幻坂

幻坂

704円 (税込)

3pt

坂の側に咲き乱れる山茶花の花に、幼い頃死んだ友達を偲ぶ「清水坂」。自らの嫉妬のために、恋人を死に追いやってしまった男の苦悩が哀しい「愛染坂」。大阪で頓死した芭蕉の最期を描く「枯野」など粒ぞろいの9編。

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幻坂 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年08月23日

    地元というか小さい頃からなじみのある土地の名前がたくさん出てきて、とても懐かしい気持ちで読みました。
    愛染さんや生魂さんは夏になれば必ずお祭りに連れて行ってもらったところ。
    その頃のことを思い出しながら読みました。

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    Posted by ブクログ 2016年09月24日

    坂をめぐる怪談ということですが、ホラーというより、抒情的なファンタジーのように思えました。人と人とのあいだのあれやこれやを、たおやかに描いていたと思います。濃密な読書体験でした。

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    Posted by ブクログ 2023年04月28日

    昔読んだ本を再読しました。
    同著者の濱地健三郎が、確かこの本のどこかの坂で出てきたなぁと思い出して。
    いました。濱地さん、ご健在で。呪える~が文庫化したら買おうとしている身です。
    幻坂も短編集で読みやすいので、まだ読んでない方は是非。

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    Posted by ブクログ 2018年06月01日

    次の週末、ゆっくりと7つの坂をこの本片手に散策してみようと思います。生と死は隣り合わせであるということを改めて感じさせてくれる素敵な1冊でした。

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    Posted by ブクログ 2017年10月16日

    大阪の街の中央を背骨のように南北に貫く上町台地。この界隈は四天王寺をはじめとする寺町であり、大阪が「宗教都市」であったことを色濃く物語る。大阪は起伏の乏しい街というイメージがあるが、そもそも大阪は大坂と表記されていたぐらい、ちゃんとした「坂」があることを本書で知る。

    本書の舞台は上町台地の上に位置...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月23日

    ここのところミステリーばっかり読んでいたので物足りなく感じるかもなぁ・・と思いながら、「大阪の、馴染みのある場所が出て来る小説」というような宣伝文句とともに、大手書店で平積みで売っていたので、購入してみました。
    大阪のエリアごとに短編になっているのですが、なかなかコワイ話もあったりして、とても良かっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月14日

    日本の文学世界を縱?に観照しつつ、大阪は上町台地、寺町の個性ある坂道に、ちょっと不思議なフィクションとして投射していく。選び抜かれた美しい言葉で綴られるストーリは、どれも好ましい。

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    Posted by ブクログ 2024年05月01日

    大阪の七坂を舞台にしたお話。怪談と呼ぶには切ない感じがしました。身近な場所が出てくるので、頭の中で映像がすぐに出てきて身近に感じられました。
    猫の話が好みです。

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    Posted by ブクログ 2023年08月03日

    有栖川ミステリ作品が好きなのですが、この作品はミステリーではなく怪談。
    文章の美しさ、読みやすさはさすがです。
    大阪の地理、古典文学、松尾芭蕉、極楽浄土思想などについて知識と関心がない方は読むのは辛いかもしれません。(私は東京在住で古典も日本史も浅学なので、無理矢理読みました)

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    Posted by ブクログ 2023年01月07日

    大阪もこんな風情のある場所があるんですね。
    読みながら、訪れてみたいなーと思う場所が多々ありました。

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