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「食」に関する様々な現象を読み解くと、人々の心理的変化が見えてくる。ハイボールはなぜ大ヒットしたのか。「食べるラー油」を生み出した、「ずらし」の発想とは何か。飲み放題で店が儲かる仕組みとは――飲食業界のコンサルタントとして活躍する著者によるクリアーな分析から次々浮かび上がるのは、あらゆるビジネスに通じるロジックと発想法である。おいしくておもしろい、舌と脳に爽快な刺激を与える一冊。
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Posted by ブクログ
飲食を軸としたビジネス書。 著者・子安大輔さんの前著「『お通し』はなぜ必ず出るのか」では“飲食店”を軸として飲食店のカラクリであるとか構造を伝えていたのに対し、今回は“食”を軸として世の中の流れであったり今という時代をひも解いています。 テーマが身近な“食”であるのでわかりやすく、「あっ、たしかにそ...続きを読むうだよね!」という気付きが多い一冊です。
■飲食マーケティング 1.送り手として、自分の商品やサービスに対して、どんな「ストーリー」を紡ぎだすのか。これはどんな領域であっても、これからの時代に真剣に考えるに値するテーマだと言えるでしょう。 2.新しい商品やサービスを考える際に、「なのに」を使うことは極めて有効なのです。 3.これから地域をブ...続きを読むランディングしていくうえで必要な視点は、「バランスをあえて崩すこと」にあるのかもしれません。
時代のニーズを、「食事」という人間が生きていく上で必要不可欠なものから読み取ることを目的とした本。 筆者が主張している、「創造は既存の概念の改造版である」という主張にはかなり納得がいった。何か新しいことは急に降ってくるわけではないのである。 上記のことは、「何か創造的なことを考えるためにはインプ...続きを読むットが必要」ということを示唆している。 前回読んだ『本を読む本』で学んだことを活用して、効率的なインプットを心がけたいと思う。
スラスラと読めて良かったです。物事の発想や切り口の話。外食業界について多いですが、前述のことを知るには他の業種でも良い本だと思います。個人的には第3章が外食に携わるものとして「面白かった」です。
良い意味で、裏切られた。ラー油とハイボールの話はほんの少しで、飲食全般のヒット商品分析が面白い。コラーゲンの件はちょっとショック。プラシーボエフェクトということなのね。 著者は、元博報堂。
既定の組み合わせを「ずらす」ことで新しい価値、ポジショニングを見出すことを説いた本。内容は読み物として面白いので、出張帰りの新幹線の中などでちょっとリラックスして読むにはよい。 マーケティング本として読んでしまうと話自体はよいが、ロジックには昇華していないので物足りない。
ラー油とハイボールばかり書いているのではなく、食の基本的なマーケティングについて。カフェはプロダクトアウトがいいのかマーケットインがいいのか。考えさせられた。
・狭めることで価値を出す。 ・程よいニッチを狙う。トンテキとか。 ・過剰生産の続く流通に終止符を! ・コーヒーと紅茶のようなアンバランスなペアを見つける。 ・〜なのに!を大切に。 ・
「食べるラー油」やハイボール等が大人気となった背景を述べているが、著者自身の論理というよりは結果論をただ記述している印象が強かった。 しかし、後半部分にある、情報を鵜呑みにすることの危険性や、複数の視点・立場に立って物事を考えることの重要性を説いている点については、全く同感だ。食品だけに限らず、あら...続きを読むゆるシーンにおいて必要なスタンスだと思う。 「幅広く情報をキャッチすること、複数の背景・視点・価値観を考慮して物事の是非を判断すること。」 今の自分にまさに必要だと思った。
ウンチクは単なる属性情報にすぎなかったり、ともすると一方的な押しつけになりかねなかったりするのに対して、ストーリーには文字通り[物語]、しかも思わず共感したくなるような物語があります。これがあることで、送り手と受け手が様々な情報や一連の状況を共有する状況が生まれるのです。そしてこのストーリーは受け手...続きを読むにとっては[購入を納得する理由]や[継続してモノを選ぶ理由]に直結するでしょう。 あえてターゲットやシーンなどを[狭める]ことで、むしろ伝えるべき本質が明らかになり、独自のポジションを確保することにつながるケースもある。 [自分たちが良かれと思ってやっていることに、違う評価をする人もいるだろう]ということを、送り手が想像しているかどうかです。 [ずらし]に着目してみると、ビジネスのヒントが浮かび上がってくる。しかし、ゼロから全くの新機軸を生み出すことはできなくても、商品の属性やコンセプト、ターゲット、シーンなどを[ずらす]ことによって、これまでになかった価値を提案したり、創出したりすることは十分可能です。 これからの飲食店に必要な価値として、[家庭では食べられないものを提供している]ことと、[サードプレイスとして機能している]こと。
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