【感想・ネタバレ】幻坂のレビュー

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感情タグBEST3

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地元というか小さい頃からなじみのある土地の名前がたくさん出てきて、とても懐かしい気持ちで読みました。
愛染さんや生魂さんは夏になれば必ずお祭りに連れて行ってもらったところ。
その頃のことを思い出しながら読みました。

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2018年08月23日

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坂をめぐる怪談ということですが、ホラーというより、抒情的なファンタジーのように思えました。人と人とのあいだのあれやこれやを、たおやかに描いていたと思います。濃密な読書体験でした。

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2016年09月24日

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9つの坂にまつわる話。
すべて違うテイストで描かれている。
よく練られた作品ばかり。
芭蕉の視点で彼の最期が見えたのもよかった。
土地勘があったらもっと面白く感じただろう。

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2024年05月19日

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昔読んだ本を再読しました。
同著者の濱地健三郎が、確かこの本のどこかの坂で出てきたなぁと思い出して。
いました。濱地さん、ご健在で。呪える~が文庫化したら買おうとしている身です。
幻坂も短編集で読みやすいので、まだ読んでない方は是非。

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2023年04月28日

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次の週末、ゆっくりと7つの坂をこの本片手に散策してみようと思います。生と死は隣り合わせであるということを改めて感じさせてくれる素敵な1冊でした。

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2018年06月01日

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大阪の街の中央を背骨のように南北に貫く上町台地。この界隈は四天王寺をはじめとする寺町であり、大阪が「宗教都市」であったことを色濃く物語る。大阪は起伏の乏しい街というイメージがあるが、そもそも大阪は大坂と表記されていたぐらい、ちゃんとした「坂」があることを本書で知る。

本書の舞台は上町台地の上に位置する生玉寺町と西麓に広がる下寺町、この2つの町を結ぶ「七坂」ー 真言坂・源聖寺坂・口縄坂・愛染坂・清水坂・天神坂・逢坂。

著者は取材を通じて知り得た七坂の秘められた物語や歴史的因縁を巧みに取り入れ虚実入り交じる幻想譚に仕立て上げる。上京を拒む新進作家・ミステリアスな猫・いわく有り気な探偵…等、趣きのことなる9話。また京都・奈良に比べ、語られことの少ない、はるかなる大阪の歴史も、話の中にその故事来歴を絶妙に配置。あたかも米朝師匠のたおやかな語りを耳にしているような錯覚を抱く。

この本片手に四天王寺さんをお詣りし、タモリさんに倣って坂探訪してみましょかね。

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2017年10月16日

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ここのところミステリーばっかり読んでいたので物足りなく感じるかもなぁ・・と思いながら、「大阪の、馴染みのある場所が出て来る小説」というような宣伝文句とともに、大手書店で平積みで売っていたので、購入してみました。
大阪のエリアごとに短編になっているのですが、なかなかコワイ話もあったりして、とても良かったです!なんだか惹き込まれますね、この方の世界観に・・・

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2017年09月23日

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日本の文学世界を縱?に観照しつつ、大阪は上町台地、寺町の個性ある坂道に、ちょっと不思議なフィクションとして投射していく。選び抜かれた美しい言葉で綴られるストーリは、どれも好ましい。

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2018年10月14日

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ネタバレ

大阪の七坂を舞台にした怪談集。ミステリィ以外、初めて読みました。二編目までは(後に、最後の九編までとわかる)誰かしら亡くなり、そのひとを想い、応え、化ける!?叙情豊かな筆致で不思議な読後感が漂う。三編目は結構悲惨な感じで亡くなった少年がキーだが、そう感じさせないのはさすがでした。四編目はネコがキー。ちょっと官能的でまた良い。五編目は憧れの人。六編目は妻子ある人を愛し、棄てられ自殺した人。探偵に誘われ、料亭へ。最後には店主の正体が分かり–––。ホラーなんだけどどこか優しく、ほっとするような感じ。七編目は小さいときから生きていないものが視える青年。八編目は松尾芭蕉の旅の日常からドッペルゲンガーを見、死に至るまでを描く。死を目前にして逆に胸が高鳴るとはどのような心境なのか。九編目は歌を嗜んだ、ある男。妻に先立たれ、偶然師と仰ぐ者の往生の地近くを訪れた。そこで見聞きしたものとは。各編の扉絵ならぬ、扉写真がこの作品を一層味わい深いものにしていると思う。

