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東京にある総合出版社に勤務する編集者「わし」は、人知れず自らの性的な問題に苦悩していた。幼い頃に刻み込まれた、ある性的嗜好が大人になった現在も、恋愛の深刻な障害となっているのだ。その原因となったのが某少年漫画誌だったのだが…。モーレツでサイケな70年代が育てはぐくんだ世代の悲喜劇。鋭い時代考察と、うずくやましさ満載、姫野ワールド全開の傑作短編集。
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Posted by ブクログ
私は侮っていた。姫野カオルコを。ポップな表紙、キャッチーな帯。お気軽に暇つぶしに読みましょうと思って、近くのスーパーで手に取った。しかし、姫野氏、ものすごく頭が切れるうえに策士ですよ
1970年前後のサイケな時代を描く姫野氏の短編集(?短編で紡いだ小説というべきか)。私が、1970年〜80年という時代(とその間の変化)に、興味を持つきっかけとなった小説である。どの作品も、「ジェンダー」という言葉すら一般的に知られていなかった時代(アメリカのウーマンリブ運動が盛んになったのは、た...続きを読むしか1970年代初頭だったと思う…この辺りの歴史に弱いので勉強する予定)における、姫野氏の冷静で鋭敏なジェンダー感覚を感じさせるすばらしい作品である。 個人的には「オー、モーレツ!」、「お元気ですか、先生」の2作品が特に好きである。映画化するまでもなく映像が心に浮かび、心が締め付けられるような懐かしさを感じる作品である。私が当時の姫野氏と同年齢になるのは、1970年から30年近く後だと言うのに…。私が生まれる15年も前の話に、こんなにも懐かしさを感じてしまうのは、いったいなぜだろうか。思うに、この数十年日本社会は急激に変化してきたわけだが、子供時代の不安定な感覚というか大人社会への不信感みたいなものは変化しない、ということが原因だろう。 「オー、モーレツ!」では、主人公の洋子が学校内のグループを「社交」と言って疎ましく思う。「少年ジャンプがぼくをだめにした」では、主人公の小百合が連合赤軍の思想と「悪い雑誌」とされるジャンプに連載されている「ハレンチ学園」とラクウェル・ウェルチのカレンダーに興味を持つ。「お元気ですか、先生」では、小学校低学年の恵子が、「殺したいくらい嫌い」だという安倍先生への気持ちを、先生が怖くて、先生に怒られるのが嫌で、決して公言できず、ただひっそりと先生の名前を人形に書いてその胸に五寸釘を打ちつける。そして「ほんま、おかしいなあ。何であんなに些細なことで心配したり、喜んだりしてたんやろな。ほんま、あのころは、おかしいなあ。せまいせまい世界に住んでたんやなあ。」と回想する。 姫野氏が自ら体感した1970年代を描いているのに、その根底にあるものは、私の小学校時代と何ら変わらないのである。そう、僕たちはなんて狭い世界に生きていたんだろう。なんであんなにも先生が怖かったのか、怒られることが嫌だったのか。小学生はいつの時代もそんなものなのかもしれないし、僕だけが1970年代風に生きてきただけなのかもしれない。 永江朗さんの解説も、私にこの時代を見るときの重要な視点を提示してくれる。安田講堂とパンチラCMが菊川怜で結びつくことを、私の世代で知っている人は少ないだろう。まあそんなわけで、これからもこの時代を描いた作品をたくさん読もうと思うのである。
なんと言うかこう、必要以上に偽悪者ぶるというか、なんというか。 確かに性的な嗜好を結構リアルに描いているけど、それも大きなテーマのひとつではあるけど、それだけが姫野ワールドじゃあないんだよ。 若さゆえにとんがったコピーなのか、売らんがための出版社の営業戦略なのかはわからないけど、薄っぺらい、一面的...続きを読むな内容紹介なのである。 私にとって姫野カオルコって、おかしいことをおかしいって言えないのはおかしいって怒れる、至極真っ当な人。 何も考えることなく他人に言われるがままに行動して、何の疑問も持たないのはどうして?って、いい加減若くないのにずーっと気持ち悪く思っていられる稀有な人。 そう、私が言えないでいることを、私に代わってもの申してくれているありがたい人なんですわね。 “円周率とは何なのか。なぜ、だれが、どんなふうにして3.14と決めたのか。