長英逃亡(下)
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長英逃亡(下)

737円 (税込)

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放火・脱獄という前代未聞の大罪を犯した高野長英に、幕府は全国に人相書と手配書をくまなく送り大捜査網をしく。その中を門人や牢内で面倒をみた侠客らに助けられ、長英は陸奥水沢に住む母との再会を果たす。その後、念願であった兵書の翻訳をしながら、米沢・伊予宇和島・広島・名古屋と転々とし、硝石精で顔を焼いて江戸に潜伏中を逮捕されるまで、六年四か月を緊迫の筆に描く大作。

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長英逃亡 のシリーズ作品

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  • 長英逃亡(上)
    737円 (税込)
    シーボルトの弟子として当代一の蘭学者と謳われた高野長英は、幕府の鎖国政策を批判して終身禁固の身となる。小伝馬町の牢屋に囚われて五年、前途に希望を見いだせない長英は、牢名主の立場を利用し、牢外の下男を使って獄舎に放火させ脱獄をはかる。江戸市中に潜伏した長英は、弟子の許などを転々として脱出の機会をうかがうが、幕府は威信をかけた凄まじい追跡をはじめる。
  • 長英逃亡(下)
    737円 (税込)
    放火・脱獄という前代未聞の大罪を犯した高野長英に、幕府は全国に人相書と手配書をくまなく送り大捜査網をしく。その中を門人や牢内で面倒をみた侠客らに助けられ、長英は陸奥水沢に住む母との再会を果たす。その後、念願であった兵書の翻訳をしながら、米沢・伊予宇和島・広島・名古屋と転々とし、硝石精で顔を焼いて江戸に潜伏中を逮捕されるまで、六年四か月を緊迫の筆に描く大作。

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長英逃亡(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年09月05日

    いやが上にも、緊迫感の増した下巻。
    家族のために、逃亡を続ける高野長英。
    長英を逃亡させた、汚名を回復するために必死な幕府。
    遂に、決着が見られる。
    過酷な逃亡を、克明に記した大力作。

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    Posted by ブクログ 2020年03月24日

    上巻に引き続き高野長英の逃避行。発覚した場合自分の家が没落するという大きな危険を孕みながらもこれだけの人々にゆく先々で助けられる姿や、薩摩藩・宇和島藩等までも協力する様子を見て高野長英という男が只者ではないことを再認識させられた。先見の明があり、学のあるものはどの時代も国からは恐れられる存在である。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月25日

    上巻は逃亡生活を克明に描くところが中心で高野長英の当代への影響については余り触れられていなかったが、下巻に入り島津斉彬や伊達宗城から評価を受け、彼の兵学書の翻訳が当時の開明的指導者に多大な影響を与えていたことが記されている。
    高野長英が幕末の思想的な中心人物であったことを今更ながら理解することができ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月03日

    いやはやこれは力作でした。人間長英の逃亡劇。史実に忠実に、硬質なタッチで描く。
    わたしも一緒に逃亡している気分になった。

    彼を獄に投じた目付鳥居耀蔵が、彼の脱獄後失脚したことを知ったときの身もだえするような後悔。
    「長英は、自分が早まったことを強く悔いた。わずか2ヶ月余の差が、運命を大きく狂わせた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月24日

    壮絶な終わり方だった。伊達宗城、島津斉彬など幕末の有名人が登場して、時代は一気に動いていく。せっかく開けたと思った長英の運命が、生活費のために落ちていってしまったのが悲哀である。

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    Posted by ブクログ 2021年01月24日

    非常に面白く、細部まで圧倒される力が注がれた作品だった。
    根を込めて読んだ事もあり、長英の目線でoneショットカメラ的に彼の人間的なものを共有して行った想い。

    当所は「インテリ特有の不遜傲岸」さが有れども、長い逃避行の裡に、下賤問わず(たいていは裕福な医師や商人だったが)人に触れて、温もりへの謝意...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年01月22日

    綿密な調査で史実に基づいた作品。生涯のうちの僅か6年の短い期間の逃亡生活をスリルに満ちた長編に仕立てた。長英の強い意志はもとより、周囲の人が命懸けで支援する。友人はありがたい存在だ。追われる身で妻子と過ごせたのは信じ難いが、娘が吉原に売られる話は真実味があって暗澹たる気持ちになった。2019.1.2...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年07月23日

    一方、下巻では長英に影響を受ける人たちが確かにいたこと、また「志士」という人たちがどんなものなのかと考えさせられた。やはり現代において、ここまで気高い志を保つ人にならねばと思って仕方がない。
    しかし、不運。不運だが、気高い。

    0

    Posted by ブクログ 2012年06月23日

    不運だった人には違いない。
    しかし、この作品を通じて『偉大』と感じられるのは、高野長英本人ではなく
    彼の才能を認め、庇い、手を差し伸べてくれた人々のほうだった。
    あの時代の人々の器の大きさ、優しさに触れられたことのほうが、むしろ収穫だったな。

    翻訳家として偉業をなしたことは事実だが
    人間としては時...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年01月09日

    奇しくも、オウム逃走犯平田が自首してきたタイミングと近い。もっとも、長英は捉えられてすぐさま殺されたのであるが。
    それにしても人望が厚かったのと、類まれなる才能を持っていたのは間違いないようだ。

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