漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022

漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022

913円 (税込)

4pt

労働運動の攻防、社会党の衰退、国鉄解体の衝撃。
左翼はもう存在感を取り戻せないのか?
左派の未来の可能性を問う、「左翼史」第三弾!


【本書の目次】

序章 左翼「漂流」のはじまり
第1章 「あさま山荘」以後(1972-)
第2章 「労働運動」の時代(1970年代1)
第3章 労働運動の退潮と社会党の凋落(1970年代2)
第4章 「国鉄解体」とソ連崩壊(1979-1992年)
終章 ポスト冷戦時代の左翼(1990年代-2022年)


【本書の内容】

・共産党で起きた「新日和見主義事件」
・内ゲバ「川口大三郎事件」の衝撃
・東アジア反日武装戦線と「三菱重工爆破事件」
・「日雇い労働者」をオルグする方法
・労働運動で「布団屋」が繁盛した?
・吉本隆明が左翼に与えた影響
・「郵便番号を書かない」反合理化闘争
・「革新自治体」「革新首長」のムーブメント
・上尾事件と首都圏国電暴動
・社会党の弱体化と「江田三郎の追放」
・「国鉄民営化」と中曽根康弘の戦略
・土井たか子という尊皇家
・衰退した社会党、生き残った共産党
・メディアが「エリート化」した弊害
・新しい左翼と「ヴィーガニズム」「アニマルライツ」
・「ウクライナ侵攻以後」の左翼とは ……ほか

...続きを読む

漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    1970年代からの労働運動の盛り上がりと衰退、それと連動した社会党の盛り上がりと衰退、が主なテーマ。
    お子様(リアルな意味で)だったので総評潰しとしての国鉄民営化という認識はなかったが、総括としては納得できる。
    その後の郵政民営化や国立大学法人化と同様に、悪玉として取り扱う世論が作られていたのは覚え

    0
    2023年07月01日

    Posted by ブクログ

    20世紀末頃、自分が少しの間通っていた都内の大学では革労協が自治会を牛耳っていた。あさま山荘事件で学生運動がその支持を失い、低迷が決定的になっていた時代だったが、校門の前には角ばった文字で政治的主張をする立て看板が置かれていたものだ。(遠い目)
    当時革労協は狭間派と木元派に分裂、木元派が自治会を掌握

    0
    2023年02月23日

    Posted by ブクログ

    3部作シリーズ。全作品読んだ。ソ連崩壊後に生まれた世代としてはそれ以後の共産党、左翼についての知識を得る機会がなかったのでお勧め。

    0
    2022年12月24日

    Posted by ブクログ

     このシリーズがこの本で完結するわけだが、現在行われているウクライナ戦争の位置付けが明確になった。読む価値のある本だと思います。

    0
    2022年11月20日

    Posted by ブクログ

    シリーズの3冊目。
    このお二人の本の中で最も価値のある本だと個人的には思いました。特に最近の左派、共産党、学生運動的なものについての考察は今までになく感銘を受けました。
    いわゆる革命に対する成就への時間的感覚の差については指摘をされる機会が少ないように思いますが、様々なところで当てはまる根本的な背景

    0
    2022年11月19日

    Posted by ブクログ

    なんと言っても、解説的立場を池上さんが務めるので、左翼思想、労働運動に疎い世代にも、わかりやすい。
    また、佐藤さんの解釈・説明、博学さからの話題の広がりが、面白く、最後まで読み通せました。
    左翼の将来像に薄暗くも灯りを照らして論じる最終章は好きです。
    また、成田闘争の概説、土井元衆議院議長のエピソー

    0
    2022年11月14日

    Posted by ブクログ

    外山恒一による左翼史本を読んだ直後だったので理解しやすかった。
    今の若者として、労働運動の盛り上がりってちょっと想像できず、上尾駅での暴動など当時の様子を興味深く思いながら読んだ。
    共産党は、社会党の平和路線をうまく引き継ぐことでここまで生き残ってこられたということも理解できた。共産党は今苦しいだろ

    0
    2022年08月08日

    Posted by ブクログ

    左翼の中の人ではなく、外から見た視点(正確には元中の人)。左翼活動への諦めからくる乾いた論調。
    成田、テルアビブ、三菱重工など歴史の1ページから現在までを書いている。環境破壊、性的多様性、原発反対、九条だけでは政権取るの難しいと思う。

    0
    2024年02月20日

    Posted by ブクログ

    シリーズ最終巻。
    この辺りから、だんだん知っている名前も増えてきて面白い。

    本作では革マル派、中核派、民青などに加え、労働組合の物語が強くなってくる。
    中でも国鉄時代の労働運動は大変に興味深い。
    ただし、上尾事件や首都圏国電暴動などは1973年の事件ということで全く知らず。
    こんな恐ろしい事件があ

    0
    2023年10月01日

    Posted by ブクログ

    1−2巻は熱く読めたけれど3巻目はゆるいというか薄いというか現在に近いから書きにくいところもあるのかな

    0
    2023年01月14日

漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社現代新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す