なぜ3.14を引き出せたのか。それがわからない。円周率を人類が引き出していった過程を納得しなければ、そんなもの鵜呑みに使いたくない。気持ち悪い。(中略)先生は何としても18を2で割らせたがる。もっと前の段階にある私の疑問に彼は全く気付かず、彼が気づかないことに私は気づかない。” みんなが簡単に納得できていることが、私にはどういうわけだか上手く納得できない。理解できない。 仕切りたがりの女子。 いじめの采配を振るう人。 連れ立ってトイレに行かなくてはならない仲間。 強要されるお揃い。 円周率はどうでもいいが(え?)、そういうことが気持ち悪くてしょうがなかった。 そして一番よくわからないのが、それにやすやすと従う人たちの変わり身の早さ。 なんで?どうして?と立ちつくしている私の横を、何のためらいもなく軽やかに通り抜けていくクラスメートが、本当に不思議だった。 “ひとつのことを考え続けない、その明快な光を私は畏怖した。” 大人になった今ならわかるんだよね。 きっと、みんなも多かれ少なかれ、戸惑っていたということを。 もしかしたらまったく戸惑っていない人もいたかもしれないけど、少なくとも、私だけが世の中に適応できないわけではないということを。 というか、傍から見たらしっかり適応しちゃっているし。 多分私も誰かに、理解のできない気持ちの悪さを与えていたのだろう。 与え続けているのでなければよいのだけれど。 多様性を否定しないで。 自分の一存を押しつけないで。 みんな違って、みんないいのだから。 でも、円周率は3.14だよ。(笑)
お母さんに読ませたい!そして解説を聞きたい! 昔の小学生ってこんなにませたガキだったの?と。 って言っても。 女の子でもキレイな先生にどぎまぎしたり、 昔嫌だった先生に向けて悪口ばっかりの手紙を書いてみたり、 確かに自分にもあったな。 どきどき。 著者胴体、見事です。 胸もくびれも!うらやまー。
蠱惑的で年齢を感じさせないヨヲ子もいいが、カスミソウを愛する控えめな目線にも心惹かれた。良からぬ噂には決して耳を貸さない主人公に好感を持った。半径3キロの人生を胸を張って走る主人公が眩い。自分の足元くらいは責任をもった行動のとれる社会人でありたい。
最初の、好きな人を美化しない男の人の考え方が、筋が通っているようないないような微妙なとこがおもしろかった。
70年代を描いた懐かしさあり、やましさあり、そして共感もありの短編集。「オー!モーレツ」「お元気ですか、先生」「少年ジャンプがぼくをだめにした」などの6編が収録されています。 70年代と言えば、安保闘争がちょうど70年代初頭の頃の出来事であり、フォークソングが流行したり、サイケ調のファッションが...続きを読む流行したのって70年代のことでしたよね(だから「サイケ」ってタイトルなのね)。 この短編集は、ただそれらの世相や出来事をなぞり、「そういう時代だった」や、当時を生きた人たちのノスタルジーだけには終わらない作品たちで構成されています。(もちろん作中には懐かしい言葉もポンポン飛び出していて、それはそれでおもしろいけれど)むしろ、70年代を検証した小説集であるといえそうです。読みながら、「どんな時代だったのか?」を考えてしまいます。 私がすごいと思った作品は「お元気ですか、先生」です。一見ほのぼのとしたタイトルなんですが、中身がすごい。ここに登場する小学校の教師はなんて恣意的な教育をするんだろう。えこひいきにヒステリー。まるで教師の天下?読めば読むほど、ここに登場した先生とは違うパターンであるけれど、自分の小学校時代の担任を思い出してしまいました。 気分で怒る、なぐる、セクハラは当たり前、詳細は書けないけれど今なら教育委員会から指導されてもおかしくないようなお仕置きもあり、今思えば非常に理不尽だと思えるような決まりも作られたし、そしてもちろんえこひいきもあり...。 おそろしいことに、そんな教師が他クラスや学年の担任にもゴロゴロ。 この短篇でこのように描かれたと言うことは、こんな教師が70年代では当たり前だったのか?と思ってしまう。 また、「オー!モーレツ」は作者の小学校時代を思わせる作品。どこまでがフィクションなんだろう?なんて不謹慎なことを考えてしまいそう。
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