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台湾撤兵以後、全国的に慢性化する士族の反乱気分を、政府は抑えかねていた。鹿児島私学校の潰滅を狙う政府は、その一環として、兵部大輔を辞め萩に帰った前原一誠を頭目とする長州人集団を潰そうとする。大警視・川路利良が放った密偵は萩で前原を牽制。しかし、士族の蜂起は熊本のほうが早かった。明治九年、神風連ノ乱。
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Posted by ブクログ
西郷の唱えた征韓論は知っていたが、征台論は知らなかった。それもまさか征韓論を反対した大久保利通が征台論を唱えたというのは、その時代背景の複雑さを物語っている。例えそこに事情があったとしても、やはり民衆から見れば太政官に対する信頼を失うことになりかねない。 大久保は西郷のことを考え、そして、薩摩士族の...続きを読む不満を少しでも解消させる手段として負の影響を少ないと考えた台湾出兵を考えた。しかし、結果的にはそのこと自体が士族の不満を増大させることになる。 一貫性の無い政策はいつの時代も国民の信頼を失う。
士族の不満がたまる中、薩摩の立ち上りを恐れる政府は、この場合、大警視川路は、長州に密偵を送り、まずは長州の士族壊滅を狙う。薩摩と協力されることを恐れているためである。ところが、熊本における神風連が先に行動を起こした。のちの神風連の乱として知られる。
改めて司馬遼太郎さんの文学力・文章力には脱帽します。司馬さんはこの様な小説を書く時には資料を徹底的に調べて書いたそうです。それに、司馬さんの素晴らしい事は、読者に時代背景をキチンと説明していてくれている所です。時代背景を分かってから、時代を読まないと、その時代の人は分からない。司馬さんの言う事が最も...続きを読むだと納得した巻です。西南戦争がおこる序章の乱が何故起きたか、その根底にあるものを分かりやすく、そして深く書いている巻にまとまっています。
通読するのに、いささか骨が折れるが、読み出すと面白い。 中江兆民の民権についての考え方が興味深かった。 「民権は、人間が天賦のものとして持っているものなので、ただ奪われているだけです。それを回復するのは、人民です。権令のおっしゃるような太政官ではありません」 そして、それに続く司馬氏のコメント。...続きを読む "恩賜の民権"ではどうにもならぬ、というのが中江兆民の持説である。上からあたえられた民権なら、上の都合のいいように分量が決められている。(p32) 以前、日本国民の政治参加(例えば投票率とか)が消極的なのは、自分たちで勝ち取った民主主義ではなく、与えられたものだから、 という文章を何かで(どなたの文章だったか…)読んで、確かにそうだな、と思ったが、すでに明治の始めにこのことを言っていた人がいるということに驚いた。 中江兆民という人物に興味が湧いた。
「尊王攘夷」のスローガンで始まった筈の倒幕運動から、明治維新が為ってみたら、幕末からの開国方針が何も変わっていないという、この歴史の流れが、長らく釈然としなかったのだが、これを読んで、漸く腑に落ちたというか――当時の士族達も釈然としなくて、だからあちこちで士族の反乱が起きて、最終的に西南戦争に至った...続きを読むのね、と。しかし、旧支配層の武士は既得権益を取り上げられ、庶民は税金やら兵役やら負担が激増した、この明治維新という大改革が、よく破綻・瓦解しなかったものだという、新たな疑問が湧いてきた。
この第六巻は西南戦争の勃発する1年前の明治9年が描かれているが、前半は地方官会議や島津久光について書かれている。後半は太政官への不平不満を抱く士族たちが、ついに立ち上がり熊本で「神風連の乱」が爆発する。
神風連が決起し事が起こった。 いよいよ西南戦争に向かって動いてゆく。 反太政官思想の波が大きくうねり出したと言って良いだろう。 歴史的には西南の役が大きく取り上げられるが、その前夜、反太政官思想の有志たちがどのようにしていたかなどがよく分かる。 後の日露戦争などで後世に名を残す、児玉源太郎や乃木希典...続きを読む、野津道貫の兄、野津鎮雄の名前なども出てくる。 神風連の決起が西南戦争への弾みになったことは確かであろう。
明治維新直後の不安定な時代を描いている。 征韓論から西南戦争にいたる5年間が舞台。 西郷隆盛を始め多数の人物のエピソードと緻密な時代考証にその時代を知る思い。
後半突入第6巻。全体的にはやや停滞気味ですが、ラスト100ページの神風連の乱は映画のような迫力です。純粋暴力から派生する殺戮は鬼気迫るものがあります。
やっと6巻まで読み終えました~ 字が小さくて多いので時間がかかるのと、電車の中では老眼に辛いです(^^; 萩の前原一誠が川路警視の放った密偵に騙されるあたりは悲壮感が漂っていましたね。 続いて7巻に突入します。なんとか夏までには読破できそうです(笑)
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