イシマル書房 編集部

イシマル書房 編集部

660円 (税込)

3pt

満島絢子は念願かなって神保町の小さな出版社にインターンとして採用された。しかし、当のイシマル書房は親会社から「半年で経営が改善されなければ他社に株を売却する」と最後通告を受ける――会社存続の危機に、石丸社長を中心に、理由あり作家、引退していた編集者、活版職人で絢子の祖父、元ヤンキーの営業マン、全国の書店員……など「小説」を愛する人々が立ち上がった。果たして起死回生のベストセラー小説は生まれるのか? 書き下ろし長篇。

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イシマル書房 編集部 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年01月23日

    主人公の満島絢子は、念願が叶って小さな出版社のイシマル書房にインターンとして入社することができました。しかし、イシマル書房の経営は危機的状況で、出資を受けている親会社に、半年で経営が改善できなければ、パチンコの会社に株を売却すると最後通告されます。そこで、起死回生のために、経験豊富な引退した編集者を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月28日

    七千万円を用意しなければ身売りになる出版社に採用された絢子。起死回生のために社員だけじゃなく書店員、他社社員までも奮闘する。
    今の時代書籍の売り上げだけで経営するのは書店も出版社も大変、作家も専業で食べていけるのはほんの一部の人間だけ。とにかく「生き延びること」で文化を守る。
    親会社IT社の人間がも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月01日

    出版業界の痛さを描写しつつ、ある種のサクセスストーリーに仕上げてる。エンターテイナーとしては構成に感心した。同時に、今の出版業界がいかにどん詰まりか?これは有り得ないシンデレラストーリーとわかるだけに、もうこういう有り得ない話でないと救われないとは如何に絶望的か痛い。

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    Posted by ブクログ 2019年08月09日

    22才の女の子がそんな言動するかよという位おっさんくさいですが、書いている人がおっさんのまま書いているので仕方が無いかもしれません。肢体とか熟れた体とか言わんでしょう。プロならちゃんとキャラクターになりきって書いて欲しいという切なる希望です。
    ところが内容的には新興弱小出版社の生き残りを掛けた戦いに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年07月16日

    「生きのびる」がテーマ。活版印刷や書店の実情、現代の出版社の不況、本の持つパワー、校閲など、本が直面する問題を多角的にとらえながら、幻の作家の歴史小説の文章は読ませるものがあるように見え、クラウドファンディングやSNSといったトレンドも出てくる。何より本が好きだという著者の姿勢に泣きそうになる。読み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年07月13日

    弱小出版社・イシマル書房は資金不足で絶体絶命の崖っぷち状態。起死回生のベストセラー小説誕生に命懸けで闘う人たちを描く長編小説。
    本には魔力がある。一度とりつかれると逃れられない。作中に「孤独じゃない人は本を読まない」とあるが、確かにそうかもしれない。それでもどちらかを選ぶなら、私は孤独を選びます。

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    Posted by ブクログ 2017年12月31日

    神保町が舞台になっていて、つい手に取ってしまった。内容は絶体絶命の零細出版社が生き残りをかけて本を出版するというもの。「本を読まんのはその人が孤独でない証拠や」という太宰の言葉の引用が印象的だった。私は下手に友人をもつよりも本を読みたいけれど。ま、とりあえずボンディ行ってこよ~。

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    Posted by ブクログ 2017年12月07日

    一気読みしてしまった。作中にある「日本人は孤独でなくなったから本を読まなくなった」という言葉はストンと腑に落ちた。私は孤独癖があるから本を読み続けてるのかも。
    ところで本書は零細出版社の社運かけた本作りを描いていますが、あまり細かい編集に関わる描写が出てきません。よりマクロな視点でダイナミックに書い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月07日

     零細出版社イシマル書房の大奮闘を描いた作品。ジャンルはお仕事小説か。

          * * * * *    

     ラノベ仕立てで読みやすく、出版社の業務の一端がわかりやすく書かれていた点はよかった。
     ただ営業にせよ取材にせよ、軽く楽しい場面が多く、ラノベであってもお気楽さが目に付きすぎる気がし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年01月09日

    小説で「読書メーター」の文字を目にするとは。

    経営難の新興出版社、起死回生の一手は、引退した編集者を迎え、剽窃疑惑で文壇から消えた作家を擁しての歴史小説だった。

    赤裸々な出版、書店の裏話もあり、編集と作家と経営の心得としても面白い。後半の展開の速さと出来過ぎた展開は気になるが(炎上ネタが結果的に...続きを読む

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