ふぉん・しいほるとの娘(上)

ふぉん・しいほるとの娘(上)

979円 (税込)

4pt

幕末の長崎で最新の西洋医学を教えて、神のごとく敬われたシーボルト。しかし彼は軍医として、鎖国のベールに閉ざされた日本の国情を探ることをオランダ政府から命じられていた。シーボルトは丸山遊廓の遊女・其扇を見初め、二人の間にお稲が生まれるが、その直後、日本地図の国外持ち出しなどの策謀が幕府の知るところとなり、厳しい詮議の末、シーボルトは追放されお稲は残される。

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ふぉん・しいほるとの娘 のシリーズ作品

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  • ふぉん・しいほるとの娘(上)
    979円 (税込)
    幕末の長崎で最新の西洋医学を教えて、神のごとく敬われたシーボルト。しかし彼は軍医として、鎖国のベールに閉ざされた日本の国情を探ることをオランダ政府から命じられていた。シーボルトは丸山遊廓の遊女・其扇を見初め、二人の間にお稲が生まれるが、その直後、日本地図の国外持ち出しなどの策謀が幕府の知るところとなり、厳しい詮議の末、シーボルトは追放されお稲は残される。
  • ふぉん・しいほるとの娘(下)
    1,089円 (税込)
    日本に残されたお稲は偉大な父・シーボルトを慕って同じ医学の道を志す。女の身で医者になることなど想像すらできなかった時代に、父の門下生を各地に訪ね産科医としての実力を身につけていくが、教えをうけていた石井宗謙におかされ、女児を身ごもってしまう……。激動の時代を背景に、数奇な運命のもとに生まれた女の起伏に富んだ生涯を雄渾の筆に描く吉川英治文学賞受賞の大作。

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ふぉん・しいほるとの娘(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年07月29日

    シーボルトと長崎丸山の遊女お滝との間に生まれたイネの生涯を描いた幕末期の歴史小説。
    上巻はシーボルトとお滝の馴初めから、イネが単身、学問を捨てきれず、シーボルトの弟子であった宇和島藩の医師二宮敬作を訪ねるところまで。
    江戸時代の長崎、出島の様子、また、そこに過ごすオランダ人の生活、遊女との関係等が詳...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年04月17日

    シーボルトと言えば、日本に西洋医学を広めたことと、シーボルト事件という歴史の授業習った程度しか知らなかったのだけど、この壮大な歴史ドラマにただただ感動するばかりでした。しかし1400ページの大作に読むのはかなり難儀(笑)。大河ドラマにでもしてほしいくらいだけど。

    シーボルトが日本に来たのは1823...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月30日

    幕末の長崎出島、シーボルトの妻、娘を描いた物語。
    感想は次巻へ。
    タイトルはシーボルトの娘とあるが、むしろ上巻はシーボルトお抱えの女郎おたきの物語だった。
    人間らしい生々しいシーボルトが描かれた物語だと思う。

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    購入済み

    吉村昭らしい作風

    2023年08月04日

    ドライで淡々としかも詳細に記述する。いわゆる記録文学の典型とも言える作風の作品である。この上巻で多くのページを費やして描かれているのは、フォン.シーボルトその人である。当時の典型的な知識人として、進歩が遅れている日本へ、進んだ医学を伝えると同時に、帝国主義.植民地主義の尖兵として地理的情報 風物情報...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月30日

    江戸末期に長崎の出島にやってきたドイツ人医師シーボルト。当時の鎖国政策を掻い潜るため、オランダ人と偽って入国活動する。医師として、日本の医術の発展に貢献する一方で、オランダからの指示で日本の国情、地理、経済などを報告するいわば産業スパイのような一面もあった。これが元で日本を追放になる。出島に出入りさ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月15日

    シーボルトが長崎の遊女に産ませた娘お稲の物語。前半はほぼシーボルトと遊女其扇の話しで、シーボルト事件を軸に来日から追放まで。

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    Posted by ブクログ 2012年12月16日

    てっきり「フィクション」だと思って不勉強なままで読み始めたんですが、基本はノンフィクション。随所に著書の創作も盛り込まれているんだと思いますが、登場人物はほぼ100%、Wikipediaで検索したら出てきます。幕末の動乱期における歴史を追いつつ、シーボルトの私生児であった「お稲」の人生を辿る、という...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月17日

    遊女として長崎の出島に出入りしシーボルトの子を産んだ其扇(ソノギ)さん。
    幕府の政策やら時代背景の記述とともに物語は続いていくのだけど、その部分は飛ばしてソノギさんの部分だけ読みたくなってしまう。
    どういう時代に生きた人たちであるかがわからないと本当の理解は得られないだろうから仕方ないと思うけど。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年01月28日

    日本がもっとも変わる時代に、長崎の出島は輝いた場所だった。シーボルト、出島、西洋医学。当時の日本人の世界を知りたいエネルギー、新しい医学への情熱は、すばらしい! オランダ人と日本人はこのころ出会っていたんですね。

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    Posted by ブクログ 2011年11月30日

    母国を思うあまり国禁を犯し、追放となった点は致し方ないと思えるが、当時の日本へ医学を惜しみなく伝承した点、また、遊女であっても深い愛情に溢れていた点はシーボルトに好感が持てる。対して、当時の日本には悲しい現実が多々あったものだと思わされる。娘の稲の今後に期待し下巻へ。

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