水のかたち 下
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水のかたち 下

715円 (税込)

3pt

志乃子は一個の鼠志野の茶碗をきっかけに、骨董の世界へ足を踏み出していく。茶碗と同時に貰い受けた手文庫には、小さな手縫いのリュックサックと、敗戦後に命懸けで、北朝鮮から三十八度線を越え帰国した、ある家族の手記が入っていた。残りの人生で何が出来るかを考えた彼女は、その持ち主を探し始める――。ひたむきに生きる人々の、幸福と幸運の連鎖から生まれた、喜びと希望の物語。

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水のかたち のシリーズ作品

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  • 水のかたち 上
    759円 (税込)
    東京下町に暮らす主婦・志乃子、50歳。もうすぐ閉店する「かささぎ堂」という近所の喫茶店で、文机と朝鮮の手文庫、そして薄茶茶碗という骨董品を女主人から貰い受ける。その茶碗は、なんと三千万円は下らない貴重な鼠志野だという。一方、志乃子の姉、美乃も長年勤めていた仕事を辞め、海雛という居酒屋の女将になるという。予想もしなかった出会いから、人生の扉が大きく開きはじめる――。
  • 水のかたち 下
    715円 (税込)
    志乃子は一個の鼠志野の茶碗をきっかけに、骨董の世界へ足を踏み出していく。茶碗と同時に貰い受けた手文庫には、小さな手縫いのリュックサックと、敗戦後に命懸けで、北朝鮮から三十八度線を越え帰国した、ある家族の手記が入っていた。残りの人生で何が出来るかを考えた彼女は、その持ち主を探し始める――。ひたむきに生きる人々の、幸福と幸運の連鎖から生まれた、喜びと希望の物語。

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水のかたち 下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年01月10日

    今まで読んだ宮本輝の中で1番好きかもしれない
    水の流れのままにではなくて、水のかたちのままに
    『善き人』の強さを最近強く感じる自分にとって、なんだか救われたような気持ちになる話だった

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    Posted by ブクログ 2016年10月03日

    平成28年9月

    主人公の人生が平凡だったものから変わっていく。
    その中で主人公の中にあるものは変わらず大切に一滴一滴の力を大切に。

    ファニー(偽物)が世界を席巻している時代。
    偽物、まがいもの、うらっつらだけ。そういうのに人間は騙されやすい。
    一丈のほりを越えぬもの、十丈二十丈のほりをこうべきか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年03月04日

    物語以前に宮本輝の文章が好きである。
    読んでいると、ほっとして気持ちが温かくなる。
    この物語も主人公は恵まれた女性だが、「水のかたち」を柔らかく醸し出すために存在しているようだ。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月28日

    ごく普通の生活をしていた主婦が人との繋がりによって自分の幸せを広がっていく、ありそうでありえない物語の後編。
    主人公は自分の力で引き寄せたのではない様々な事柄は、その生き方によって、自ずと引き寄せられていく、その生き方は相手に合わせて変化しながらも、結局は変わらない信念のようなものによって繋がってい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年10月21日

    日常を起点としながらも、スケール感のあるストーリー展開。
    明るくあっけらかんとした主人公の人柄に惹かれた。

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月09日

    それぞれの人間模様と幸せの連鎖。それぞれバラバラなのが人の個性なのでそれがそのまま表現されていて安心します。

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    Posted by ブクログ 2023年08月27日

     ロダンはいう「石に一滴一滴と喰い込む水の遅い静かな力を持たなければならない」
    水には、そんな力強さがある。
     志乃子は、「私は水の流れに乗って、それに身を任せて今日まできたと思っていたが、そうではないのだ。流れとともにかたちを変え続ける水に沿って生きてきて、今日の自分というものを得たのだ。どんな尖...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月06日

    2023年5月6日
    一気読み。
    真っ当な人には真っ当な人がくる。
    秀でた人には秀でた人がくる
    朱に交われば赤くなるの言葉通り。

    もしや利を狙った輩が蔓延るのでは?
    とか、騙す組織が現れるのでは、と心配したが、信頼できる人たちの繋がりだった。
    戦争の爪痕は語りついでいくべきと思う。

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月24日

    「善き人たちのつながり」
    あとがきにあるこの言葉につきる物語でした。
    余りにも良いことばかり?なので、どこかに落とし穴が?とうがった読み方をしていた自分を反省…

    少しも後ろめたいことをしたくないという気持ち、その思いに正しく生きていきたいという気持ちは、自分が生きる上で大切にしたい事と一緒だなと思...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年09月21日

    50歳の主婦がたまたま古美術品を手に入れたことから、日常の生活が大きく変化していくさまを描いた長編小説。

    宮本輝の作品を手に取ったのは、何年ぶりだろう。その昔、『泥の河』をはじめ『青が散る』『錦繍』など10冊ほど読んだ記憶があるが、最近はとんとご無沙汰していた。
    友人の薦めで借りたのだが、まずは安...続きを読む

    0

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