獄中記

獄中記

1,100円 (税込)

5pt

微罪容疑によって逮捕、接見禁止のまま512日間勾留された異能の外交官は、拘置所のカフカ的不条理の中で、いかなる思索を紡いでいたのか。神との対話を続け、世捨て人にならず、国家公務員として国益の最大化をはかるにはいかにすべきか。哲学的・神学的ともいうべき問いを通してこの難題に取り組んだ獄中ノート62冊の精華。書下ろし100枚。

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獄中記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    外交官×神学の境地とはこんな感じなのか…本人は大変だったろうが、これは読み物としてかなり面白かった。

    0
    2021年08月02日

    Posted by ブクログ

    真実がどこにあるのかはわからない。
    わからないが、512日間の強烈な精神力がここに描いてあった。
    真似などできるものではない。

    [more]
    (目次)
    第1章 塀の中に落ちて―二〇〇二年五月二〇日(七日目)から七月二八日(七六日目)まで
    第2章 公判開始―七月二九日(七七日目)から九月二七日(一三

    0
    2018年10月12日

    Posted by ブクログ

    塀のなかにいることを
    ある種楽しんでるよーな?

    もしくは

    せっかくの機会だから活かそうとしているのか?

    どちらにせよ
    一般人からすると奇人変人の類い


    知の巨人という渾名も分からんでもないです。

    0
    2016年10月05日

    Posted by ブクログ

    鈴木宗男氏に対する国策捜査に巻き込まれ、実刑判決を喰らった元外交官であり、現在は執筆・評論業に忙しい佐藤優氏が、収監中に書き溜めていた大量のメモや手紙を1冊の本にまとめたもの。逮捕されるまでは対ソ連・対ロシアの外交官であり、モスクワ在任期間が長かったこともあり、ロシアや東欧に関する政治・文化的背景の

    0
    2014年06月01日

    Posted by ブクログ

     かっこいい。
     学術的な事柄から、日本の基礎体力の低下についての憂慮、後輩へのアドバイス、果ては「馬鹿」という言葉の意味まで、様々なことが書かれていて、それらが佐藤優という一人の人間を浮かび上がらせる。

     佐藤さんはビジュアル的には無頓着なイメージなのだが、彼の眼光の鋭さには非常に憧れる。彼の生

    0
    2012年09月07日

    Posted by ブクログ

    この本は著者が下獄していたときのノートや手紙を元に編みなおした記録です。今回この本を読むのは三度目になりますが、その圧倒的な思索の量と質に驚きをかくせません。

    どうも最近、こういう本ばっか読んでます。僕がこの本を読むのは今回を含めてちょうど三回目のことになりますが、読むたびに作者の強靭さと知識の

    0
    2011年10月09日

    Posted by ブクログ

    この本と「国家の罠」を併せて読めば北方領土問題に関する理解が随分と深まると思います。
    検察官の執拗な取調べが続く中でも読書に耽り語学の勉強に邁進する佐藤氏の旺盛な知識欲に驚嘆させられました。
    「とりあえずドイツ語の辞書を通読しよう」とか、なんかもう辞書を通読という発想からして次元が違うと思いました。

    0
    2010年01月18日

    Posted by ブクログ

    獄中での生活や思考がよくわかります。また知的活動の方法論としても優れた本だと思います。絶対のオススメの一冊!

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    戦後最強と言われた外交官佐藤優氏の著書。

    こんな人間がいたのかと驚かされる。独房での時間を自己研鑽の場と捕らえ、ひたすらに読書と語学学習に取り組む氏。大学時代から神学を学び、それを外交に活かし、日本という国を引っ張っていったと言っても過言では、ない仕事をした人物。現在、偽計業務妨害の罪に問われ、起

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    のちに『国家の罠』に結実した「国策捜査」の実態。拘置所という空間で知的営為を組み立てていく執念。キリスト教神学論争と政治哲学の奇妙な類似など啓発される点は多い。現実には美食も酒もタバコも無く、テレビラジオ等の娯楽も厳しく時間制限され(なぜか外国語書籍の差入れも禁止)最大限に屋外運動でも運動不足で大抵

    0
    2022年01月28日

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