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Posted by ブクログ 2023年07月12日
東京裁判がクライマックスを迎える。
通訳とはいえ、主人公は、一人の日本人に死刑を宣告をすることになる。
また、広島で奇跡的に助かったはずの恋人は、白血病を発病し、広島の病院に入院してしまう。
臨終に間に合うことができず、主人公はその後ずっと引きずることになる。
そんな主人公のお荷物でしかない妻は、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月25日
やるせないな...
虚無感に陥った賢治は、はっと、パズルのピースが全てハマったようにw、死へのピースを自ら埋めてしまったのだな。引き返す機会もあったが、椰子という心の支えを失った賢治には終焉へ一直線だった。
これを読んで、第二次世界大戦や原爆などへの受けての考え方が微かに変わった気がする。▼インドの...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月06日
全巻を読んでみて
在米2世でアメリカ国籍を持ちながら日本の精神を学んできた主人公が太平洋戦争という時代に差別や偏見と家族との関係に葛藤しながら開戦〜日本への国際軍事裁判までを綴った小説。
戦争とはなにか・国とはなにか・家族の在り方とはなにか・法とはなにか・幸せとはなにか等の本当に答えのない問題を問い...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月13日
正義とは、忠誠心とは、国籍とは、、、
不幸な結末、最後は報われて欲しかったと思うが、そんな単純に整理ができない作品。
日本人の精神ならではの意味を持つ、肚 。
翻訳モニターとしての苦悩が凄く伝わる描写でした。
そして、山崎豊子さんの作品は葛藤や苦悩の心情を分かりやすく解説してくれるのが、作者さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月19日
さまざまな視点から見た東京裁判。
この裁判での答弁は日本企業(経営者と従業員)に置き換えられる、と感じた。責任を取らない経営者と必死に働き憤死する従業員。
ただ東条氏の裁判におけるロジカルかつ至極真っ当な答弁とその潔さは、これまで自分が思い込んでいた人物像と随分異なった。
いずれにしても「二つ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月29日
太平洋戦争における日系2世の苦悩を描いた作品。物語として素晴らしいだけではなく、戦争に関する知識の少ない私にとっては、知らなかった観点が多く、この本に出会えて本当に良かったと思う。
戦争がなぜ起こってしまったのか、考えさせられる。当時の指導者達が自衛の為の戦争だったと言うのであれば、今も話題となる憲...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月09日
長かった…。3月末にドラマが放送され、原作がすごく気になりちょこちょこ読み進めてました。
読んですごくよかった。長いけどおすすめ。特に若い人へ。
・
日米開戦と同時に、12万人の日系人が強制収容所へ入れられたのは事実。
この小説に出てくる主人公やそれを取り巻く人々はフィクションだけども、
著者の相当...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年04月15日
東京裁判は判決を迎える。
賢治の愛した梛子にも不幸な運命が待ち受ける。
3巻から引き続き東京裁判に翻弄されました。
判決の重さ、その判決を通訳として言い渡すことになった賢治の苦悩。
梛子との別れ、家族との不和、そして東京裁判、それらが賢治を壊していく。
日系二世としてアメリカに忠誠を尽くすも、日本...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月06日
父なる国日本と母なる国アメリカ。
二つの祖国の架け橋となるべく、愚直なまでに誠実な天羽賢治。
信念を貫いた東京裁判が、神聖な裁きの衣から、勝者の裁きの鎧を見せた後、賢治の心は墜ちていった…。
ヒロイン梛子の最期の問いかけが重い。
ライバルのチャーリー、弟の忠と勇の対比で賢治の苦悩が良く分かります。
...続きを読む
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