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2016年09月26日

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大阪の七坂を舞台にしたお話。怪談と呼ぶには切ない感じがしました。身近な場所が出てくるので、頭の中で映像がすぐに出てきて身近に感じられました。
猫の話が好みです。

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2024年05月01日

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有栖川ミステリ作品が好きなのですが、この作品はミステリーではなく怪談。
文章の美しさ、読みやすさはさすがです。
大阪の地理、古典文学、松尾芭蕉、極楽浄土思想などについて知識と関心がない方は読むのは辛いかもしれません。(私は東京在住で古典も日本史も浅学なので、無理矢理読みました)

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2023年08月03日

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大阪もこんな風情のある場所があるんですね。
読みながら、訪れてみたいなーと思う場所が多々ありました。

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2023年01月07日

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大阪の天王寺の七坂にまつわるあやかしの話。私は、生玉さんが好きで、何度かお参りに行きました。御朱印ももらいました。真言坂は知らなかったな。坂は歩いているんだけど、あの坂が天王寺七坂なんだ。この話のように、幻が見たくなりました。幻と話してみたい。けど,婚約者にも見えたなら,幻ではないのかも。七坂では、本当に不思議なことが起こるかも知れない。物語の背景に触れながら歩けば、何かの不思議に出会えるかも。

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2022年11月06日

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有栖川さんの幻想怪談短編集。濱地さんが時折出てくるのもいい。個人的には「真言坂」の話が一番好き。
実際の坂の景色も見てみたくなりました。

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2022年04月06日

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ネタバレ

大阪にある坂のお話。ホラー的な、あの世とこの世の境界的なお話の短編集。
「愛染坂」が一番好きかな。
人の想いと嫉妬の複雑さが好き。2人で幸せになれたら良かったのに。愛は難しい。

濱地健三郎さんが出てくる2作品「源聖寺坂」と「天神坂」も好き。特に「天神坂」は美味しそうだし、最後の結末も良いし、素敵な話。

自分に大阪の地理の知識がないのが残念。知ってたらもっと面白く読めただろうなー。

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2022年04月04日

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大阪にある坂にまつわる不思議なお話たち。
「天王寺七坂」って初めて知って
「口縄坂」で猫が出てくる猫は、可愛いというよりも神秘、かな。でも、くちなわって蛇だよなぁとか思ったり。
ホラーちっくだったり、もの悲しかったり。
舞台となる坂を巡るツアーをやったりもしたそうで、なんだか羨ましい。

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2021年05月10日

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有栖川有栖の作品は初めて読んだが、短編ということもありとても読みやすかった。

大阪にある坂を題材とした短編ストーリーにより様々な登場人物、場面を楽しむことが出来た。

実際に、大阪へ行き、舞台となった坂を見て回りたいと思った。

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2021年02月25日

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上町台地にある大阪七坂を舞台に、さまざまな人の人生を切り取った短編集。心霊的要素が織り込まれているのに全く怖い感じがしないのは、落ち着いた文章と舞台の組み合わせの効果でしょうか。
現代の大阪にこんな風情のある場所が残っていたなんて、足かけ40年以上暮らしたはずなのに知りませんでした。今度時間を見つけて行ってみよう。

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2019年04月28日

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作者さんの作品はミステリしか読んだ事なかったけど、こういうジャンルも悪くはない。
ただ、件の人気シリーズのノリを求めて読むと、がっかりすると思われる。

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2018年09月28日

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大阪にいる人でもこの辺りは馴染みがなくなってきたかなと思います。怪談話といってもいいし、ファンタジーといってもいいかもしれません。本を読んでぶらぶら歩いてみたいですね。

