二つの祖国(三)

二つの祖国(三)

737円 (税込)

3pt

終戦の翌年、極東国際軍事裁判が始まり、賢治はモニター(言語調整官)として法廷に臨むことに。戦勝国と敗戦国、裁く者と裁かれる者、そのいずれもが同胞だった……。重苦しい緊張の中で進行する裁判の過程で、自らの役割に疑問を抱き始める。家庭では妻との不和に悩まされ、次第に追い詰められてゆく賢治は、日本で再会した加州新報の同僚・梛子に、かけがえのない安らぎを感じていた。

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二つの祖国 のシリーズ作品

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  • 二つの祖国(一)
    693円 (税込)
    アメリカに生まれ、アメリカ人として育てられた日系二世たち。しかし日米開戦は彼らに、残酷極まりない問いを突きつけた。アメリカ人として生きるべきか、それとも日本人として生きるべきなのか――。ロサンゼルスの邦字新聞「加州新報」の記者天羽賢治とその家族の運命を通して、戦争の嵐によって身を二つに裂かれながらも、真の祖国を探し求めた日系米人の悲劇を描く大河巨編!
  • 二つの祖国(二)
    825円 (税込)
    合衆国への忠誠を示すため、砂漠の強制収容所から米軍に志願し、欧州戦線に向かった末弟・勇。日本で教育を受け、帝国陸軍兵士として出征した次弟・忠。自らも米軍の語学将校となって南太平洋に配属された賢治は、血を分けた弟と戦場で出会うことを恐れていた。しかし地獄のフィリピンで彼が遭遇した、痩せさらばえた日本兵は……。戦争は天羽一家の絆を容赦なく引き裂いてゆく。
  • 二つの祖国(三)
    737円 (税込)
    終戦の翌年、極東国際軍事裁判が始まり、賢治はモニター(言語調整官)として法廷に臨むことに。戦勝国と敗戦国、裁く者と裁かれる者、そのいずれもが同胞だった……。重苦しい緊張の中で進行する裁判の過程で、自らの役割に疑問を抱き始める。家庭では妻との不和に悩まされ、次第に追い詰められてゆく賢治は、日本で再会した加州新報の同僚・梛子に、かけがえのない安らぎを感じていた。
  • 二つの祖国(四)
    825円 (税込)
    極東国際軍事裁判の苛烈な攻防戦も終盤を迎え、焦土の日本に判決の下る日も近い。勝者が敗者を裁く一方的な展開に、言語調整官として法廷に臨む賢治は、二つの祖国の暗い狭間で煩悶する。そして唯一の慰めであった梛子の体に、いつしか原爆の不気味な影が忍び寄る……。祖国とは何か。日系米人の背負った重い十字架を、徹底的な取材により描ききった壮大な叙事詩の幕が下りる。

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二つの祖国(三) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月24日

    3巻は、終戦からGHQの進駐、そして東京裁判を中心に物語が進行する。

    主人公のかつての同僚で、密かに想いを寄せていた女性は原爆投下時、広島にいたが奇跡的に助かり、主人公と再開する。

    そして、主人公は、東京裁判にモニター(通訳が合っているかどうかダブルチェックをする人)として立ち会う。
    東京裁判で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月22日

    東京裁判は戦争犯罪を裁く場ではなく、敗戦国の指導者に責任を取らせる裁判だった。
    戦争は置かれた環境や所属によって意思とは関係なく相応の仕事を求められ巻き込まれるのだとつくづく思った。
    親ガチャが取り沙汰されているが、私は国籍ガチャもあると思う。

    ▼ヒトは区別分類することができるが、すなわち差別も生...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月13日

    これまでの東京裁判に関する知識は中学歴史教科書レベルだった。こんな裏の事実があったのかと。なぜ日本は戦争に突入せざるを得なかったのか、考える機会になった。

    0

    Posted by ブクログ 2014年04月21日

    祖国とは何か、の前に、国家とは何か、個人とは何か、人間の尊厳とは何か、という問題に直面する。
    国家が国家として秩序を保っている場合、即ち国民個人に利を供する場合に祖国のために報いるという考え方はごく自然であるけれども、そうでない場合にも国民が国家の犠牲となる必然性は理解できない。
    かつては個人が何ら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月13日

    東京裁判のモニターとして、法廷に臨む賢治。

    裁判長、連合国側の検察官、日本人の被告、日本人の被告を弁護する弁護士。
    太平洋戦争への様々な思惑がみえてくる。

    アメリカ国籍を持ちながら、日系二世でもある自らの存在をもとに、限りなく公平にモニターとしての職務に徹しようとする賢治。

    それが賢治を悩やま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月12日

    戦争とは本当に酷い事だと改めてこの本を読んで
    思う。
    東京裁判は、敗戦国日本にとても不利な
    事ばかりで日本人としては腹立たしいばかりだ。
    戦争に負けるという事は、不利益な立場
    に追いやられ勝戦国に全て従わなければ国として
    成り立って行かないと言う不条理だ。
    原爆投下を東京裁判で削除された話は、戦争を...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年03月01日

    3巻は東京裁判で通訳の適正をチェックするモニターとしての仕事と、東京裁判の審理が描かれている。まさに’’小説東京裁判’’というべき内容。

    0

    Posted by ブクログ 2016年08月21日

    4巻まで読み終えて、アメリカがしたことの酷さ。これをどうして歴史で伝えないのだろうか。人種差別。ナチスよりも酷い行為。無差別殺人が、原子爆弾投下ではなかったのか。日本人の両親から生まれて、アメリカで育ち、アメリカの考え方を受けた2世。両方が祖国。複雑な思い。どちらも大切な国なのに。

    0

    Posted by ブクログ 2013年03月20日

    物語の舞台は極東軍事裁判へと移る。

    モニターの仕事がここまでプレッシャーのかかるものとは・・・

    日本側の被告が実名ばかりなのは驚いた。

    0

    Posted by ブクログ 2010年07月01日

    二世の人と聞けば、生まれながらに母国語が2つも出来るから羨ましいと単純に英語で苦労している私は思ってしまうのだが、その両国が戦火を交えることになったとき、どれほど苦しむだろうか。
    主人公の天羽賢治には弟が二人いて、次弟は日本の大学に学んでいる間召集にあい、日本兵として出征する。一方アメリカに生まれ...続きを読む

    0

二つの祖国(三) の詳細情報

  • ドラマ化

    「二つの祖国」

    2019年3月23日、24日 テレビ東京系
    出演:小栗旬、多部未華子、ムロツヨシ

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