芝桜(下)
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芝桜(下)

869円 (税込)

4pt

陰に陽につきまとってくる蔦代に腹を立て、無気味にさえ思いながらも、じっとその我儘に耐えてきた正子だが、ついに蔦代に絶交を宣言した。しかし、蔦代は一向に頓着しないどころか、再び正子の生活に泥足で踏み込んでくる。――雛妓(おしゃく)のころから一緒だった二人の女の宿命的な絡み合いと凄まじい愛憎の葛藤を、大正の初頭から終戦にかけての三十年の時の転変の中に描く。

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  • 芝桜(上)
    913円 (税込)
    津川家の正子と蔦代は将来の看板芸者と目されていた。しかし、二人の性格は全く対照的だった。実直で健気、芸者の通信簿でも総牡丹(全甲)をもらうほど頭のいい正子。美しく信心深いところがありながら、水揚げ前に不見転(みずてん)で客をとり、嘘を本当と言いくるめて次々に男をかえていく蔦代。――二人の芸者の織りなす人生模様、女同士の哀歓を絢爛たる花柳界を舞台に描く。
  • 芝桜(下)
    869円 (税込)
    陰に陽につきまとってくる蔦代に腹を立て、無気味にさえ思いながらも、じっとその我儘に耐えてきた正子だが、ついに蔦代に絶交を宣言した。しかし、蔦代は一向に頓着しないどころか、再び正子の生活に泥足で踏み込んでくる。――雛妓(おしゃく)のころから一緒だった二人の女の宿命的な絡み合いと凄まじい愛憎の葛藤を、大正の初頭から終戦にかけての三十年の時の転変の中に描く。

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芝桜(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年01月07日

    蔦代が気味が悪く、正子の逆上するがよくわかる。本当に面白い。
    続編があると知り喜んでいるところ。
    早く読みたい!

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    Posted by ブクログ 2015年07月17日

    驕り高ぶり余裕をみせると、蔦代のような女からは隙を衝かれる。阿弥八姉さんの言うとうり格が違うし本当に賢い人はこういう人を寄せ付けないし正子を本当に守ってくれてる人が側にいたら寄り付けなかったはず。正子も天涯孤独でそして若い時に贅沢三昧を覚えた芸者は堅気にはなれない。本人がその気でも世間はそんなに甘く...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月16日

    有吉さんの描く「女」はだいたい不気味で怖い。嶌代の何が怖いって善と悪が半分ずつ彼女の中に存在していて、どっちも本当の嶌代だってところだと思う。
    こんな人が友達だったらと思うとぞっとする。

    0

    Posted by ブクログ 2010年04月22日

    同じ芸者屋で、同じ環境のなかで育ちながら
    全く違う性質をもったふたりの芸者のはなし。

    タイプは違えど、それぞれにとび抜けた美しさをもっているのに
    その美貌と賢さ、実直な人柄で最高の旦那の寵を受け、
    押しも押されもせぬ売れっ妓芸者になってゆく正子に対し
    小狡く、芸者の軽蔑するおこないをくり返して
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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    一気に読んじゃいました。
    有吉さんは、ワルイ女を書くのが上手ですね。
    信心深く、親孝行で、花を愛する蔦代も、男からも女からも、むしりとるだけむしりとって阿漕に稼ぐ蔦代も矛盾しないで存在する。その見事さが、悪い女は全てが悪いかのような錯覚を持っている私達に違和感を持たせるのだろう。主役は正子だが、正子...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「男なんて信じるもんじゃないわ、信心するなら神様仏様よ」なんて言ってしまう信心深い悪女の蔦代がやっぱりいいです。見事に主人公を振り回してしまうなんてさすが有吉佐和子の書く女は惹き込まれます。

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    Posted by ブクログ 2023年09月02日

    正子に蔦のように絡んでくる蔦代。蔦代という名前がしっくりくる。蔦代の真意がなかなか掴めなかった。蔦代は正子の味方なのか敵なのか...

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    Posted by ブクログ 2012年09月01日

    夢中で読んだ上巻の続き。

    こちらもおもしろかったが、結局、蔦代は何だったのだろう。。。
    最後に大きなどんでん返しがあるはず!と思って読んでいたわたしとしては、なんだか味気ない終わり方だった。
    表と裏の顔がある蔦代は、「悪女について」の主人公と少し重なる。
    野望の為にあらゆる手段を使ってこつこつとお...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    大正・昭和に生きた芸者の奇縁な友情の物語、とまとめると乱暴なのだが。
    主人公正子はときに(というよりは常に?)蔦代をうとましく感じ、逃れようとするが、結局は助けてもらったり、腑に落ちないながらも許したり。
    最初から最後までとらえどころのない「蔦代」には、読み手としても気味悪さを覚えるが嫌いにはなれな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月18日

    本当に有吉佐和子のとりこになってしまう。
    蔦代の正子に対する友情というか愛情というか、底知れない思いというのが忘れられない。
    最後の最後まで、どきどきわくわくだった。
    そして、最後まで蔦代の発言に胸がむかつく思いでした。

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