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2018年09月01日

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大阪に実在する【天王寺七坂】を舞台とした短編集。著者十八番のミステリーと思いきや怪談集だったのだが、怪談と言い切るには恐怖よりも悲哀の色合いが濃く、どこか切ない読後感だった。ストーリー自体に目新しさはないが、流石の描写力で読ませてくれる。特に「真言坂」の切なさは沁みる。郷土愛に満ちた作品なので、舞台となった坂周辺の情景を思い浮かべながら嗜むのが最適ではなかろうか。残念ながら土地勘が全くない関東人なのでそういう楽しみ方は出来なかったのだが…。大阪に馴染みがなさすぎて今一つ楽しめなかったのは盲点だった。

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2018年06月20日

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「幻坂」って言うネーミングが見事だなと思った。
あの世とこの世をつないだ坂。
実在する大阪の坂をモチーフにした小説。でも実在の場所と言うことであやしい話もリアリティを帯びるから不思議。
肝心の謎は謎のままで終わってしまうモヤモヤ感が妙な余韻となっている。
ぜひ7つの坂を上って怪しい世界を感じてみたいなと思った。個人的には源聖寺坂が一番面白かったかな。

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2017年11月20日

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大阪市の中央南北に伸びる上町台地。その西側に点在する天王寺七坂は、北から順に「真言坂」「源聖寺坂」「口縄坂」「愛染坂」「清水坂」「天神坂」「逢坂」と呼ばれ、その界隈には神社仏閣が連なり、寺町が形成される。本書は、そんな天王寺七坂を舞台に繰り広げられる少し不思議な人間模様を描く連作短篇集です。

本書を読んだ後は、普段、何気なく上り下りしている坂道でも、何かいつもと違う風情を感じたり、どこかに物語を探してしまうことに。天王寺七坂からあまり遠くないところに住んでいるので、本書のような少し不思議な出会いに期待しつつ、ちょっと遠出の散歩がてら出掛けてみようかと。

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2017年12月17日

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雨の坂道で出会い、恋におちるも、自意識のために、愛する女を死に追いやってしまった作家の苦悩が哀切な「愛染坂」。坂に棲みついている猫たちの写真を撮るために訪れた女子高生が、その夜から金縛りと奇妙な悪夢に悩まされる「口縄坂」。大坂で頓死した松尾芭蕉の最期を怪談に昇華した「枯野」など9篇を収録。大阪の町にある「天王寺七坂」を舞台に、その地の歴史とさまざまな人間模様を艶のある筆致で描く。

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2017年04月22日

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大阪、天王寺にある七つの坂を題材にした短編集。
そんなにお寺と坂のある場所があったのね〜。
実際に、その坂を見に行きたくなる。
『清水坂』『愛染坂』『源聖寺坂』『口縄坂』の最初の4つが特に好みの話だった。

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2016年09月17日

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坂での出来事。身近な場所にも色んな話があるのなって感じます。それが例えこの世の話じゃなくても、愛おしく思えますね。

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2016年09月11日

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有栖川先生のロマンチスト方面を全開に執筆するとこういう作品になるんだなぁ……というわけで、ミステリ風味もあれば怪談風味もあるという短編集。大阪の地理に疎いので、土地勘は全くわからないのですが、大阪という土地に対する愛はなんとなく伝わりました。

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2016年05月31日

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大阪に実在する天王寺七坂にまつわるホラーを収録した短編ホラー集。

私は5年ほど大阪キタに家をおいていたが(実際に住んでたのは3年ほどか)、これらの坂について一切知識がなく、実際の情景をみることなく同書を読むことになったのが少し残念だ。
ホラー集といっても、「怖い」お話ではなく、人の死と関連する「不思議」なストーリーを大阪という場所、坂、土地に関連させて語ったもの。
いつか、この本を片手に七坂を巡ってみたくなった。

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2016年05月30日

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怪談だけれども、人情話のような趣があって面白かった。致し方ないけれども、馴染みのない固有名詞が多くて思うように読み進められず、後半2編は苦手ジャンルなのもあって、なかなか入ってこなかった。

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2016年05月04日

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