグデータ時代の到来、第三次AI(人工知能)ブームとディープラーニングの登場、さらに進化したAIが2045年に人間の知性を凌駕するというシンギュラリティ予測……。人間とAIはこれからどこへ向かっていくのか。本書は基礎情報学にもとづいて現在の動向と論点を明快に整理し分析。技術万能主義に警鐘を鳴らし、知識増幅と集合知を駆使することによって拓かれる未来の可能性を提示する。
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Posted by ブクログ
副題を意識しないままに読みはじめた。人工知能を完成させるためのビッグデータ……そんな誤解があった。しかし、本書を読み進めるうちに、人工知能に対する誤解や、SFに出てくる「意思」を持った機械、人類に君臨するコンピュータが出現することの困難さを理解できた。p.147「そういう疑問をふまえて、近未来のコン...続きを読むピュータ文明のあり方をさぐるのが本書の目的」が腑に落ちるのだ。基礎情報学をもっと知りたい。
近い将来AIに人間が振り回されるという状況にならないように、新設されるデジタル庁の方々にぜひ読んでいただきたいものだ。
著者の作品は記憶にあるだけで、過去に2冊読んでいた。 「マルチメディア」「マルチメディア」 多分そのときにはそれほど印象に残らなかったのだが、今回は非常に感銘を受けた。 80年代からAIをタイトルにした著作があり、コンピュータの専門家である。 本作は比較的平易に書かれわかりやすい。 最も興味深か...続きを読むったのが、シンギュラリティを含め、AI・ロボットの可能性をほぼ否定しているところだ。 一般的には近い将来AIに人間が取って代わられる、所謂「シンギュラリティ」が問題としてメディアを賑わせている。 どちらかというと、それは決定事項として語られる。 しかし、著者はそんな心配はしなくても良いと説く。 AIと人間には決定的な違いがあり、それは理論的に超える事ができないのだと。 マインドアップローディングやシンギュラリティなどSFの世界のおとぎ話であると。 思えば「2001年宇宙の旅」でHAL9000に宇宙飛行士は殺される。 鉄腕アトムは人間の指示を無視して太陽に突っ込んでいった。 両者はAIについて逆の可能性を見ているが、早くからシンギュラリティを夢見ていたということか。
昨今のIT産業の背後にある文化的な思い込みというのが非常によくわかる。技術は中立であるが、その運用やそれを取り巻く言説は、中立ではありえない。 つい先日読み終えた「ダーウィンの思想」と同様、科学の成果の背景にある考え方を強く意識する必要がある。
ずっと日本のコンピュータの進歩に携わってきた著者のAIに対する俯瞰した冷静な視点を知りたくて開いた新書でした。が、熱い熱いアンチ・シンギュラリティ論でした。その熱さは著者も関わった1980年代の日本の第五世代コンピュータプロジェクトの失敗体験から来ているのかもしれません。シンギュラリティを礼賛するカ...続きを読むーツワイルの楽観主義をもともとコンピュータ開発の根本にあるユダヤ系普遍主義者たちの理想主義や宇宙観にあるとし、それを相対的文明論で批判していきます。そう、AIを理系の技術ではなく文系も巻き込んだ大きなテーマとしてみんなで考えることを提唱しています。AIと共生する時代のリベラルアーツの必要性を語る本でした。予想を超えた読後感。
今のIT業界のホットトピックである「AI」と「ビッグデータ」(ついでに「IoT」も)について、客観的かつ分かりやすく説明している本。一般人向けに丁寧に書かれており、非常に読みやすい。でも、AIに関して奇天烈な夢や妄想、あるいは情熱に取りつかれている業界人こそ、本書をしっかり読んでいただきたいものだと...続きを読む思う。 個人的に本書が優れていると思うのは、計算機(コンピュータ)は出現した時点で本質的に人工知能を志向していたという解釈と、その考え方を遡及するとヒルベルトに辿り着くとしているところ。だから、第1次AIブームの人工知能が、巨大な演繹マシンとして構想されたのは極めて自然なことなのである。 確率・統計と帰納・アブダクションから実用的なAIを実現しようする今の風潮は、私の価値観と真逆なので困っているんだよね。とはいえ、そのおかげで利権のおこぼれにありつけるのも事実だし、しばらくは隅っこで大人しくしているつもり。
著者の見解にはおおむね同意です。 ただ,読み終わって少し経ってから,一つの疑問がふと頭に浮かびました。 「人間はミドリムシ一つ作れないのだから,より複雑な脳と同じ働きをするAIを作ることなどできない。」というアナロジィについてです。 ここで比較すべきは,「脳と同じ働きをするAI」(=脳の動きをシミュ...続きを読むレーションするプログラム)と,「ミドリムシの動きを完璧にシミュレーションできるプログラム」ではないでしょうか。
さすが西垣通と言わざるを得ない。 視点が高いし、指摘が的確すぎる。 最近再来した人工知能ブームやシンギュラリティということが強調されることに、どう説明したら良いのか分からない違和感の様なものがあったのだが、それに対して正面からばっさりという感じ。 ああ、やはりそうなんだと。でも今まで誰もそう言ってく...続きを読むれなかったから。 シャノンの情報理論から端を発する、情報にまつわる文系・理系の問題等これまで長いことモヤモヤしていたことにもスッキリ答えを貰えた気がする。 これは、タイトル以上に社会情報全般を網羅した標準テキストだと言えるのではないだろうか。 別の目的で購入したのに、読んで非常に得をした、大当たり。
ビッグデータ、人工知能両方の初心者の立場として本書を手に取りました。副題が「可能性と罠を見極める」ということで、本書はまさにその両方について書かれているのは理解できました。ビッグデータと人工知能はセットで考えるべきであること、また両者が掛け算されることでディープラーニングというテクニックが可能となっ...続きを読むて、ここから汎用人工知能や人知を超える?人工知能の可能性が議論されている、といったことが書かれていました。そして著者の一貫した主張は、「人工知能は人間を超えない」です。私自身はこの主張は説得力があったと思います。確かに特定分野では人間の能力を超えて何かができるとは思いますが、それをもってして人間を超えた、と判断するのは間違っているでしょう。この分野の新聞、雑誌記事は少し冷静な視点でこれから眺めてみたいと思いました。本書が面白かったのは、かなり哲学的な要素も入っていたことです。主観と客観の対比、オートポイエーシス理論、また宗教観などで、その多くは私も共感しました。情報学の中身に入ると、やさしく書かれているとはいえやはり意味がわかりづらい箇所が多かったのですが、大枠の意味は伝わりました。興味深く拝読させてもらいました。
これからの日本が迎えるであろうAI社会がどのようなものなのか、人間にどのような影響を与えるのかが分かった。映画で見るように人間の力を超越したAIが世界を支配するなどと人間に悪影響を与えることはないのかなと感じた。
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ビッグデータと人工知能 可能性と罠を見極める
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