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悪名高きアドヴェンチャー・ギャレーを率いる隻腕のモア船長。並外れた商才を発揮しマドラス長官にまで上りつめたピット。400カラットのダイヤモンドを手に夫が失踪、真相究明にはるばるマドラスへやってきたフィリップス夫人。社命を受け真実を追うクレイだが、彼を取り巻く人々も一筋縄ではいかないクセ者ばかり……。予想もつかないどんでん返しが待ち受ける衝撃の結末! 『症例A』の著者が描く、大興奮の海洋冒険小説。
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Posted by ブクログ
「つまり、こういうことか?海賊ごときは小悪であり、それゆえ懲らしめを受けるが、 しかし巨悪には誰も手出しはできない」p299 ×××× 海賊というワードに惹かれ、読み始めたら止まりませんでした。 海賊、海洋冒険、ミステリー、頭脳戦…。 これらのキーワードが気になった人にオススメします。
インドには行ったことがないし、船酔いするから船も苦手だし、全く馴染みのない時代の話だし、好きな作者なので手にしてみたものの、しばらく積ん読してたのですが、読み始めたら面白くて、上・下巻一気に読んでしまいました。 モア船長は仲間から絶対的に尊重されているのかと思いきや、反抗されたり、投票で解任されそう...続きを読むになったりして、かえって人間くさくてよかった。 それにしてもイギリスとオランダが同盟国だったとかインド洋でオランダがブイブイいわせてたとか、全然知らなかったよ。 オランダは鎖国時代の日本と唯一国交のあった国なのに今では関係が薄くなってしまったのはなんでかな、とか英仏蘭が世界の中心になれなかったのはなんでかな、とかお話とは関係ないところへの興味が湧いてきました。 サゴ・ケーキをはじめ、当時の風俗もたくさんでてきて、面白かった。もちろん本筋の物語もとても楽しかったですが。
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