素数とバレーボール

素数とバレーボール

1,881円 (税込)

9pt

41歳の誕生日。僕らは青春と再会する。
今年でいちばん癒やされ小説、誕生!
「性善説の小説家が探り当てた、ここが一つの到達点だーー吉田大助」

家庭も仕事もまだ諦めたわけじゃない。
それにしても40代。不惑は過ぎても迷いっぱなし。
ーー四十にして惑わずなんて、嘘じゃん。

高校卒業から20数年。
41歳の誕生日を迎えた朝、高校のバレーボール部の仲間「ガンプ君」からメッセージが届く。
「41」という数字の美しさを讃えたあとに「500万ドルのストックオプションをプレゼントする」と書かれた
謎のメッセージは他の部員たちの誕生日にも届いていたものだった。
真偽もガンプ君の消息も不明のまま「不惑」を迎えた元男子高校生たちは、再会を果たす。
仕事もひと段落。家庭も安泰。興奮するような新鮮な出来事なんて、もう簡単には起こらない。
ちょっと人生がつまらなくなってきた男たち。
「そろそろ隠居かな」と言いつつ……実はまだ「男として」人生を諦めきれていなかった。

不倫、やめる?
離婚、する?
恋、する?
出世、できる?
左遷、された?

様々な「不惑」の人生の岐路に立つとき、届いた旧友からのメッセージ。
彼らは何を選択するのか。
優しさには、力がある。

...続きを読む

素数とバレーボール のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『今年でいちばん癒やされ小説』本当でした。岸高男子バレー部5人に奇跡が起こる。キーマンは宇宙のように心が広い天才ガンプ君。共感を呼ぶチョコレートの箱をうっかり開けた気持ちになりました。

    0
    2022年10月17日

    Posted by ブクログ

    誰もが何らかの欠陥を抱えたまま、それでも生きていく。

    同じ筆者の作品「ロス男」と同じく、ロスジェネ世代が主人公の小説なので、同じロスジェネ世代の自分にとっては共感できる部分も沢山あった。

    0
    2024年04月26日

    Posted by ブクログ

    心が弱いと感じるのは、相手の気持ちや立場に立てるから。
    周囲に優しさを植えつけ、環境を守ることができるから。

    弱いことは強いこと。

    そんな真理を理解する元バレー部の男たちの物語り。

    「ガンプ様は皆さんに素数のような存在であってほしいと願っていました。清潔で、孤高で、オンリーワンであるような存在

    0
    2023年05月29日

    Posted by ブクログ

     最初は、ちょっと不安になった。
     あまりに登場人物たちの状況がステレオタイプなんで。
     でも、最後までいって笑ってしまった。
     やはり北上さんが教えてくれた素敵な小説だつた。

    0
    2023年03月02日

    Posted by ブクログ

    高校時代のバレーボール部を通じた仲間が、41才になってまた仲間になる。それぞれの人生では接点がないけど、いいなぁこういう感じ。

    0
    2023年02月28日

    Posted by ブクログ

    とても良かった。これも青春小説なんだと思う。登場するのは41歳のおじさんたちだけど、そして、高校時代のエピソードは少ししか出てこないけど、それでも。

    後輩もいない弱小バレー部の同期だった6人。それぞれの人生は全く違うものになっている。「繊細さん」やら、出世街道驀進男やら、ギャンブラー崩れやら、なん

    0
    2023年02月13日

    Posted by ブクログ

    「不惑」。四十にして惑わず、なんて言うが現実は違うだろうというのは元バレーボール部の仲間たち。
    それぞれが、仕事であったり、家庭であったり、さまざまな問題を抱えている。

    そんな中、助っ人として3ヶ月だけ一緒にバレーボールをした里中灯。ガンプ君と呼ばれていた彼からの不思議なメールが、それぞれのメンバ

    0
    2022年12月18日

    Posted by ブクログ

    最後はとんでもない世界へ。素数にこだわる意味分からなかったけど、「素数のように清潔で孤高のオンリーワンであるような存在」なんだ。でも意味不明…。点と線…。「われわれは共感するために生きているのだとしたら、共感力のない者へも共感する必要がある」いろんな生き方があるが、41歳はまだリスタートできるはずで

    0
    2022年12月03日

    Posted by ブクログ

    高校時代のへっぽこバレー部。アメリカで富豪になったガンプ君から500万ドル送るが代わりにみのるを探せという謎のメールが届く。気象予報会社でうつ寸前の慎介、女性恐怖症でグルメ雑誌編集者の新田、保険会社で不倫中の陽一郎、妻と不仲のツアーコンダクターのタクロー。

    41歳、リアル悩み炸裂。面白かった。

    0
    2022年11月09日

    Posted by ブクログ

    『セーラー服と機関銃』的な感じの個性的なタイトル。
    一見、結びつかない「素数」と「バレーボール」がどう結びつくのか、読んでみてのお楽しみ。

    0
    2023年06月25日

素数とバレーボール の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    264ページ
  • 電子版発売日
    2022年09月06日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

平岡陽明 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す