そして殺人者は野に放たれる

そして殺人者は野に放たれる

528円 (税込)

2pt

無罪判決。その時、殺人者はニヤリと笑った――「テレビがうるさい」と近隣の5人を滅多刺しにした男が、泥酔し見知らぬ主婦を背後から殺傷した通り魔が、罪に問われず社会に戻ってくる!! 「心神喪失者の行為は罰しない」という法の下に――。ある殺人者は「やられたほうが悪い。自分は被害者」と開き直り、ある殺人者は「死んだ人間は運命だと思って諦めたほうがいい」と口にする……こうして彼らは、何度も何度も野に解き放たれる! 日本の無法ぶりを暴いた渾身の衝撃作。

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そして殺人者は野に放たれる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    殺人を犯しても精神がやんでると思わせることができれば、刑が軽くなるどころか無罪放免となり何もなかったように生活することができる。被害者遺族無視の法律。

    0
    2015年03月14日

    Posted by ブクログ

    古本で購入。

    「1.心神喪失者の行為は、罰しない。2.心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する」(刑法39条)
    「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは3年以上の懲役に処する」(同199条)

    この2つの法、特に前者の39条をもって著者が指摘するのは、
    「日本は真の意味での近代的法治国家ではない」
    とい

    0
    2013年08月16日

    Posted by ブクログ

    刑法第39条の「心神喪失」「心神耗弱」の乱発により、常人には理解できない犯罪が不起訴/無罪/減軽となり、犯罪者はすぐさま娑婆に帰ってくる。2人殺せば死刑だが、5人殺すのは「異常」だから「心神喪失」で「無罪」になる。 また、アルコールや覚醒剤の摂取後の犯罪も、なぜか「心神喪失(耗弱)」が適用され、減軽

    0
    2011年01月21日

    Posted by ブクログ

    常におかしいと思っていながら、一般人にはどうにもならない問題である、「重罪を犯した人間が、『心神喪失』あるいは『心神耗弱』を認められ、刑が減軽されたり、無罪になったりすること」について、多くの事例を挙げながら具体的に踏み込んで検証している、日本のタブーに挑戦した快著。

    本書を読んで初めて知ったの

    0
    2010年09月13日

    Posted by ブクログ

    重い刑法ってどうなってるの?難しそう、よくわからない…という方に!!
    提起された問題を通じて、殺人や強姦などの刑罰の仕組みについて、知ることができます。

    …悲しいことに、それらがどれほどアバウトなものであるかということを!

    0
    2010年09月08日

    Posted by ブクログ

    ズシリ、と重たい。
    それは著者の思いだけでなく、取材を重ねた中で得た事実にある当事者の現実や歴史があるからだ。

    感情的にならずに淡々と書いて欲しいとは思わない。
    冷静に整理しても僕には理解できないかもしれないから。
    そんな冷静さは出来損ないの法律で十分だ。

    被害者の悲痛な思いよりも、加害者の息づ

    0
    2010年03月10日

    Posted by ブクログ

    心神喪失者および心神耗弱者の責任能力について規定された刑法第39条。よく精神障害者は罪を問われないとかって聞くけど、これほどまでとは。。。
    この本は、精神障害犯罪者が罪を問われず、すぐにシャバに解放され、そして犯罪を繰り返す、という日本法曹界の闇の部分を明白にした筆者の執念のリポートだ。

    正直

    0
    2009年10月27日

    Posted by ブクログ

    昨今、尋常ではない殺人事件や犯罪の加害者が心神喪失や責任能力の皆無、などと言った精神鑑定の名できちんと法に罰せられず社会に復帰してしまう、と言う問題が色々な場で問題提起されていることは良く知ってはおりました。ただ、こんな現状なのか。びっくりしたし、背筋が寒くなる思いでした。

    誰でも知っているハム

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    「心身喪失的事件のうち八割が不起訴、二割が裁判で心身耗弱が認められて刑の減刑が図られる日本の不条理」
    ミステリ小説やドラマでは冷血な殺人犯が警察に捕まると一件落着あぁよかった、である。しかし実際には日本では、凶悪な殺人が、その犯罪が異常であればあるほど心身耗弱のせいにされ、不起訴となったり減刑された

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    刑法39条という司法システムの穴、精神鑑定という証拠としてはただ曖昧に過去を推定下に過ぎない不十分と思われるものによって、凶悪犯罪が不起訴に終わっている、もしくは無罪、軽罪で済んでいる事実について、徹底して被害者サイドから書き進めたリポート。

    0
    2009年10月04日

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