あほうがらす

あほうがらす

660円 (税込)

3pt

人間という生きものの不思議さ、運命のおそろしさ……“ポン引き”の生き方を活写した軽妙洒脱でユーモラスな表題作、忠臣蔵の悲劇の主人公浅野内匠頭の、説明のつけようもない二面性を照射した「火消しの殿」、芝居や映画のヒーローとしてではなく、一人の武士として己れの立場を貫いた男を描く「荒木又右衛門」など、著者の多岐多彩な小説世界の粋を精選した11編を収める。

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あほうがらす のユーザーレビュー

3.6
Rated 3.6 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    鬼平犯科帳の作者による短編。それぞれの登場人物が重なっていたりして、ゆるくまとまりがあった。

    江戸時代の男色が描かれた話がいくつかあり印象的であったし、やはり当時は男色が日常の一部であったことが伝わるようであった。

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    2025年01月10日

    Posted by ブクログ

    <目次>


    <内容>
    すべて時代物。短編ながら、主題作の「あほがらす」はじめ、実在の浅野内匠頭や大石主税、荒木又右衛門などを扱っても、ちょっと違う視点から切っていく。人生うまくいくものではないけど、捨てたものでもない、と感じられる珠玉の作品群。

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    2023年10月10日

    Posted by ブクログ

    池波正太郎の書いた本を初めて読んだ。
    11篇からなる時代小説で殿様、家来、家臣、そこから繋がる人間関係を読み込むほど、おもしろい話になっている。地位、お金、愛憎、欲、侮辱、と書いて何だ500年後にもあるものばかりだと、苦笑する。
    そして、貫く思い、覚悟、看過、変貌それらが混ざり合ってこの小説を愛おし

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    2023年08月25日

    Posted by ブクログ

    岡本綺堂『半七捕物帳』を読み終えるのが惜しくて、巨匠・池波正太郎の作品を間に挟もうと思った。岡本作品が江戸弁、江戸の街並を彷彿させる筆致だとすれば、池波作品は人情を描く。浅野内匠頭、鳥居強右衛門、荒木又右衛門といった有名どころを配するかと思えば、「あほうがらす」のように市井の……それも裏社会の商いを

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    2022年12月04日

    Posted by ブクログ

    男色やポン引きと言った、光の当たらない人間らしさに焦点があたる作品が多く収録されている。清濁併せ呑む価値観と、武士道のような厳しさのコントラストが人間の生の楽しさを描いているようだった。

    0
    2021年04月12日

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