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Posted by ブクログ
ながっ
医学系は大好き分野だからかもだけど
最後まで、とても面白く読ませていただきました
今までちょっと難しい分野も読んできたこともあるけど
多島さんの作品が一番分かりやすかった
あんまり勉強してきてない私でもすべて理解して読めました
精神科医の榊と、博物館の学芸部員瑤子と、舞台が二つにわかれており
ほぼ交互に進行していき読みやすかった
もちろん、最後のネタばらしはしないけど
博物館の過去の秘密のところはフィクションとはわかっていてもすごく壮大でロマンチックだと思った
榊先生の、もっと下品な(?)男子チックなところがもうちょっと見たかった(笑)
Posted by ブクログ
タイトルと裏のあらすじから『精神科医』がテーマの物語とだけ認識し読み始めた。途中で『多重人格』の言葉が出てきて“これはもしかして、一時流行ったビリーミリガン的なものか??”と思ったが、そこまでの細かい精神科の描写や一向に猟奇的な方向に進まない(進むことは望んでいないが)状況に良い意味で裏切られた感じがした。
精神分裂病(現・統合失調症)と他の症例との類似点や違いについてもしっかり説明されており、医学知識の乏しい私のような読者も読んでいる間は俄か専門家になれているような気がした。
終わり方はなんとなくフェードアウトしたような物足りなさもあるが、完治の無い病気がテーマだからこそ人生が続く限り終わらないと考えれば納得です。
Posted by ブクログ
ある精神科医が、新しく勤めることになった病院で
受け持った1人の少女。
高校生の彼女を診断していくうちに、
主人公はある症例と対峙することになる…といった
ストーリー。
途中で明かされるが
多重人格ものである。
姉が人格の1人だというタネはすぐ分かるが、
この物語の凄いところは、リアルさ。
膨大な資料から生み出された圧倒的リアルさ。
サイコものにありがちな、作り物っぽいおどろおどろしさではなく、実際の治療現場をそのまま見ているような錯覚を覚える。
心理学や精神医療に興味があればあるほど
楽しめる作品。
ホントの意味でのリアルなサイコホラーに、
美術品の闇取引というもう一つのストーリーが
うまく溶け合い、キャラクターたちの行動を動機づけていく。
作者の多島斗志之先生が
失踪してしまっているのも
より物語に深みを感じてしまう。
Posted by ブクログ
とても精神科について専門的な内容まで詳しく書かれており読み応えがあって面白かった。
精神科医のとても細かな洞察が丁寧に描かれていて、実際に自分もこのように相手を探ることができたらもうすこし円滑にコミュニケーションが取れるのではないかとさえ思った。過去や常識など、様々葛藤しながらも懸命に患者と向き合う主人公の姿勢が心地よい。
一方で金工のくだりが途中途中はさまれていて精神科医と交互に物語が進んで行ったが、「最後どのようにこの伏線を回収するんだろう」と楽しみにしていたもののそこまでどんでん返し的なものではなく意外にあっさりしていた。別に伏線回収を楽しみしてたわけではないが少々残念であった。
精神分析について自分も興味を持っていて、実際に少しかじっていたので、"精神分析は医学ではなく文学だ"というセリフは「なるほど、当事者の客観的な視点とはこのようなものなのか」と、とても新鮮だった。それと同時に文学部である身としては、文学は主観的で科学よりも劣ったものとして作者が捉えているような感じが垣間見え、少しだけ気になった。精神分析の芳しくないものとしてのイメージを文学に例えるのは文学を冒涜してはいまいか!と思ったが、全体のストーリーとしてはとても面白くあっという間に読み終えてしまったので、良い本に出会えたと思う。
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小説・文芸
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