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二十世紀は戦争と革命の時代だったとも言える。一方で、一年ごとに見ていけば、意外にも大事件の起こった年は少ない。そんなふうに私たちは毎日を普通に生きているのだ。しかし、普通が激動に結びつくことは理解されにくい。一体、この百年で、何が変化し、何が変わらなかったのだろう? 生活レベルのことから、芸術、経済、政治まで、橋本治が、歴史の全体像を身近なものへと手繰り寄せる。
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Posted by ブクログ
2001年、21世紀が始まった年にこの本に出会い、楽しく読みました。 あれから9年、そろそろ読み返してみるか。と再読。 やっぱり20世紀はおもしろい。戦争を節目にして世界も日本も大きくうねってる。20世紀あたまに絶大なる勢力を誇っていたイギリスは第一次、第二次世界大戦を経て萎んでいき、戦後脅威的存在...続きを読むだったソ連はもう今は存在しない。ヨーロッパ中心の世界が戦後、米ソ冷戦を経てアメリカ中心の世界へと以降していく。それが最近の俺様何様のアメリカは経済的危機を迎え、次の世界覇者はどこの国になるのか、未来のことはまったくわかりません。21世紀はどんな時代になるのやら。 22世紀を迎える頃には当然橋本氏も私もこの世に存在しないでしょうが、彼が書く「21世紀」も読んでみたいものだ。
歴史を学ぶってこういうことか、と思った本。 1900年から2000年まで、1年ごとの編年体コラム。 昔の歴史の授業では「○○年 ××事件」と記憶したものだけど、 当たり前だけど、その年にその事件だけが、いきなり起こったわけじゃない。 いろいろな要因が積み重なって、たまたま勃発してしまって記憶されたと...続きを読むいうだけ。 1年を通して、良い悪いいろいろな出来事が起こっている。 それを著者がいったん噛み砕いて著者ならではの視点から歴史を語っている。 ほんと面白いです。
20世紀とは何だったのか、というもの。短編小説な感覚で読みやすい。下巻は読み途中・・・ほとんど内容を忘れてきたので再読したい。
20世紀といっても別に欧米と中国、そして日本だけが世界の全てではない筈なのに、そこには中南米や中東、アフリカ、南・東南アジアへの視点は完全に欠落している。のみならず、文化史的な記述も(作家なのに)少なすぎ。キュビズムも未来派もゼセッションもCIAMもロストジェネレーションも一切言及なし。全体への目配...続きを読むりがないのに反比例して自説は強硬に押し捲るからやたらと反復が多く途中で「もうわかったから」とうんざりする。(第一次世界大戦の終結が第二次世界大戦に直結しているとの説は別に個性的な見解でもなんでもないが、それにしても本書には何度でてくることか)箇条書きにすれば多分10行くらいにまとまる内容だ。
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